見出し画像

15分間の関係


先週、お呼ばれで大阪へ行きました。
グーグルマップを見ているのに、目的地とはぜんぜん違う方向に歩いていることに途中で気づき、大混乱。


慌てふためいたわたしは、大通りの横断歩道で信号待ちをしていた、地元の人ぽくて信頼できそうな方に、「すみません…」と声をかけ、事情を説明。すると、わたしもそっちの方向に行くところだから、一緒にいきましょう、と。ありがとうございます!


「ちょっとそのケータイ貸してくれる?」わたしのを受けとると、指さし確認しながら進み出しました。


それでもわからなくなると、道に停まっていた宅配便の車の窓をコンコン。
「ちょっとお兄さん、道おしえて。」
「え、どこっすか?…あぁ、あそこの⛔マークを右折して、今度は左折したらすぐっす。」
「さすがやわ、ありがとう。」


こんなことまでしていただいて、恐縮しっぱなしです。


道順がわかってからは、安心したのか(どの口が言う💦)、その方が学生時代から長く過ごしたという京都のこと、奈良に別荘をもとうと思っていることなどなど、いろんなお話を伺いました。


楽しくお話していると、目的地に到着。えー、もう着いちゃったの?!もっとお話していたかった。


何度もお礼を言うと、「散歩がてら、はじめての道を歩けてよかったわ。」と…。


後ほどちゃんとお礼をしたくて連絡先をきこうと思ったけれど、困らせてしまうかもしれない。純粋に助けてくれたのに、快く思わないかも。2~3秒のうちにいろんな考えが駆け巡り、結局きかずじまいでした。今更ですが、きけばよかった。


もうお会いすることもない方ですが、一緒に歩いた15分ほどの間、とても温かいものが流れていました。こういうの、なんだかいいなって思います。


・・・


会場でとなりになった方に、感激してこの話をすると、「わたしもずっとこっちの人間やけど、みんなそうやで。こっちの人は世話好きやねん。笑」


世話好きっていいですね。


今、映画の寅さん(「男はつらいよ」)が人気だそうですが、わかる気がします。


関係性が希薄になっているってよくいわれるけれど、ほんとうなのかな?テレビや何かでいわれるから、そう思い込んでいるだけなのかもしれないぞ?と思った出来事でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?