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中国は生成AIで覇権を取れるのか(無理じゃね?)という話

中国の検索・AI大手の百度が出している対話型生成AI、「文心一言」が使えるようになりました。

リリース以来登録が殺到していて50万人待ちだったのですが、1ヶ月ほど待ってようやく使えるようになった形です。

まだあんまり触れていないので、その性能のようなものはそれほどわかっていないのですが、とりあえず第一印象では「ChatGPTよりできることがだいぶ少なそうだなあ」と感じています。

まずこの子、中国語と英語しか使えません。試しに日本語で質問してみたところ、「質問の意味がわかりません」と中国語で返されてしまいました。

その後中国語で「ChatGPTくんはできるのに、なんで君はできないの?」と底意地の悪い煽り方をしてみたのですが、完全にスルーされました。都合の悪いことに答えない能力はGPTくんより上かもしれません。

その他にも会話の相手をしてもらったり、簡単な文章を書かせるなどいろいろなタスクを命じてみたりしましたが、どうにもうまくいきませんでした。

受け答えもなんだか不自然というか、Amazonとかのカスタマーサービスに使われているような普通のチャットボットと同じような感じがします。少なくとも、ChatGPTを初めて触った時の「すげー自然!」「こんなこともできるの!?」というような驚きはいまのところ感じられません。

まあ、リリースされたばかりですし、僕自身がChatGPTなどを含めた対話型AIの使い方をしっかりわかっているとは言い難いので、この「文心一言」がポンコツであるとは一概に言い切れません。

これに関しては今後もう少し触ってみてから、また改めて記事にしてみたいと思います。

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ところで中国とAIといえば先日、生成AIに関する法律の草稿(パブリックコメント用)が公開されたのですが、その内容がちょっと話題を呼んでいます。

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