ファンへの感謝の気持ちを忘れない須田さんですが，ファンもその気持ちに答えました。

　２０１６年のＮＨＫ「第６７回紅白歌合戦」では，AKB48グループは，“夢の紅白選抜”を企画しました。

　これは，グループの国内全メンバー３００人以上の中から紅白の本番に立つ４８人を，日本全国の視聴者が，紅白公式アプリとデータ放送を使う投票により選ぶというもの。しかも，出演する４８人はあらかじめ発表するものの，順位は，紅白歌合戦の本番中に１６位までを発表し，その１６人だけが「君はメロディ」を歌える，という企画でした。【１】

　この企画で，須田さんは，１３位を獲得し，「君はメロディ」を歌う一員となりました。

　そして迎えた２０１７年，新年から須田さんにはフジテレビ「スカッとジャパン」３回目の出演というニュースが飛び込んできましたが，もう一つ，大きなニュースが，２月１日，SHOWROOMで，須田さん自身から発表されました。【２】

　須田さんは，現在所属しているＡＫＢグループの運営会社「ＡＫＳ」から，芸能事務所「ツインプラネット」へ移籍することが決まりました。

　このSHOWROOMでの発表は，多くのファンを驚かせ，かつ，喜ばせました。その勢いは，須田さんの事務所移籍が発表されたころ，ツインプラネットのウェブサイトがあるサーバーがダウンするほどでした。【３】

　発表の翌日，須田さんは，日記にこう書いています。【３】

「昨日SHOWROOMでの生配信で
1時間の一人喋りを
さっそくツインプラネットのスタッフさんに見られていまして、、

お世辞にもトーク力が優れてるとは言えない
私の自然体丸出しのトークには
きっと驚かれたと思います。

いや、驚いていました。笑

でも有難いことに
そんなところも含めて
「個性です！」とはっきりと言ってくださったんです。

私がひたすら変な話をし続けた時も
これまで通りNGが出なかったときは
正直、一瞬戸惑いと興奮が同時に押し寄せてきましたが（笑）

なにより
「自然体で自分を表現していいんだ。」
ということに自信をいただいて
本当に心強い気持ちでいっぱいになりました！」

　須田さんは，アイドルとして悩み苦しんできた須田さんを，ありのままの須田さんとして認め，支援してくれる芸能事務所に出会ったのかもしれません。

　所属事務所が決まって，夢への階段をまた一歩昇った須田さんですが，思い返せば，須田さんは，アイドル人生において，何度も逆境にたたき落とされました。
　「握手会の女王」といわれながら「次世代選抜」などのためにポジションが後ろに下げられたこと，真剣にＳＫＥ卒業を考えたこと，頼みの綱の選抜総選挙で１８位・選抜落ちしたこと，いったんはＡＫＢ選抜に入ることができても，３回にわたり選抜落ちしたこと【４】・・・
　なぜ，須田さんは，何度も逆境にたたき落とされても，そのたびに這い上がれてこれたのでしょうか？　その秘密は，須田さんの初めての著書「コンプレックス力　なぜ逆境から這い上がれたのか」で明らかにされています。

（「◆M21　勝負に挑む」に続く）

＜ソースノート＞
【１】モデルプレス「AKB48“紅白選抜”全順位発表＜1位～48位／全メンバー最終獲得票数＞」
https://mdpr.jp/music/detail/1651212
【２】モデルプレス「SKE48須田亜香里、所属事務所移籍を発表」
https://mdpr.jp/news/detail/1660436
【３】「#須田亜香里 #所属事務所 #ツインプラネット 」アメーバブログ2017-02-03 00:01:51
http://ameblo.jp/ske48official/entry-12244089719.html
【４】「恋するフォーチュンクッキー」（選抜入り）→「ハート・エレキ」（選抜落ち）
「前しか向かねえ」（選抜入り）→「Green　Flash」（選抜落ち）
「LOVE　TRIP」（選抜入り）→「ハイテンション」（選抜落ち）