好きを纏う。

この間のパラダイスでのライブ終わりにふっきーさんと飲みながら話をした。
好きな格好をしている人は尊くて、見ると嬉しくなって「いいよ!かわいいよ!」と言いたくなるという話。
この手の話が出来る人というのは自分にとって割と数少ない存在だったりする。俺はふっきーさんに対してもそのように尊く思っているから、同じ目線でそれを話してくれたことが嬉しかった。

着飾って外に出掛ける、という行為はそこにこだわればこだわるほど、勇気だか気合いだかがいるものだと思っていて(勿論そうでなく自然に出来てしまう人もいて、そういう人を尊敬をしているが自分はそうではない)、好きなことをするだけなのになんだか変な構造だなあと感じながらも、まぁそういうものだと受け入れてはいる。

そんな構造の中であれ外であれ、いわゆる個性的であるとか、そうでなくても「あぁこの人は好きを纏っているのだ」と思える人が好きだし、派手髪もピアスもタトゥーも、似合いのスカートもワンピースも柄シャツも、素敵に思えるし勝手に勇気をもらえる存在なのである。

その上でやはり自分もそうでありたいと思ってはいるわけで、なるべく自分が良いと思える容姿に素直に寄り添うようにしているけれど、あの日ふっきーさんと話して、自分と同じように、誰かがもしも、嬉しくなってくれたり、背中を押せるようなことがあればいいとぼんやりと思った。前からあったけれど改めて。
今までと同じく、自分のために自分のやりたいようにやるだけなのだけれど、それに加える確信的な付加価値のようなものを得られた気がして、なんだかひとつ強くなれたような気がしたのだった。

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