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ウエディングプランナー 佐伯が考える 私たちの『美しい行動』とは

先日のこちらのnote、たくさんの方にお読みいただきましてありがとうございます。

私自身への自戒も込めて、SUEHIROに集ってくださる皆様と一緒に考えていきたいなと思っていたので、何かのきっかけになっていましたら嬉しいです。

さて、メンバーとの『美しさ』の話題はあの後も尽きず、今度は『行動編』をまとめて欲しいとのリクエストをいただきましたので、書き進めてみます。

ウエディングプランナー佐伯が考える、
私たちの美しい行動とは・・・

私たちSUEHIROメンバーは、組織時代には教育係も経験してきた人が多く、
今はその時に得た『私たち自身の学び』が、レッスンや企業様のコンサルティングにも活きていたりします。

今回は主に、入社三年目くらいまでの新人さんたちを思い描いて書いてみようと思っていますが、本当に基礎中の基礎なので、中には、『私は、僕は、こんなのできてるよ!』という項目もあるかもしれません。でも、これから皆さんも段々に教える側になっていくわけなので・・・初心を思い出しながら読んでいただけたら嬉しいです。では早速、美しい行動について、紐解きます。


ファイル

皆さんが日々手にする、ファイルや台帳のことです。お客様の情報が書き込まれたそれらには、お決めいただいたアイテム・コンテンツを通して、お客様が結婚式で叶えたい夢や伝えたい想いが込められていますね。どうしてこのお料理に決めたのか?(→例えばご親族に喜ばれるように食材や調理法のアレンジなどをされていませんか?)、どうして和装もすることになったのか?(→お母様やおばあちゃまからなどのリクエストにお応えになっていたりしませんか?)、お相手に向けてのサプライズのこと(→していなかったプロポーズへの後悔、今だから伝えたい感謝の想いが込められていませんか?)・・・まだ考えたら出てきそうですが、私たちが扱っているのは、商品だけど商品じゃない、お客様の『心』である、ということを今一度皆さんと共有しておきたいなと思い、この話題からはじめました。そして、そのお客様の『心が可視化されたもの』が結婚式それぞれのコンテンツ。だからファイルはお客様そのものだと私は考えています。そう思うと、その辺におきっぱなしにしたり、ファイルの上でものを書いたり、雑な扱い方をしなくなります。同時に、お客様からお預かりしたお持ち込みアイテムへの付箋や荷札の付け方も同じです。丁寧に書いて、丁寧に貼る。床や汚れてしまいそうな場所に直接置かない。全てお客様の『心が見えるようになったもの』と思い、そっと優しく扱ってみてください。結婚式やお客様への向き合い方が、もっと深まると思います。


ドレス

レンタルドレスやアクセサリー、お片付けしてくださるのはヘアメイクさんたちでしょうか?私はいつもできる限りヘアメイクさんと一緒にお片付けするようにしています。どうしてか?それはスタイリストさんたちが心を込めて届けてくださったものを、お二人に代わって心を込めてお返ししたいからです。実際にやってみると、あのたくさんの小物たちを綺麗に収納ケースに戻すのってとても大変な作業。でもドレスショップのスタイリストさんたちは、それを毎週たくさんのお客様のためにやってくださっているのです。もちろん、もう一度クリーニングをするし、検品してしまい直すのかもしれないけれど。いつも裏口からそっと納品して、そっと集品にいらっしゃるスタイリストさんたちに、少しでも『ありがとう』の気持ちが届くように。そして、なんとも言えない『一組、無事に終えることができたんだ』という達成感を噛み締めることができる時間でもあります。これは、花器をバックヤードに下げる時にも同じことが言えます。騙されたと思って一度やってみて。ドレスやアクセサリー、お花への愛おしさもきっと増し、美しく温かなもので私たちの心も満たされるはずです。


ファッション

私たちはサービス業。お客様に向き合うお仕事についています。当たり前みたいなことを言いますが『お客様のために』という気持ちは皆様心の中に持っていらっしゃると思います。そして、結婚式を通じて、たくさんの商品をお買い上げいただきながら、会社にも貢献していますよね。私は、自分が誰かのために頑張るためにこの仕事につきました。その中で学んだことなのですが、私たちはモノやアイテムも販売しているけれど、『私と過ごす時間の居心地のよさ』も品物として提供できるのだな、ということ。それが、私にしか売ることができない最大の魅力だと思うし、お客様に差し出すことができる私なりのサービスの一つだと考えていて、それは、発する言葉や提案する内容だけではなく、ビジュアル面からも作り込んでいます。
例えば、居心地良い空気感を演出するために私がしていることとしては、ネイルやヘアスタイル、メイク、ペンケースや手帳などの小物選び、また制服がないので着ていくお洋服まで、全て、お客様にとって良いかどうか?を軸に選んでいます。参考までに私のセルフスタイリングのコンセプトをご紹介しておくと『ニュートラル』。お二人のどちらにも寄らない、女性っぽくも男性っぽくも偏らない位置ということですね。ここで個性を出さないことが実は私の個性になっていて、偏ってないからなんとなく、優しく大きく色々を受け取ってくれそう、話しやすそう、と感じていただいているようなのです。
もちろん、プライベートでは自由で良いです。個性を全く消したほうが良いと言っているわけでもありません。だけど、仕事の時だけは、少しだけ意識してお客様のためのウエディングプランナーを演じてみる。例えば、ボールペンを美しいものに変えてみる。ネイルのカラーを優しい色合いに変えてみる。それだけで、お客様からの第一印象から変わってきます。そして、まずそういう意識を持つこと、が、仕事の姿勢にも影響してきます。外見は一番外側の内面。意識が見た目を作ります。よりお客様との心の距離を縮めたい方、ぜひチャレンジしてみて下さい。そして成功のコツは、ウエディングプランナーらしさと組織のブランドカラーを掛け合わせること。良い相乗効果を生み出すと思います。

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『ファイルをそんなところに置かない!』『宛名の書き方が雑!』『受話器は丁寧に置いて!』・・・こんな風に先輩や上司から指導されること、たくさんあると思います。私もたくさんしたし、もちろんたくさんされてきました。冒頭に書きましが、私が企業時代に学んだことのひとつ。この注意された時に大切なのは、その行動そのものを正すことはもちろん、『なぜ、そして、なにを、注意されているのか。』を想像してみること。実は、行動を注意されているということは、心のあり方を注意されている、ということなのです。これを一度立ち止まって自分の頭でしっかり考えてみないと、行動自体は異なっても、また同じ誤ちを繰り返してしまうことになるのだな、ということでした。美しくあるためには、まず、自分の『行動』への向き合い方を考えてみること。私たちも一緒に考えます。お客様のために、自分を磨いていきましょうね。

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