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ニューヨークのマイホリスティックライフ ”You are what you eat!” ~プロローグ~


Holistic(ホリスティック)という言葉をご存知でしょうか?
ニューヨークではこのホリスティックという言葉がとても浸透しています。

この言葉の具体的な意味を日本語で表現すると、
『体、心を含めた全体を治療の対象とし、自分自身の生命力を引き出し治癒に結びつける医療。』
とされています。

英語ではホリスティックライフ、ホリスティックフード、ホリスティックマインドなどこの言葉を使った単語が沢山存在しますし、多くのニューヨーカーがこの『ホリスティック』を自分たちのライフスタイルに当たり前のように取り入れています。

日本からニューヨークを訪れた人たちは皆、ニューヨーカーの健康志向に驚くほどです。
観光でマンハッタンのレストランやデリに行けば、日本以上に健康志向が高いのを感じずにはいられないでしょう。

ここニューヨークではホリスティックドクターというホリスティック医療専門医のオフィスがあり、私自身も10年ほどそのドクターにお世話になっています。

そのドクターからは自分の症状に合わせて処方されるハーブや漢方、サプリメントの他にも、毎日の食生活、睡眠やライフスタイルに対しても事細かく指示が出されます。

初めて私がそのドクターのオフィスに行った当時、私自身が大きな病気を患い普通の病院で手術と検診を繰り返したにもかかわらず、改善が見込めなかったのが原因でした。

慣れるまでは辛かったですが、食生活を含む生活改善に取り組んだ結果、病院の検査の結果も全てクリアになり今ではその病気は完治しています。

その病気を治すためは私はビーガン(お肉と、動物性脂肪を一切摂らないダイエット)を約1年半ほど続けました。
お肉や乳製品が大好きだった当時の私にとって最初の2か月はとても辛かったですが、それを過ぎるとみるみる身体の調子が良くなり、精神的にも良い状態に変わっていく自分を実感することができました。
毎日しっかり食べていて、健康でびっくりするほどお通じも良くなり、肌の悩みも改善され、体重も健康に減っていきました。

それ以降、どこか体の不調が起こるたびに、そのホリスティックドクターのオフィスに行ったり、電話で相談したりしています。

今2歳になる私の息子が生後3か月で重度のアトピーを発症しましたが、このホリスティックドクターの徹底的な指導で1歳を過ぎる頃にはアトピーはほぼ完治していました。
今ではアトピーは全くありません。

日本にいる人にこの話をすると、
『アトピーって治るもんなんだね。』という声がよく返ってきます。

治すことができたのはやはり、徹底的な食事指導のおかげでした。

その当時私は粉ミルクと母乳の授乳中だったので食生活の指示は母乳を出している私への指示でした。

その内容は

1. 粉ミルクはすぐにやめて完全母乳に切り替えること。

2. 乳製品、卵、揚げ物、甲殻類、砂糖、お肉、グルテンは一切ダメ。

3. 玄米を主食にして、野菜、豆、海藻、イワシやシシャモといった脂質の少ない小魚、フルーツを食べること。

実は、この粉ミルクをやめろと言ったのはホリスティックドクターだけではなく、こちらの普通の小児科のドクターにも出産前に混合授乳の希望を出していたのにも関わらず、しつこく念を押されていました。
そのドクターも粉ミルクはこの先アレルギーを発症させる大きな原因になると強く言っていたほど、粉ミルクはここニューヨークでは歓迎されていません。

あと、『玄米を主食』というのもまた、ホリスティックドクターだけではなく、ここニューヨークの普通のアメリカ人の小児科医も推奨しています。
2歳の息子の小児科医は今まで病院が変わったことがあったので2人いましたが、その二人のドクターがそれぞれ玄米を主食にするのが一番理想と今でもアドバイスしています。

自分自信の経験、息子のアトピーの治癒もあり私はここ10年間、ここニューヨークの大都会に住んでいるにもかかわらず、今でも常にホリスティックライフを意識しています。

まさに”You are what you eat!!”(あなたはあなた自身が食べているものでできている!)の言葉そのものです。


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