見出し画像

本が好きなら、片づけで本は手放さないほうがいい

本を捨てて、こんなに後悔するとは思ってもみませんでした。離婚をして一戸建てからワンルームに引っ越すにあたり、持ちものをどっさり処分。

たぶんもう着ないであろう服、着物、靴、バッグ。このあたりは片づけで良くある話。何年分かの持ち物を捨てるのって、本当すっきりします。

ドレッサーも捨てました!。ドレッサーは北海道民芸家具のもので、とにかく重たくて大変だったけれど、嫌な思い出も一緒に処分じゃあ!なんて。

本だけはなぜか後悔

本もかなり捨てました。そんなに読書家という訳ではないけれど、他の人よりはちょっと持っているほうだったかも?子供のころ親が買ってくれた本も、ずっとずっと大切に持っていました。

買ってくれたときの父親の言葉とか表情が、その本を手に取るとよみがえる気がして。もう50年くらい前のことなのに。「これでええんか?」とか「宮沢賢治読んだらええよ」とか(父は関西の人)

それなのにどうしても荷物を減らさないと!ということで頭がいっぱいになっていました。引越しを手伝ってもらうことになっていて、荷物をそれほど積めないかもしれないということもあり、捨ててしまったのです。

宮沢賢治の本、ドリトル先生シリーズ。好きな探偵「キンジーミルホーン」が出て来る推理小説とか「VOW」というおもしろネタを集めた本。ちょっと時間が空いたときに、ぺらぺらっとめくるのが楽しかった。

子どもが小さいときに買った絵本も。きれいなものに関してはブックオフに売りました。どこかの小さな子が喜んでくれるかも、という思いはあるけれどやっぱり取っておきたかったなあ。

あとからじわじわ後悔がやって来るのはなぜ?

実は、捨てた直後はこれでよし!って思ったんです。すっきりした~!って。それなのに3ヶ月ほどたってからじわじわと、本のことを思い出すようになりました。

本って内容だけじゃなくて、読んだ人の思いも一緒になっていくのでしょうか。何でこんなに後悔するのかわからないけれど、手放したのは仕方がないこと。一緒に持ってきた本は、これからもずっと大事にしておこうと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?