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熱烈な読書の秋。

深夜2時前頃だった。(と記憶している)布団に入ってしばらく経つが、どうしても寝付けない。明日も朝から仕事だ。早く寝ないといけない。気持ちばかりが焦り、余計に夢の世界へと足を踏み入れられない。

「えいっ!」ぼくは思い切って、布団から抜け出した。ひんやりした空気が体を包む。真っ暗な部屋に電気を灯して、机のほうへとペタペタと歩いていく。お目当の品を手にとった。

『クォンタム・ファミリーズ』東浩紀(河出文庫)

どうしてもこの小説の続きが気になって気になってしょうがない。ぼくのあたまのなかは、この物語に占領されているようだ。「よぉし、今日はもう読むのをやめるぞ!」という決心は役に立たなかった。

元祖『ポケンモン』や『MOTHER2』にハマって、布団を抜け出して、親に隠れてゲームをしていた子どものじぶんを思い出した。その世界に入り込み、もう夢中になってしまう感覚。

この本の内容の多くは、あえて語るまい。ただし、文庫の裏に書かれた書籍紹介のメッセージを書いておこうと思う。(でももう、これだけで読みたくなってしまう人もいるんじゃないかな)

人生の折り返し、三十五歳を迎えたぼくに、いるはずのない未来の娘からメールが届いた。ぼくは娘に導かれ、新しい家族が待つ新しい人生に足を踏み入れるのだが・・・核家族を作れない「量子家族」が複数の世界を旅する奇妙な物語。ぼくたちはどこへ行き、どこへ帰ろうとしているのか。三島由紀夫賞受賞作。◉ 解説=筒井康隆

『クォンタム・ファミリーズ』 東浩紀(河出文庫)

いや〜、なにかに夢中になれるっていいもんだ。時間が空いたときに、本を開く瞬間がうれしくって、ページをめくるのがたのしみでならない。電車が目的地へ着いて、本を閉じるのが残念でしょうがない。

そんな童心にかえったような気持ちを抱えながら、この本を味わうことにしよう。読書っていいなぁ。さー、書いた書いた。読むぞ読むぞ。

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この本は、cakes編集者であるyoichi nakajimaさんの記事で、その存在を知りました。この記事です。

35歳問題の悲しみ

ぼくの記事よりもぐっと内容にも踏み込んでいて、おもしろいですよ。ぼくはこれを読んで、1秒でAmazonでポチっていました。

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昨日は、「運命を好転させる甘口、辛口2つの方法」という音声レターをお届けしました。相方のいさがいなくて、一人での収録でしたが何とかうまくやれたんじゃないかなぁ。たぶん。

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