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韓国ドラマ「ペントハウス」全話観ました!

途中で何回かリタイアしそうになりつつ、最後まで観た。
チョ・ソジンの表情の迫力がパワーダウンしないのがすごい。それにしても、チュ・ダンテの悪辣さは胸が悪くなる。彼がなぜそうなったかも明かされるが、それでも納得出来ないほど。
物語の展開にええー!と驚いていると、死者が実は生きていたというのが何度もおこり、本当に死んでしまうのもあり、見るうちに死に対する耐性が出来ていった。

シリーズ1については以前noteに感想を書いたが、
2シリーズ3シリーズラストまで共通の舞台は超高層の最高級マンション。
そしてそのマンションに住む金持ちたちのパーティー三昧の日々、彼ら彼女らはそれにあきたらず、更に金持ちになるため策を巡らせ、子供の尻を叩いて良い成績を取らせようとあがき、その子供たちの中で凄惨ないじめが日常化している。
いびつな親子愛、不倫、殺人。ドロドロの展開。すごいです。

マンション住人の子供たちの通う芸術高校がもう一つの舞台なので、声楽を学ぶ女の子たちが競い合うシーンはたくさんあり、コンサートやオーデイション、試験シーンの音楽は素晴らしい。そして衣装や持ち物など美しい。豪華絢爛。
これらはこのドラマの一つの楽しみではある。

その興味も手伝って最後まで観たが、復讐が復讐を呼んで人が死んでいき、辛いシーンが多く、それでも見てしまう吸引力はすごい。

シリーズ1の終わりはいかにも途中だったのだが、3まで見るとお腹いっぱいすぎる。
群像劇でもあるので、たくさんの人物がからみあって話が広がり、枝葉が多すぎる。
だが、それぞれの人物の感情を理解することで興味を繋ぎ見せてしまう力技。

絶頂とどん底の浮き沈みがありながら打たれ強いチョ・ソジンとチユ・ダンテの変わらぬ悪辣ぶりは、むしろ振り切れていて気持ちいいほどである。そしてこの二人、特にチョ・ソジンの自分の子供に対する気持ちは強い。子供の気持ちはさっぱりわかっておらず、独占欲が凄まじい。

悪人に神の鉄槌が下されるのを期待しながら、中々そうはならず、展開はスリリングで、苦手なジェットコースターに乗って、やっとついたと思ったらまた走り出しちゃった気持ちが続く。
まあ、乗ったからには最後まで!

シム・スリョンの2役、良かった。この人はなんとも雰囲気があって美しい。マンションの人々も子供たちのそれぞれ魅力的で、俳優さんたちの充実ぶりはさすが。韓国には良い役者さんがたくさんいる。層が厚い。
原色世界にどっぷり浸かって、現実世界から離れたい人にはオススメ。

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