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パーソナルスタイリストおまみです。

はじめまして。おまみと申します。
パーソナルスタイリストをしております。

パーソナルスタイリスト…と申しましても、
それまでは18年間ウェディングのお仕事をしていました。
2021年秋から本格的にスタイリストとして活動を始めました。

業務の内容としては、
ファッションコンサル、お買い物同行、プロフィール撮影、
同じスタイリストとして活動する方へのサポートなどをしています。

こちらのnoteでは、『ファッション』にまつわることをお届けできたら…と
思っています。

今回は、『私とお洋服とのつながりについて』と、
『今現在の活動について』、少しだけお伝えできたら…と思っています。

私のファッション好きは母からの影響です。

私の母は、お洋服がとても好きでセンスのある人で、
父と結婚する前には洋裁学校に通っていました。
そのおかげで、私が幼い頃のお洋服のうちの一部は、
母が作ってくれていました。
母とお揃いのお洋服もよく着ていました。

左は3つ上の兄。右が私。私が履いているスカートとセーターは母が作ってくれました。
母はこのスカートと同じ生地でお揃いのジャンパースカートを作っていました。

別段美人に生まれたわけでもないのに、母は私が子どもの頃から、
「まみちゃんは色が白いからなんでも似合う!」と親バカっぷりを
存分に発揮し、かわいいお洋服をたくさん着せてくれていました。

ピアノの発表会「子どもはシンプルがいちばん」

小学校に入学して少しずつお姉さんになるにつれて、
母の影響を受けるようになり、お洋服がどんどん楽しくなっていきました。

小学校の頃のピアノの発表会の衣装は、
まわりのお友達みんながピンクやブルーのフリフリのドレスを着ている中、

「子どもはな、シンプルがいちばんええねん。
 で、地味な色。これがいちばん子どもがかわいく賢く見える服」

と母から言われ、私はシンプルなお洋服でした。

母の言う通り、たくさんお友達がいる中でも
シンプルなお洋服を着ている私が目立ち、
発表会のスナップ撮影に来てくれているカメラマンの方が
私のスナップを本当にたくさん撮ってくれていました。

今ならデータで渡す…って感じなんだろうけど、
当時は写真が全部展示されて、その中から欲しいネガの番号を用紙に記入、
提出してお金を払って、後日、現像したものをいただいていました
(時代やなぁ…しみじみ)。

当時、一緒のピアノ教室に通っていたお友達から、
「まみちゃんの写真ばっかり…」と言われたのをよく覚えています。

これは、私が美人だったとか、かわいかったとか、
そんなことで目立っていたのではなくて、母が私に対して

「まみちゃんはこれが似合う」

をしっかりとプロデュースしてくれていたからでした。

このお洋服は、今でも着たいなぁ…と思うときがあります。

高校時代の制服で『お手入れ』を覚える。

小学校を卒業して、中学生のときは初めて彼氏ができて、
デートのときのお洋服を母と選んでいました。
当時は、中山美穂さんが出演されていたドラマ『誰かが彼女を愛してる』の
衣装を見て「かわいいなー」と思っていた記憶があります。

高校に上がると、私が通っていた高校は、
当時制服がかわいいことで有名な学校で、
超有名デザイナーの方がデザインしてくれたものでした。
その制服を着るのですら、母はスカートを

「この長さがいちばんきれいで、いちばん賢そうに見える」

と言って、校則違反にはならない程度に私にぴったりの長さに
きれいに調整してくれました。

この制服がきっかけで、私は『お洋服のお手入れ』を覚えるようになります。
高価な制服だったので、3年間大切に着用したかったのです。

・制服独特の『テカテカ』にならないアイロンの掛け方。
・ボックススカートのヒダをずっとキレイに保つ方法。
・指定のローファーを鏡か?ってぐらいピカピカに磨く方法。
・ボウタイ付きブラウスの染み抜きの方法。
・100%ウールのセーターの毛玉の除去の方法。 etc

卒業する頃も私の制服は「新入生ですか?」というぐらい
とてもきれいな状態でした(たぶん、まだ実家にある)。

また、この頃から母は「まみちゃんの成人式に着付けしてあげたい」と
着付け教室に通うようになり、着付け師さんの資格を取得します。
母が資格を取得したことで、私もいわゆる『着付けモデル』として
駆り出されるようになり、和装の配色を見せてもらえる環境になりました。

だから、配色に関しても、和装で身につけた部分が多々あります。
今はどうかわからないけど、当時母のまわりにいた着付け師さんたちは、
色白の人がよかったみたいで、肌が白い私によく依頼してくれていました。
このことが、いろんな配色を見れる機会になって、
今の私の『配色の仕方』にも影響が出ているように思います。

大学時代はコンサバ+Y2K。そしてプランナーに。

大学に入ると、自分でアルバイトしたお金で、
お洋服を買うようになりますが、その頃は『読者モデル全盛期』で、
赤文字系雑誌の中でも、ちょっとお姉さんな【JJ】を愛読していました。

コンサバなスタイルと、今の若い方々が言う【Y2K】ファッションを
楽しんでいました。
当時、参考にしていたのは、矢田亜希子さんと辺見えみりさん、
Destiny’sChild、J.Loなどのアメリカのポップアーティストでした。

写真だとわからないけど、
当時爆発的人気だった【BeBe】のラインストーンTシャツ着てます笑。

大学を卒業してからは、ずっとコンサバなお嬢様っぽいスタイルを
好んで着ていました。

そのコンサバ路線で非常に鍛えられたのか、
ウェディングプランナーになった25歳の頃、
どんなお洋服を着ればいいか、迷うことがほとんどありませんでした
(当時、私が在籍していた会社は制服がなかったの…涙)。

みなさん、いいお客様でした…。

ただ、おしゃれに超厳しい会社で、
「ダサいやつ、ダメ」っていう感じだったので、
同僚はみんな本当におしゃれでしたし、さらに鍛えられた気がします。
休憩室にあるファッション雑誌には、
「このコーデを参考にするように」と上司からのメッセージ付きで
付箋が貼られていました。

「なんでスタイリストに?」

18年間、ウェディングのお仕事をしていたので、
「ウェディングとファッションって全然関係ないやん」って
言われることがまぁまぁ、結構な頻度であるんですが、
私の中ではまったくそんなことはなくて、
むしろちゃんと繋がってるんだけどな…と思っています。

ウェディングドレスって、お洋服の最高峰だし、
ミリ単位でサイズ調整しないと、きれいな花嫁さんにはなりません。

それに、日本ではそんなことはないですが、海外では
アパレルブランドのデザイナーがウェディングドレスもデザインします。

日本の方がよく知っているブランドで言えば、
キャロライナへレラとか、オスカーデラレンタとか、
花嫁の憧れのウェディングドレスがたくさんあります。

だから、私にとっては、ウェディングもファッションも
実はとても近い場所にあります。

ウェディングのお仕事をしていた18年間のうち、
14年ぐらいは後輩や部下、学生を育成する…という立場だったので、
40歳を迎える頃から自分のこれからの人生について考え始めました。

「このままずっと育成を続けるんかな?それでいいんかな」

とても大きなやりがいを感じる中で、
なかなか育てられないことによる自分への不甲斐なさを感じ、
怒りを覚え、強い口調で叱咤激励もする…。

「ウェディングはとても大好きだけど、
 いつか離れないといけないだろうなぁ…」

という不安を抱えたときに、何ができるかを考え、
好きなことしかできない私にとって、
ウェディングの次に好きなことはファッションでした。

移行期間を設けて、少しずつファッションのお仕事へと
シフトを変えて行きました。

もちろん、最初からうまくもいきませんし、
今でも、もっとできることがたくさんあるように思うので、
うまくいっているのかはわからないです。
18年間も慣れ親しんでいたウェディングを手放すのも怖かったです。

ただ、少しずつお客様とお話をする中で、
私がイメージしていたファッションのお仕事と違う面も見えてきました。

お客様からよくいただくお声の一部をご紹介しますね。

こんなこと、思ったことありませんか?

「骨格診断に捉われてしまって、いろいろ楽しめなくなりました」
「とにかく何と何が合う…とかがわからない!」
「自分で今日はバッチリ!って思えたことがない…」
「黒は無難…と思っていたら、クローゼットがぜんぶ黒い」
「いつも同じような服ばっかり買ってる…」
「どんなところで買えばいいのかすらわからない」
「自分の『似合う』がわからない」
「マネキン以外のコーデがわからない」

などです。

これらのお悩み…というのは、
『お悩み』と呼べるほどのものなのか…という感じなので、
みなさん、おざなりにしてしまいがちです。

いろいろ、その背景はあると思いますが、
私がこういったお客様からのお声を聞いて感じているのは、

「お洋服が身近過ぎるがゆえに、実は悩みに向かっていない」

ということです。

日本は、ありがたいことに、
ファストファッションブランドから、
ハイファッションブランドまで、
あらゆるお洋服のブランドで溢れています。

だから、いろいろ見ることもできて、
そこで出会ったお洋服に袖を通して、
店員さんに「似合いますね」と言われたら、
言われるがまま購入する…なんて、こんな流れが
ファッションの『お悩み』を『お悩み化』させずに
おざなりになってしまう…という感じです。

次は、私の『悩み』だ。

これまでファッションコンサルをさせていただいたり、
お買い物同行をご一緒したお客様の中でも、
ありがたいことに仲良くしてくださっている方もいます。

そして、そんなお客様とプライベートでお食事に行ったりすると、
「あ。解決できてなかったな…」と感じることが多々あります。

「そのブラウスに、そのスカートはばっちりだけど、
 その靴より、『こういう系』の方がいいねんけどなぁ…」とか、
「あれ?この前はこういうふうに確か伝えたはずだけどな…」とか、

基本、ファッションはその方が気に入っていて、
堂々と「これが私のファッションなの!」と着ている人が、
いちばんのファッショニスタだと思っているので、
その場でとやかく言うことは(プライベートだし)しませんが、

そんな雰囲気ではなく、
「これが無難だと思って合わせてきました」みたいな感じだと、

「あ…。私の伝え方がよくなかったんだな」

とずっと反省してきました。
そんなことがずっと繰り返されるので、
これはまた、私の大きな悩みになりました。

ファッションは『慣れ』。

「私の伝え方が悪いのか…」と思うと同時に、
「どう伝えればええんやろか…」と何度も考えました。

でも、はた…と気づきました。
「私、何かをたったの一度で身につけられたことってある?」

私はお世辞にも、子どもの頃、お勉強はできませんでしたし、
習っていたピアノも英会話も、それこそ大学受験も、
何度も何度も何度も何度も何度も何度も……………
数え切れないぐらい繰り返して、やっと身につけてきました。

それがファッションだとできるのは、
子どもの頃から、自分では知らず知らずのうちに
何度も繰り返しファッションに触れてきたからです。

「お客様は、慣れてないだけや」

そのことに気づきました。

『コーデ塾』、したらええねん。

「お客様にファッションに慣れてもらうには、
 どうすればいいんや?」を考えた結果、

「塾やん、塾。私、塾するの、好きやんか」

に行きつきました。

スタイリストになりたての頃の『手書き』のコンセプトシート。

実は私、大学時代は家庭教師や塾講師をしていましたし、
ウェディングの専門学校や短大で非常勤講師もしていました。
個別のウェディングプランナー育成塾もしました。

これだけ聞くと「教える」に聞こえるかもしれませんが、
私の場合は、どちらかと言うと「伝える」です。
「教える」なんて恐れ多いですし、
「教わる」ことの方がむしろ多いからです。

大学時代の家庭教師や塾講師をしていたときも、
勉強を教えるのは当然していましたが(業務なので)、
中学の頃までまったく勉強ができなかった私が、
どうやって四年制大学に入れるまでになったか?を伝えていたし、

専門学校や短大での非常勤講師をしていたときも、
ウェディング業界に従事するとはどういうことか、
どんなプランナーがいいプランナーか?を伝えていました。

同じことをファッションでもすればいいんやと気づきました。

ウェディングの専門学校での1枚。
もう結婚してるコも何人もいるなぁ…。

お客様がいるからこそできること。

このことに気づかせてもらえたのもお客様がきっかけです。
だから私はやっぱり「教える」ような立場にはありません。

私がイメージする『塾』って、
自分らしいってどういうことか?を常に考えることができて、
そして、常に自分と向き合うことができる場…という感じです。
そのちょっとした『気づき』を得られるきっかけ作りを
恐れ多いですが、私ができたら…と思っています。

結構ショックだった、「スタイリストに依頼するなんてダメ出しされると思ってた」という言葉。

スタイリストになり始めた頃、
ファッションコンサルをご依頼いただいた方から、

「スタイリストさんにお願いするなんて、
 今までのファッションを全否定、ダメ出しされると思って
 本当に勇気が要りました…」

と言われたことがありました。

そうか、ファッションって、どこか斜に構えているというか、
私がプランナー時代在籍していた会社のように、
「ダサいの、ダメ」みたいに言われるイメージがあるんだな…と気づき、
この言葉は、結構ショックな言葉でした。

私の『コーデ塾』は、
「自分で自信を持ってコーデできるようになること」、
そして「ファッションって楽しい!」と思っていただくことが
最終のゴールです。ダメ出しがゴールではありません。

ファッションの基本的なことはもちろん、
お洋服が長持ちする収納方法、お買い物上手になる方法、
自身のファッションコンセプトの考え方…などをお伝えします。

ファッションがきっかけで広がる世界。

この1年は、ファッションがきっかけになって、
ウェディングのお仕事をしていたときよりも、
いろんな世界が広がっています。

スタイリスト同士のコミュニティで登壇することや、
婚活中の方、経営者や起業を目指す方に向けたプロフィール撮影、
ユーズドショップツアーなどなど、
「やっぱりファッションって楽しいな」と思うことばかりです。

この楽しさを、一緒に経験したいな…と思われる方は、
ぜひ私が主宰のコーデ塾『the Base of Fashion』にお越しください。
これからももっともっと楽しいことを計画していくつもりでいます。

ぜひ「ファッションって楽しい!」を体感していただきたいと思っています。
お待ちしていますね。

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