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【 キャリア教育・職場体験担当の先生必見! 】すべての仕事の根幹となる「課題解決」の考え方からキャリアを学ぶ教育旅行(前編)

リディラバは2023年、年間約50校 1万人の生徒の皆様に教育旅行を提供してきました。そんな中、「職場体験」「キャリア教育」の文脈で教育旅行を実施したいというご要望が増えてきています。
その背景には、コロナを機に学校の受け入れを中断した企業が多く、その再開の目処が立っていなかったり、企業内の部署異動に伴う担当者交代により継続が難しかったり、という事情があります。

今回は、コロナ以前まで行っていた職場体験の行事再開にあたり、新しいキャリア教育を模索されていた関西大倉中学校様の事例についてご紹介します。
3カ年を通してデザインされた関西大倉中学校様のキャリア教育の取り組みと、その中でどのようにスタディツアーを位置づけて実施したのか、について、中学3年生担当の堀内先生にお話を伺いました。

関西大倉中学校 中学3年生担当 堀内先生

こんな先生におすすめ

✔︎ 新しい形の職場体験・キャリア教育がしたい先生
✔︎ 職場体験が体験だけで終わってしまうことにもったいなさを感じている先生
✔︎ 「職業」ではなく「働くこと」について考えを深めてほしいと思っている先生
✔︎ 先生だけで訪問先の選定や連絡を行うことに難しさを感じている先生

関西大倉中学校様について

・大阪府茨木市にある中高一貫校。
・豊かな緑に包まれた広大なキャンパスで教育活動を行う。
・教育理念は「全校一致のもと、誠実でやさしさと活力あふれる人間を形成する」。スローガンは「まなざしをこころざしへ」—生徒の興味関心(まなざし)を進路実現(こころざし)へと繋げる。
・京都大学との高大連携プロジェクト「野生動物学初歩実習」や即興型英語ディベート学習会、CLIL学習会など、希望者対象の学習会が充実している。また、中学1・2年生は国語の授業として「作家の時間」「読書家の時間」を実践している。

関西大倉中学校・高等学校ホームページ

はじめに

文科省では、キャリア教育について「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」と定義しています。【中学校・高等学校キャリア教育の手引き(2023年3月)参照】
キャリア教育の取り組みとして、様々な活動がありますが、本記事内では、各用語を次のように整理しています。

関西大倉中学校様でのキャリア教育の取り組み

ーー関西大倉中学校様へお伺いした際、著名な方々による全体講演の写真が掲示されているのが印象的でした。入学から中学3年生までの3年間、どのようなキャリア教育を設計されているのでしょうか?

関西大倉中学校では、全校生徒が毎年参加する全体講演と各学年で行う企業訪問の中で、キャリアについて考える機会を設けています。

ずっとやっているのが、年に1回全校生徒が参加する「夢実現へのメッセージ」という全体講演です。いろんな方面で活躍されている方をお呼びして、講演をしていただいています。
これまで、植松電機 代表取締役社長の植松努様や元プロ野球選手の聖澤諒様、スーパーバスガイドの崎原真弓様などをお招きし、その方々がどのような夢を掲げて、実現に至ったのかについてお話しいただいています。

各学年での取り組みについては、まず中学1年生で東大阪の中小企業へ企業訪問をしています。東大阪はものづくりが盛んな場所なので、「現代」の大阪の働く様子に触れる機会にしています。
中学2年生では、大阪企業家ミュージアムとおおさかATCグリーンエコプラザを訪問しています。大阪企業家ミュージアムで「過去」に活躍した企業家たちについて知り、おおさか ATCグリーンエコプラザで企業のSDGsの取り組みを学びながら「未来」について考える機会にしています。

そして、中学3年生では、コロナ前までは職場体験を行っていました。中学1年生〜2年生の学びを踏まえて、大人が働いている「場所」その「空間」というのを体験することで「職業」という枠を超えた普遍的な「働くってこういうことなのか」というのを学んでくる機会になるようにしていました。

ーー関西大倉中学校様では、様々な方の全体講演や、過去から未来につながる企業訪問を行って職場体験へ繋げる、一貫したキャリア教育をデザインされてきたんですね。

これまでの職場体験での学び

職場体験を通じてひとつ大人になった生徒たちが多くいました。例えば、幼稚園に行った生徒たちは、幼稚園の子どもたちから頼りにされていましたし、他の企業へ行った生徒たちも原則として単身で訪問していたので、分からないことがあったら初めて会う大人とコミュニケーションを取らなければいけない環境で頑張って活動に取り組んでいました。

しかし、コロナの影響で2年間職場体験を行うことができなくなりました。

実施ができなかった2年の間にも激しく変化している社会の中で、これまでと違うキャリア教育の形を模索しようと思いました。

ーー職場体験では手配する訪問先が多く、コロナを機に生徒の受け入れを見直した企業もあるので再開にハードルがある、という話を他の先生方から私たちもよく伺います。

新たな挑戦リディラバ「スタディツアー」への期待

ーー今回スタディツアーの導入にあたり、リディラバに期待いただいていたことは、どのような点だったでしょうか?

仕事の在り方が変わっていく中で、職業の枠を超えた普遍的な「ものの考え方」について経験を通して学びたいと思っていました。
また、職場体験に替わる行事なので、宿泊を伴わずに現場に訪問できるプログラムを探していました。

しかし、宿泊を伴わないプログラムがなかなか見つからず、リディラバのHPの動画を見つけたときには「これ!これ!」と思いました。課題を感じる体験をしながら、ものの考え方を学ぶ機会になりそうだと感じました。

ーー「体験の要素も持ちつつ、仕事をする上で必要となる普遍的な考え方を学ぶ」、リディラバも大切にしている2つの点です。

後編では、どのような行事になったのか、そしてリディラバが手がけるキャリア教育の特徴を振り返ります!

教育旅行の詳しいお問い合わせは、こちらから!
堀内先生がHPでご覧になったスタディツアー紹介動画は、こちら

関西大倉中学校・高等学校のその他の取り組みについてはこちらでチェック!

リディラバ教育旅行チームのnoteでは、今後も探究学習に取り組む先生方が明日から実践できる情報を発信していきます!ぜひフォローいただけますと幸いです。

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