私の住む町は人口２４万人ほどの小さな地方都市です。

その町に美容院が６００軒以上。

男性は理容院だったり、

自分でカットしたりカラーしたりする人もいるでしょうし

全員が美容院を使うわけではないですよね。

子どもなど単価の低いお客様を抜いて

ざっくりと半分の人が美容院を使用すると

６００軒で１２万人を取り合うわけです。

１軒あたりのお客様２００人。

例えば、平均来店回周期が２カ月の場合

月に１００人のお客様が来店する計算になりますね。

私が一人で担当させていただくお客様が月に１３０人～１５０人。

現在約３００人のお客様が当店に通ってくれています。

私一人で担当できるお客様が３００人。

１軒あたり２００人のお客様しかいないこの街で、

２人以上スタッフがいるお店は相当厳しいということになります。

この街が特に厳しいわけではありません。

全国どこでもこのようなことが起こっているのです。

これはざっくり計算しただけなので

一概には言えません。

もちろん近隣の市町村からの流入もあるでしょうし

転入・転出がありますのでこの数字は

流動的に変化していくものです。

しかし、一体自分のお店には何人お客様が必要で

どのくらい足りていないのか、

また、競合がどれほどあってどれほど

お客様を食い合っているのか

それも知らずに美容院を経営している人が

多いのではないでしょうか？

さて、あなたの美容院はいくら売り上げが必要ですか？

いくら収入が欲しいですか？

それはなぜですか？

家賃・人件費・材料費・光熱水費…

必要経費はいろいろあります。

全て支払っ残ったお金が収入。

個人事業主が最初に陥る罠です。

まず、あなたの収入を決めてください。

月に５０万円あればいいですか？

１００万円？

なぜその額が必要なのかも書きだしてください。

それが決まれば、必要経費を足して

売上目標が決まりますね。

売上目標を客単価で割れば月に必要な

客数がわかります。

さらに平均来店周期を掛ければ

必要なお客様の数が出てきますね。

お客様の数を増やしていくと同時に

客単価、来店周期もあげていきますが

お客様の数が一番目標としては分かりやすいので

目安として掲げておくことは必要です。

ただ、茫然と新規客が欲しい…

ではなく、

自分のお店、自分の目標のためには

何人のお客様が必要なのかしっかり把握してください。

※ここでは、便宜的に

客数とお客様の数を使い分けています。

客数＝延べ客数

お客様の数＝実際のお客様の人数