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息子が音楽にハマった原点

YAMAHAの銀座店が、今日リニューアルオープンした。
一昨年の年末ごろから、ずっとコロナで行くのを我慢していた。昨年の夏頃、息子が吹奏楽部に入ったときに、リードを買いにいったくらい。
そこから、お店が改装に入ったので、行きたくても行けなかった。
そして、今日、ようやくリニューアルオープンしたので、早速行ってきた。

5年ほど前から続く、YAMAHA銀座店での音楽の体験が、今の息子の音楽活動に結びついていると思う。
たぶん、息子が4年生くらいのとき、お正月に姪がキーボードを持って遊びにきた。それを弾いているのを見た息子は、そのキーボードに魅了されて、自分も欲しいと思うようになった。
どこかでキーボードやシンセを触ってみたいと言うので、近所の楽器屋を尋ねてみた。よく分からないまま、ちょっと触らせてもらって、そこでもらったカタログに載っていた8万円ほどするキーボードを触ってみたいというようになった。
とりあえず、でっかい楽器店に行ってみようということで、銀座の山野楽器に行ってみたのだけど、息子が触ってみたいと思うキーボードは飾ってあるだけで、試奏できなかった。その帰り道で、「YAMAHAの店に行けばよかったのでは?」と思い付き、その翌週、今度はYAMAHAの銀座店に行ってみた。
そこで、例の8万円するキーボードを試奏したいと店員さんに話したら、こっちに似たようなものがあるよと、クラビノーバという電子ピアノを紹介してもらったのだった。
そのクラビノーバがすごいの。ただの電子ピアノではなく、いろんな機能がついていて、息子はそこで「多重録音」の素晴らしさに目覚めたのだった。

家でも多重録音のようなことはやっていたのだけど、息子がやりたいことを実現させてくれるものが何もなかったので、そのクラビノーバに感激したのだった。
そして、さらにYAMAHA銀座店の店員さんたちが、息子がピアノで遊ぶのを温かく見守ってくれた。クラビノーバ奏者の方が息子に使い方を丁寧に教えてくれて、多重録音の楽しさを教えてくれた。
それが、息子にとって、音楽の原点になったのだと思う。

そこから、月に1度くらいのペースで銀座に通うようになり、クラビノーバを触らせてもらったりして、本当に買うか、でも高価すぎるんじゃないかとか、いろいろ話し合う日々が続いた。
そのころ、まだ息子はピアノも習っていなかったので、ピアノも弾けないのに高価な物を買い与えるのはどうかということになり、まずは手ごろな値段のキーボードを買おうということに決まった。
銀座店に通い詰めて、1年ほど経った息子の誕生日に、念願のキーボードを購入したのだった。

それから息子が自分から「ピアノを習いたい」と言うようになり、ピアノも弾き、PCで曲も作り、13歳になってYouTubeのアカウントを持ってチャンネルを作り、自作曲をアップするようになった。
あのとき、わけもわからずにクラビノーバで遊ぶ小学4年生の子供に、音楽の楽しさを教えてくれた店員さんたちがいたから、今の息子があるだと思う。
お店の受付でしきっていらっしゃるベテランの店員さんは、今日も子供たちに気付いて「よく来てくれたね」と言ってくれた。
「リニューアルオープンの初日に来てくれてありがとうございます」とおっしゃった。
そして、帰り際にも「また来てね!」と言ってくれた。

まだ、キーボードくらいしか購入できていないけれど、いつか息子がお金を貯めてクラビノーバを買いにいくと思うので、気長に待っていてくださーい!!

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