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#10 マンチェスターしか勝たん

サッカーの話じゃなくてね。

3度目の渡英記:総括になります

コロナ関連で色々といつもより不安マシマシのまま決行した今回の旅ですが、結果として今までで一番素晴らしい旅となりました。相変わらず向こうの人たちは英語もできないアジア人のガキにとても優しかったです。

往路の乗り継ぎでのドーハ空港でも、体ほぐすためにストレッチしてたら近くに座ってたおっちゃんが陽気に話しかけてくれたりして、ああこれからの旅で会う人みんなこんな感じだといいなって温かい気持ちになった。そのあと相変わらずアジア人自分たちだけでアウェ〜なマンチェスター行きの機内、同じ列に座るはずだったマダムがいつの間にか席移動してた。僕達がコロナ顔だから…?でもそのおかげでわたしは3人分の席を独り占めして広々横になって眠れたのである。ほんと今回の空の旅は過去一眠れたな。長旅にも慣れたってかんじだといいけど(本来座って眠れないマンなので)あとカタール航空、機内1時間だけ無料でWiFi使えてサイコーだった。

英国上空に着いてなかば強引に寝ていた友人を起こす。ほら、いよいよギャラガー兄弟を生んだマンチェスターに到着だよって。予定より1時間早く到着した。さて、入国審査、スムーズにいってくれよな。前回はふたつ質問答えてパスポート見せただけですぐ終わったけど…

優しそうなマダムが担当してくれた。嫌な顔ひとつせず、わたしたちの名前を呼んでわかりやすい英語で質問してくれる。「貴方たちふたりは姉妹?友達?」とか聞かれたっけ。そんな似てたか?

「マンチェスターははじめて?」わたしは2回目で彼女(友人)は初めてです〜。あと「どうしてロンドンじゃなくてマンチェスターなの?」って聞かれたから、「週末モリッシーのリーズでのコンサートに行くの」って答えた。モリッシーの名前、信用効果覿面。「リーズ公演だけ?ツアー回ったりするの?」残念ながらリーズだけなの〜  隣にいたおじちゃんスタッフも話に混ざってきて「昨日モリッシーこっちに帰ってきたんだよ」的なことを言ってたかな。これは前もってTwitterで知ってた。モリッシーが同じマンチェ内にいるのやばやばだね。

「今コロナが世界中に蔓延してて、あなたたちアジア人は具合が悪くなったらすぐに(連絡すべきところ)に連絡しなきゃいけないのだけれど…あなたちは元気そうだから大丈夫ね!」って笑って元気づけてくれた。最高のスタートだ。だがその後も色々とイベントがあり情緒がめちゃくちゃになる。

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去年のマンチェ滞在では、クレカの暗証番号が分からないというアホをやらかしずっと現金で乗り切っていたのだが、今回は!!ばっちり!!クレカをフル活用できました!!楽ったらなかったね。

主要駅Manchester Piccadillyに着く途中にあるBurnageで重い荷物を抱えたまま降りて、1年ぶりにまたギャラガー兄弟の聖地訪問。学生が溢れていてけっこう怖かった。前回行った時よりだいぶ人通りが多くてゆっくりできなかったな。前は全く人が歩いてなくて泣きながらLive Foreverを口ずさんで歩くくらいには余裕があったぞ。

ホテルのチェックインはとてもスムーズだった。部屋は綺麗だったが2人で泊まるには狭すぎて「せっっっっま!!!!」って叫んだ。けどツインルームに変えてくれません?って言いに行くガッツは残ってない。着替えて急いでリーズ留学中のフォロワーと合流する。ここで3人で行ったパブ「The Lass O'Gowrie」が最高すぎた。マンチェスターのバンドが好きな人間はたまらないとこだね。

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このバーガー中身、分厚い牛肉びっちりです。相変わらずのボリュームだったけどすごく美味しかった!トマトもうんまい。もっとくれ。サイダーも美味しかった。もっと飲みたかったが長距離フライトで疲れてたしこれ以上のアルコールは遠慮しといた。なんてえらいんだ。とにかくこの店はマンチェ来たら絶対行くことにしよう

リーズに帰るフォロワーを送ってからホテルに帰る前に周辺を散策する。夜8時前だったかな?Man Piccadilly内のSainsbury'sで飲み物とチップスを買う。セルフレジもすぐに使いこなせた。無敵だ。色々あったが1日目、終わりよければすべてよし。

2日目はリヴァプールDay Tripだけれど、Man Victoriaに向かうまで、徒歩でマンチェスターの街を歩く。チャイナタウンも通って、マンチェスター大聖堂へ。留学中に行ったカンタベリー大聖堂よりずっと小さかったが、来訪者はそこまでいなくて、誰かがずっとピアノを弾いていてすごく居心地がよかったなあ。ステンドグラスをうっとり眺めていると恐らくガイドのボランティアの紳士が話しかけてくれた。

👴大聖堂へようこそ。マンチェスターは初めて?どこから来たの?日本からか!日本語の案内を持ってきてあげよう。きっと君たちを見つけるから、ぶらぶら見てていいからねって。Japanって答えた瞬間ニッコリ笑ってくれるの、すごい嬉しい… そんでその後5分もせずにまた私たちを見つけてくれて日本語のガイドをくれた。今日はこれからリヴァプールに行くのって教えると、また素敵な笑顔で「いい旅にしてね!」って返してくれた。もう最高。

大聖堂を後にし、まだ時間に余裕があったのでManchester Arndaleに入る。いい匂いがしたのでちょっと高そうなチョコレート専門店に入ると、中東系の女性の店員さんがHiya!って挨拶してくれた。おお…これがHiyaか……!英国ではHiと同じくらいHiyaがいま使われてるらしい。なんかこっちの方が可愛いな。わたしも自然にHiyaって返せるようになろう!そしたらお姉さんはLINDORチョコの試食をくれた。あま〜いおいし〜い💕😋昼前から色々と幸せになった。(Day2リヴァプールのレポはnote # 07 参照)


Day3(06.03.2020)

夕方からライブのためそれまでマンチェスター中心部を観光だー!まずは徒歩3分圏内にノエルがかつて転がり込んでた元カノさんのフラット「India House」があると知り、まずそこから。その建物のうらっかわ……ちょいちょいちょーーい!!ここ、初期oasisがいたとこーー!リアムさんが座ってたとこやないかーーい!

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ホギャーーーーー!!!!

いや普通に街中にいきなり聖地が現れるのずるくない???(ここ、偶然通り掛かって見つけたとこ)このザ・裏路地で初期oasisのめんつはたむろしてたんだろうか。うひー。元カノさんのフラット建物自体もめちゃくちゃご立派でいいとこ住んでたんすねってなった。ここでノエルはLive Foreverはじめ名曲の数々を生んだんか…

少し歩いてDeansgateへ向かう。道中はなかなか治安が悪そうだった。落書きがひどいしゴミもすごい落ちてる。トラム駅に入る前にキリスト教?の若い女性ふたりに話しかけられた。なんかよく言ってることわかんねーけど「日本人は基本無宗教なのごめんね!」って言ったら謝られた。「何人かは神信じてると思うけどイギリス人ほどじゃないのよ〜」的なことをいったつもりだがちゃんと伝わっただろうか。あと手にリアム・ギャラガータオルを持っていたので、それを広げて「わたしの神はこの人!」って言っといた。平和的に会話をし切り抜けたと思う。最後に彼女らの名前と連絡先が書かれたカードを貰った…え、いらん……(てかこれ逆ナンみたいでは)

ここでトラム1日乗り放題券を買う。一駅分トラムに乗って元G-MEXであるマンチェスター中央会議場へ。ここかつては中央駅で電車も通っててしかもライブもやってたとかスゴすぎるだろ。

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いやあ〜oasisのかわいいライブセットでも有名だけどやっぱりスミスの4人がはしゃいでる写真並べるとやべえクる。ここでも泣きそうになったわ。てかまじでリアム・ギャラガータオル持ってきてよかったな…

正午くらいになって、今回のマンチェ観光でなんだかんだ一番たのしみにしてた「Afflecks」へ。ひとことで説明すると最高のサブカル・ショッピングモール。英国のサブカルよくばりセットだった。色んなバンドTシャツやグッズが比較的良心的な価格で売っているし厨二心を擽るお店もいっぱいだ。買いたいものがありすぎて何も手が出せないって幸せだなおい。結局ギャラガー兄弟のバースデーカードっぽいのしか買ってないっけや。いかしたゴス・パンクファッションいっぱい売ってたけどなにせサイズがでかい。もっとちっこいサイズあったら迷わず買ってたのに〜 エレベータや階段、そして外観もたまらんかった。マンチェスターの壁画文化には感服致します。Afflecks出てすぐのところに音楽BAR?で有名なNight&day CafeやEmpire Exchangeもあった。前者は次回マンチェきたら絶対ごはん食べに入るぞ!

14:00頃、遅めのランチ。トラムに乗ってノーザンクオーターへ。様々な飲食店が立ち並んでいて、また夜に来たら雰囲気だいぶ違うんだろうな〜と思った。

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ピザ屋「Noi Quattro」のブランコ席でピザを頬張りたかったが、座らしてもらえなかった。なんでやねん。こちらは強面のイタリア人ぽい男性が対応してくれたんだけどやっぱりちっと怖かったな。お姉さんはニコッと笑ってHiya!してくれた。日本人女ふたりにピザ1枚は多かったよ…

この後はわたしたちは別れ、友人はマンチェ観光続行、わたしはリーズへ。リーズでの喜劇悲劇はnote # 08にて。

2度目のマンチェスター、さらに愛が深まった。いやーもうだいたいタウンは回りきったんじゃないでしょうか。地形もばっちり把握した。多分。ロンドンはわりかしもういいかなってなってるけど、マンチェスターは今後も旅行に絶対外せない。今回特にみんな優しく感じちゃったな…本当に愛しい街。

ホテルの人たちもほんとみんな優しかった……チップのお礼がちゃんと手描きのメッセージでかえってくるのもすごい嬉しかったなあ
マンチェから発つ朝、赤髪がかっこいい背の高いプリチーなウェイターのあんちゃんに「Have a lovely day!💕」って微笑んでもらってとても幸せ。可愛かったあ〜
チェックアウト対応してくれたフロントの紳士もよかった。まじでマンチェスター好きすぎて「ロンドン行かなくていい〜!!ずっとマンチェいたい~~~!!!!」って言ってたわ…

ロンドン行きの列車内でも、スーツケースの置き場所に困ってたら近くの席にいたご婦人が「あっちにも荷物入れる場所あるわよ〜」って優しく教えてくれたっけ。コロナ差別なんて嘘じゃないのってくらい、英国で出会った人みんな暖かったよ


この後日のカーディフ&ロンドン編はnote#09参照。以下、最終日ロンドン-ガトウィックから帰国するときの回想。

Last Day(10.03.2020)

カタール航空のオンラインチェックインカウンター。前回のエミレーツではまじで何言ってるかわからなくて泣きべそかいてたけど、今回はとてもスムーズだった。対応してくれた強そうなお姉さんはわたしたちの色違いのパスポートをみて「これ(赤と黒)の違いは何?」とか聞いてくれた。セキュリティチェックのときもわたしが液体入った小瓶を一纏めにして出してたら係の男性は「Lovely!」って褒めて(?)くれた

ガトウィックはヒースローよりずっとわかりやすい空港だった。WagamamaとYo!sushiは並んどるし。ずっとふたりで帰りたくないよ〜!!って言ってたね。 まじで日本に未練が無さすぎてウケてしまった。
大切な家族と友人と、大量の日本食を持っていって完全に英国に住みたい。あと恋しいのは日本のトイレくらい。なんでわたしは英国人じゃないんだ?
パブやカフェなどで働いている人達見てるとみんな髪型やピアスも自由気ままで、歌うたいながら仕事してて楽しそうだしやっぱりチューブの中でスマホいじってる人が全然いないのもよすぎるんだよ毎回。

ドーハ行き便のゲート前にはちらほら同い年くらいのアジア人男子がいた。さて、ここからドーハまでの6時間半は、窓側の座席だ!飛行機に乗り込む前、搭乗員のおっちゃんが私たちをみて「アリガトゴザイマス〜!オツカレサマデス〜」って挨拶して送り出してくれた。日本語お上手ですね!

機内、わたしの隣に座るはずだった男性は途中で座席を移動してしまったけれども、「僕は後ろの空いてる席に移るよ。だから君は広々席使って。じゃあねガールズ、Enjoy Your Flight!」って御丁寧に言葉を交わしてくれた。レディースよりガールズ呼びがうれしい。また席広くなってらっきーだ。飛行機が動き出す。いつも通り、ウォークマンを取り出した。

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滑走路をゆっくり走りながら聴くThere is a Lightでもう泣きそうになる。愛する英国、次はいつ君に会えるだろう。本当に君と心中したいよ
離陸するその瞬間、Don't Stop me Nowでテンションが上がり「また来てやっからな!!」って気持ちになる
上空から聴くGet Backはいつだって最高。でも今回は窓からは雲しか見えなかった。街並みを眺めながら聴きたかった…
そしてまたしてもリアム・ギャラガーの声に泣かされた。

「おまえは大丈夫だ」ってリアムさんが言ってくれるから、きっとわたしはこれからも大丈夫。ありがとう英国。ありがとうロックスターたち!
2年以内にはまたすぐ戻るからな!

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今日は3月28日。イベント盛りだくさん(だったはずの)3月はどうやらもうすぐ終わってしまうらしい。今や世界中はコロナで大騒ぎ。ロンドンやマンチェスター主要駅のインスタストーリーを見ると、文字通りゴーストタウンになってしまっている。わたしが行ったときはあんなに賑わっていた場所がこんなになってしまうなんて、とても悲しい。先程国のトップであるジョンソン首相もコロナ感染確認だなんて、もう自国日本よりイギリスが心配でならない。

がんばれ、愛するイギリス。わたしも頑張るから。信じられないけど来週には社会人になるわたしも、とりあえずがんばってみるんで。はやくまた美しいイギリスの地を踏みたいので、どうか負けないでください

いいタイミングで旅行を決行したと思う。次はいつ行けるか本当に分からないけれど、またそれまでにわたしはもっと最高になっておきますんで!

シーユーアゲイン。フロムジャパン ウィズ ラブ。

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やっぱり、

I wanna double suicide with UKだわ。

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