第一人者のすごさ

何事においても、「第一人者」ってすごいなと思います。「すごい」なんてありふれた言葉で表現してしまいましたが、半端ないです。ブルーオーシャンを開拓した人たちです。

私の場合、食べることが大好きなので、特に食べ物における第一人者を尊敬することが多いです。初めてジャガイモの芽にソラニンを見つけた人も、カニの食べてはいけないところを判別した人も、よくぞその一部分だけを危険と判明させたものだと感心してしまいます。誰かが犠牲になったのでしょうか。そうだったらとても切ないですが、おかげで私たちがいまこうしてジャガイモやカニを美味しくいただくことが出来ていることになります。ありがとうございます。なむなむ!

加工物に関しても同じく、尊敬の意を覚えます。初めてメレンゲを作った人は、いったいどんな気持ちだったのでしょうか?わざわざ卵の黄身と白身を分けて、白身だけをひたすらにかき混ぜるなんて、きっと只者ではありません。なにを考えたらそのような素晴らしいアイデアに至るのでしょうか。ぜひ当時の心境を詳しくお伺いしてみたいです。「メレンゲの気持ち」という番組名をつけた人も、きっとそのような疑問を持っていたのではないかと思います。

郷土料理に対してもツッコミどころが多いです。そうです。きりたんぽはとてつもなく謎に包まれています。なぜ米を潰したのか。なぜ全て潰さずに、半殺しでとどめたのか。なぜそれを木の棒に、そしてなぜ焼き、なぜそれを切ったのか。考え始めるとキリがありません。きりたんぽだけに。

第一人者というのは本当に天才です。それは違いないのですが、きっと突然にアイデアが降ってきたのではないのだと思います。例えば、万有引力を発見した第一人者といわれるアイザック・ニュートンもそうです。彼は木からリンゴが落ちる瞬間を見てその法則を思いついたというお話がありますが、きっとそれだけではないはずです。それまでに考えた膨大な量のアイデア、仮説、知識や経験たちの蓄積があってこその発見だったはずです。

第一人者に降ってくる運命的なアイデアは、たしかに突然扉を叩くかもしれないけれども、それを感じ取る用意ができてないといざ叩かれても気付かないかもしれないです。それって、とってももったいないです。チャンスを味方につけるために、日頃からできることがあるならば、迷わずやっておきたいなあと思います。なにが今後の味方になってくれるかわからないけれど、それもまた人生です。目の前のコト・モノに誠実に向き合っていきたいです。

それでは、目の前にアイスを用意したので、誠実に向き合ってきます。いただきます。

おわり

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