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虐待者と児童福祉司

 小学生が虐待で殺されてしまった事件。
 もちろんこの事件は非常に痛ましく、見るたびに陰鬱な気分になります。ですが、児童福祉所の職員や教師が、保護しきれなかったことで責められているのを見ていると、なんだか理不尽な気分になります。

虐待は犯罪
 殴ったり侮辱したり無視したりすることらしいです。
 暴力や暴言は当然、犯罪です。無視も、保護者の場合は保護責任者遺棄罪です。

虐待者は犯罪者
 イジメもそうなのですが、虐待者は犯罪者だってことを忘れすぎてるんですよね。
 犯罪者の大部分は自分が犯罪者であることを正当化しています。
 虐待を正当化していない人間は、自首していますし、そもそも犯罪を犯しませんし、やったとしても二度と同じ過ちを犯しません。
 そのため、虐待者は罪悪感とは無縁です。むしろ正義感を持っています。持っているのは裁かれることへの恐怖だけです。
  虐待をやる人間は悪いことだという意識もないし、警察が来ないため恐怖もありません。

児童福祉司
 児童福祉司(じどうふくしし)は、児童相談所に置かなければならない職員で、児童相談所長が定める担当区域により、児童の保護その他児童の福祉に関する事項について相談に応じ、専門的技術に基づいて必要な指導を行うケースワーカー(病気や非行その他の障害等により、社会生活への適応に困難な者又は適応に失敗した者に対して社会的援助活動を行う者)の一種である。(wikipediaより)
 要するに、児童福祉司も、もちろん教師も、犯罪者との交渉なんて訓練していないわけです。児童福祉司が判断を間違えたら子供が虐待死するという緊張感の中で働ける資質を持つ児童福祉司が一体どれだけいるんでしょうね。
 教師が、学校でいじめという犯罪を抑制できないのと同じ。教師が判断を間違えたらイジメ被害者が自殺するという緊張感の中で働ける教師がどれだけいるかな。
 一つ言えるのは、人の死を扱うにしては給料が安すぎるし、そもそもそんな高度な訓練を受けていない。

犯罪者から人質を救出する職業とは
 虐待が犯罪なら虐待者は犯罪者。児童福祉司は、犯罪者から無力な人質を解放する必要があるのです。
 暴力を使って良いのなら警察か軍隊、使わないのならネゴシエイター。

児童福祉=人質解放
交渉
 ネゴシエイター。人質救出作戦においての犯人との交渉に関する訓練教育を受け、専門的知識・技能を有している警察官を指す。資質や訓練が必要である。(wikipediaより)
 犯罪者との交渉なんて訓練してるのかな。保護した後の訓練はしっかりしてそうだけど。
 意識を改善しない限り虐待は終わらないのだから、自分に親の資格がないことを認めて親権を放棄させる(=人質を解放させる)ぐらいの交渉ができないと解決しません。
 つまり、一時保護したところで、ほとんどの家庭で虐待は終わらない。今度は、バレない様に上手くやるだけです。

保護は警察の仕事
 ネゴシエイターは、犯罪者を改心させるプロフェッショナルらしいので、この職業の人間がたくさんいるのが理想なのですが、もちろん時間も費用も足りないでしょう。
 安上がりなのは、結局、警察と司法でしょうね。
 とにかく、人質を犯人から引き離さないと何も要求できません。
 子供が望んだ場合に限り、警察の監視下の元、面会も許可されるでしょう。本気で子供とやり直したいと思うのなら、子供が成人したあとで、再び養子にすればいいでしょう。
 ちなみに、子供が虐待している親を慕うのはストックホルム症候群なので勘違いしてはいけない。
 警察が保護した後の子供のケアが児童福祉司の仕事です。

子供が自ら助けを求められるように
 虐待という犯罪がある、ということを小学校1年生の最初の授業で教える。
 報告があれば児童福祉司と警察が一緒に出向いて調査。事実があれば子供は保護。

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