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とんでもない未来をつくる「基礎練」のススメ。

書くことが好きだ。どれくらい好きかというと、無知だけど勢いだけはあった大学生時代からブログを立ち上げ、世の中やビジネスをわかったふうに綺麗ごとを並べ立てて書くという、いまとなっては恥ずかしいことをしてしまうくらい好きだった。そこからも、時々、書かない潜伏期はあるものの、ブログがSNSに移ったりしつつも、なにかしら書き続けてきた。

好きというより、書かずにはいれないから書く。そのほうが、ずっとしっくりくる。そんなぼくが最近、書くという作業をするのは3パターン。

① エッセイや電子書籍執筆

② 人の電子書籍の編集

③ 書き写し

???

書き写し???

と思った人もいるだろう。いや、いてほしい。なぜなら、これが今日のコンテンツ会議ネタだからだ。

ご飯を食べて、パートナーと話したり、もう一仕事終えて、お風呂に入って歯磨きをして、電気を消して、寝・・・ない。もう一度、パソコンをひらくのが最近の習慣である。

パソコンを開き、グーグルに「ほぼ日」と打ち込み、糸井重里さんの「今日のダーリン」というエッセイをメモに書き写すのだ。パチパチパチパチ、一文字一文字ずつ。

こんなことをやり始めたきっかけが、この本。

「書く力」

ど真ん中、150kmストレート! という堂々としたタイトルの本である。書いたのは、テレビでも書籍でもおなじみ池上彰さんと、読売新聞を一面の下から読ませる当代一のコラムニスト竹内政明さんのお二人。けっこう高いハードルを設けて読み始めたが、気持ちいいくらい軽々と越えられてしまった。

以下の部分が、ぼくの睡眠時間をほんのちょっと削るきっかけとなったのだ。

池上
竹内さんは昔から、いい文章を見つけては、それを書き写してきたとお聞きしました。

竹内
いまも続けています。二日に一度くらいのペースで、『井上靖全集』に収録されている『北国』という刺繍の一部をノートに書き写しています。

中略・・・

池上
スポーツ選手のトレーニングと、考え方が似ていますね。王貞治選手やイチロー選手はホームラン王になっても、首位打者になっても、練習を欠かさない。毎日、素振りをしたり、身体の手入れを欠かさない。「文章を書く」ということも、同じですよね。うまくなりたいのであれば、練習を続けるしかない。

竹内
王さんと比べられると困ってしまうのですが、同じ文章を繰り返し書き写せば書き写すほど、「いい発見」が出てくるんですね。

中略・・・

池上
ただ、とにかく文章を書き写しているうちに、「こう言う場合はこう書けば、読者に伝わるんだな」といったコツがなんとなくつかめてくる。これが基本だと思うんです。
ただ、面白いことに、こうした「人に伝わる文」の基本がつかめてくると、今度は自然と「自分の文章」も書けるようになってくるんですね。「自分の文章」「自分の文体」を作るために特別な練習をしたわけではないけれども、ある段階にくると、自分なりのリズムが出てくる。
文章を書く人は、「自分の文体」みたいなものにこだわってしまいがちだと思います。その気持ちはわからないくはない。でも、実際のところは、「自分の文体」というのは自分から求めて見つけるというよりも、文章の基礎ができたときに、自然と身についているもののように思いますね。

ぼくは心が弱いから、毎日は書けていない。だが、ほぼ毎日やってはいる。数えてみるとその回数、26日分26回。正直、これがなにになるのかなんてわからない。「もっと、仕事や売上に直結することをやったほうがいいんじゃないの?」という心の声もよく聞こえてくるが、やってみているのだ。

なぜ、続いているのか? やってみると苦痛ではないからだ。基礎練みたいなものって、意外とたのしかったりする。足腰がつよくなっている気がするのだ。

毎日毎日の変化は、目に見えない。だけど、3年、5年経ったとき、まったくもって景色が変わっていた、と気づくものだ。でも、その変化は100%保証ではなく不確かだけど、とんでもない変化を起こす可能性にかけて引き続き、パチパチパチパチやっていく。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
「コンテンツ会議」も3回目、少しずつペース感がつかめてきましたね、やっと。

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