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#7 ライブ配信アプリの変遷

*はじめに

こんにちは!
今回、サブカル調査室が取り上げるのは、タイトルにある通り「ライブ配信アプリの変遷」についてです!

みなさんはライブ配信アプリで視聴者として配信者のライブ配信を見たり聴いたりしたことがあるのではないでしょうか?
あるいは配信者としてライブ配信をしたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね!

ということで今回は2015年頃のライブ配信アプリ(アイテム収益機能が追加される前のツイキャスなど)と近年のライブ配信アプリ(SHOWROOMなど)を比較してみたいと思います!

※こういう捉え方もあるんだな〜くらいの軽い気持ちで読んでくださると幸いです!

それではひとつずつみていきましょう!

①収益機能のないアイテムから収益機能付きのアイテムへ

かつてのツイキャスは“お茶”のように無料で利用できるアイテムが主流だったのではないでしょうか?
それに対してSHOWROOMなどのライブ配信アプリではいわゆる投げ銭というシステムが多くみられます。
ツイキャスでは、2018年にアイテム収益および動画収益機能を追加しており、“お茶”から“お茶爆”へと変化していますよね!

②配信者自身のレベル重視から全体としてのランキング重視へ

ツイキャスといえば特典付きのレベルが50まで設定されており視聴者数と視聴時間の累積に応じてレベルがアップしていくというシステムがあります。

一方SHOWROOMなどではイベントが頻繁に開催され、そのランキングで上位につくことを目標としている人もいるのではないでしょうか。
個人のレベルも多少重要かとは思いますが、イベントで上位に入ることで枠を獲得したり、より多くの方に視聴してもらえる特典があるので全体としてのランキングがより重要視されるようになったと思います。
つまり、「個」としてのレベル意識から「全体の中での自分」へ意識が移動したと捉えることができます。

③配信者主導から視聴者主導へ

2015年頃の時点でツイキャスにはリスナーのランキングであるサポーターランキングはありましたが、基本的には配信者が主体的になって配信していくという形が主流でした。
それに対して、近年のライブ配信アプリは以前のツイキャスなどに比べて、リスナー(ファン)が配信者を応援するという要素が強くなったと思います。
配信者もリスナー(ファン)のために配信しよう!といったように配信者と視聴者間の関係がより深くなったと捉えることもできるかもしれませんね!

④単なるコミュニケーションツールから有名人になるためのツールへ

以前のツイキャスもキャス主と呼ばれるたくさんのリスナー(ファン)を抱えた有名な人も存在していましたが、近年はより一層ライブ配信アプリから生まれる有名人が増えたように思います!
「ツイキャスをたくさん配信していたらたくさんの人が視聴してくれるようになり、いつの間にかリスナーが増えていった」というストーリーから、「有名人になりたいからライブ配信アプリを使って活動をしている」というように変化しているのかもしれません。

⑤趣味程度の気軽さから収益を重視した職業へ

2015年頃のライブ配信アプリは気軽にオンライン上でのコミュニケーションを楽しんだり、音楽を共有したりするものという認識をしている人が多かったのではないでしょうか?
それに対して近年は、事務所に所属して本格的に職業にして活動している人も少なくありません。配信者が自分の配信したい時間に配信するという形から、配信頻度を増やしたり定期的に活動することを重視する、というように変化がみられます。

さらに近年は、ライブ配信者の養成を専門としたライバープロダクションの設立も多くみられます。


実際にSHOWROOMは、運営する仮想ライブ空間「SHOWROOM」の配信者向けに、11月6日より「SHOWROOMライバーズカレッジ」の提供をスタートさせました。SHOWROOMライバーズカレッジというのは、SHOWROOM配信者にとってライブ配信が職業の選択肢の一つとなることを目的に開始されたサービスです。
このようにして、今後もライブ配信者としての活動の幅がより一層広がっていきそうですね!

*まとめ

今回は、ライブ配信アプリの変遷について取り上げてみました。
近年では、ライブ配信アプリの利用者やライブ配信を提供するサービス自体も増えてきており、ライブ配信市場が活発になっていますね!
今後、この市場がどのような盛り上がりをみせるのか、楽しみです!

[参考]
・TwitCasting
・SHOWROOM
・Musicman
https://www.musicman.co.jp/business/353644

文⚫︎くまがい/サブカル調査室