ご存知の方も多いかもしれませんが、中国ではさまざまなSNSやWebサービスにアクセス規制があり、直接利用することができません。これらは万里の長城になぞらえて「グレートファイアーウォール（GFW, Great Fire Wall）」と呼ばれています。

規制されている代表的なサービスとしてはGoogle、YouTube、Twitter、Facebook、あとは日本人にとって馴染みの深いLINEなどが挙げられます（ちなみにnoteも僕の環境だと見れないのですが、他の在中邦人の人に聞くとそのままでも見れるという人がいたりして、よくわかりません）。

これらを中国国内から利用したい時には、VPNと呼ばれる技術を利用したサービスを使う必要があります（これを「GFWを超える」ことから俗に「壁越え」といいます）。その仕組みについて書くと長くなる（というかよくわかっていない）ので、詳しくは俺たちのレジェンド在中邦人である小龍さんをお訪ねください。ちなみに小龍さんのところのサービスは安定性抜群です（露骨な宣伝）。

もちろん僕も中国在住邦人としてVPNを日常的に利用しているわけですが、最近はこのVPNが便利すぎるせいとでもいいましょうか、TwitterやYouTubeに耽溺してしまっている時間が長くなってしまっていました。特にTwitter中毒はかなり悪化していました。

そしてふと「せっかく中国にいるんだから、VPNを切って物理的に繋げなくすればいいじゃん」と思いつき（遅い）、VPNを以下のようなルールを決めて運用することにしました。

・自宅にいるときはスマートフォンのVPNは使わない。外出時も最低限にする
・PCからもGoogle検索やTwitterに書き込みたいときなど、必要な時以外はオンにしない

つまり、必要なとき以外には切っておこうという措置です。思いつきですが、とにかく初めて見ることにしました。

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これをやり始めると、人生の生産性がマジで爆上がりしました。

まず、なんとなく見てしまっていたTwitterのチェックなどの時間がなくなり、落ち着きが戻ってきました。それまでは正直、ソワソワしながらいつでも通知をチェックしていたと思います。

また、これもなんの気なしに特に面白いとも思わず惰性で見ていたYouTubeの動画を見ている時間がなくなったことで、自由に使える時間が大幅に増えました。これまで一体自分はどれだけの時間をドブに捨てていたんだろうと思います。

上記の運用に変えたここ数日はサボり気味だった筋トレや英語学習をきっちり時間を決めてこなすようになり、仕事の納期を前倒しでこなすこともできたりして、いいことばかりです。なんだか怪しいパワーストーンの宣伝（札束風呂でセクシーな女性を侍らせてるやつ）みたいになってきましたが、本当なのだから仕方ありません。

もちろん各種SNSやサービスが全く使えなくなるのは困るので、これからも使い続けることには変わりませんが、多少面倒でもオンオフをきっちり切り替えることが重要だなと改めて思い知らされた次第です。

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ところで先日、中国の大人はけっこうな割合でスマホ中毒に陥っているという話を書きました。

ほとんどの中国人は「壁越え」などしていないわけで、中国の国内サービスだけを利用しています。それでもこんな状況なのですから、うかつに国外のサービス、たとえばYouTubeなどを解禁してしまったらどうなってしまうのか容易に想像がつきます（つい昨日までYouTube中毒だった自分が偉そうにいうことではないのですが）。

なので、とかく中国外からは悪質な規制として取り上げられることの多いGFWですが、これ以上国民をネット中毒・スマホ中毒に陥らせないためにはひょっとして妥当性があるのかも……などと思ってしまいました。実際、なんだったら繋がない方がある意味健康的だということは自分で身をもって証明してしまっていますし。

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そんなことを、VPNを切った状態でMacに備え付けのテキストエディタで書きながら考えました。本当はGoogle docsが使えると便利なのですが、それも切った状態では無理ですからね。

とにかく、たまにはVPNを切ってみると人生にとってプラスになるかもしれないよ、という話でした。同じことができない日本の皆様に対して優越感すら覚えます。「まだ日本のSNSで消耗してるの？」状態です。

そんな煽りを入れたところで今日は終了です。また明日。