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昨年、4ヵ月の断続的な自宅待機を経験して学んだこと

新聞感想文 (4月18日朝日新聞)

集中して勉強するのに適した場所、監獄

集中して勉強するのに適した場所はどこかと問われれば、自宅ではなく図書館や喫茶店をあげる人もいるだろう。めったに入る機会はないけれど、ここもなかなかいいと言われる場所が監獄である。
あれも読みたい、これも読みたいと考えると「どうかしてもう半年増やして貰へないものかあ、なぞと本気で考へるやうになる」

休みの日はもっぱら山登りや街中の散歩、飲み会で予定をうめてきた私にとって一日中家にいる生活は厳しいと思っていた。

最近は、新聞を読んだりピアノを弾いたり、Youtubeを見たり、アラビア語を勉強したりと意外と満足した生活を送っている。

外出できない環境に嘆くのではなく、状況に合わせて今できる事を探すクセが出来ているのかもしれない。なぜなら自宅待機は初めてではないからだ。

去年の4月16日、先行きが分からなくなったのでスーダンから日本に緊急帰国となった。(詳しくは過去のnote)

帰国になるまで約4ヶ月間、デモの影響でJICAから自宅待機要請が出される日が度々あった。

みんなどうやって過ごしていたのか。

空いた時間を使って、語学の勉強していた人。映画やドラマを見て楽しんでいた人。ギターの練習をしていた人。次のキャリアのために勉強していた人。

私は家で時間のかかるチキン南蛮や唐揚げを作ったり、動画を見たり、語学の勉強をしたり、自宅待機要請の出ていない日は積極的に日本人に会いに行った。

その4ヵ月で私が学んだことは、一人で楽しむことが出来ても不安はぬぐえ切れない。人との繋がりが不安な気持ちを和らげてくれる。

普段忙しくて見えなかった大事な物が見えてくる。自分にとって大事な物がなんなのか。


188ヶ国で休校 子ども15億人に影響

国連「2/3以上の国で遠隔授業」

オンラインの遠隔授業には安定したネット環境や映像を電子機器が必要になる。

先進国や教育を重んじている国、または富裕層の子どもは教育を十分に受けられるかもしれないが、遠隔授業を受ける環境が整っていない子どもは教育を受けられない状態になる。

資本主義は貧富の差が開くようなシステムであり、十分な教育は格差を収束させる可能性があると言われている。

今回の新型コロナウイルスの影響で貧富の差はより一層拡大してしまうかもしれない。


世界報道写真 千葉さん大賞

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「まっすぐな声」と題し、スーダンの首都ハルツームで催された文民統制を求める対話集会で、講義の詩を叫ぶ若者を写した一枚。
大賞受賞を受けて千葉さんは「スーダンの人々の思いへ再びスポットが当たることに感謝するとともに、歴史的な報道写真アーカイブの一枚に選ばれた ことを光栄に思います」

昨年6月3日に親衛隊による130人以上の虐殺が起きた後、再び立ち上がり抗議する若者の写真。

次は自分が殺されるかもしれない中怯えず、国を良い方向に変えていきたいと立ち上がった人々。そういったみんなの思いによって改革が進んでいるスーダン。

この写真を見て少しでもスーダンに興味を持ってもらえたら嬉しいなと思いながら、素晴らしい写真を撮ってくださった千葉さんに感謝。

最後まで読んでもらえて嬉しいです