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朝起きて、夜寝るまでの「最高の1日」を考える

オンラインコミュニティ.colonyにて、のちさんの「最高の一日を考える」のWSに参加しました。私の最高の1日です。よろしくお願いします。

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AM5:40

AM5:40、私はまぶたをゆっくりとあけた。
部屋の中はまだうす暗く、早朝の鳥のさえずりが聞こえてくる。
太陽の香りのする布団の中で、両手と両足をぐぐっと伸ばして目を覚ますための準備運動をする。

ベッドの脇に置いてある、寝る前に読んでいた文庫本を片付け、いつもよりちょっと早く起きれたご褒美に、読みたかった本をAmazonで注文することにした。体温でほんのりと温まった布団は心地よい。

起き上がって、またひと伸びした後、ベッドの近くの窓をカラカラとした音を立ててあけ深呼吸すると、少しひんやりとした空気が肺に入ってゆく。
月は白くまだ少しだけ星が見える夜と朝の境目のような空を見つめて、思わずカメラで写真を撮っていた。あとでコーヒーを淹れている時に編集して、大切な人に送ってあげようかな、なんてことを思いながら、もう一度ファインダーを覗く。

顔を洗って歯磨きをするために洗面台にそっと向かう。何しろ世界はまだ眠っているのだから、私はこっそり少し楽しくなりながらフローリングの床を歩く。顔を洗って、歯を磨きながら昨夜ゆっくりと浸かったお風呂の栓を抜いて、洗濯物を洗濯機へ。回すのはもう少しあとで。

コップにたっぷりと水を入れ、ベランダに出て育てている植物たちに水をあげる。ふと外を見ると、空がゆっくりと明るくなってゆく。
またひとつ深呼吸する。

私が住んでいる場所は、坂を少し登った所にある古民家をリノベーションした二階建ての家だ。今日は同居人がお出かけしていて、私はひとり。
少しだけ急な階段を降りて、一階に行って雨戸を開け、縁側から見える年老いた梅の木を眺める。

なんとなく一日のスケジュールを頭で立てる。
午前中は畑を見に行って、午後はフライヤーのデザイン、後はやることもないから、プロジェクターで壁に映しながら映画でも観ようかな。最後は仕事のメールだけしてあとは晩ごはん。
よしと決めたら、まずはホットケーキをと意気込んだものの、小麦粉があと少し、予定変更してホットサンドにしよう。
コーンビーフ、トマトのスライス、チーズに黒胡椒を少し。これらをぎゅうっと挟んでこんがり焼く。その間に気に入って購入した緑色のやかんでお湯を沸かしてコーヒーを淹れよう。

ポタリ、ポタリと落ちてゆくコーヒーを見て、あたりに香りが漂ってくるのを感じる。ホットサンドもこんがり焼けて、三角になるように切ってお皿にもりつけ、朝ごはんができた。

「いただきます」
そっと手を合わせて、開けた窓から入る早朝の空気と、鳥の声に耳を傾ける、そんな朝。

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PM18:45

最後のメールを送って、ふと外を見るともう昼と夜の間のような空模様になっていた。お昼に入れたコーヒーはひんやりとしている。
集中しすぎてしまうと時間を忘れてしまうのは昔からだけど、最近は同居人が声をかけてくれたから忘れていたようだ。

今日の晩ご飯は簡単に、昨日の残り物のミートソースをペンネに絡めて、レタスをちぎってサラダに。一人だからそんなにたくさんいらないかも。

「にゃあ」
と声が聞こえて、カラカラと網戸を開けると近所の猫が一匹縁側に来ていた。やさしいにおいのする風が頬を撫でる。
「ちょっと待っててね」
と言いつつ台所から猫缶をひとつとって来て、ぱかりと開けてあげる。
黙々と食べるその姿に思わず笑みがこぼれて、頭を撫でる。猫ってどうやって飼うのかな今度相談してみようかな。

時計を見るとPM18:45。
今日はそうめんを食べて、お風呂に入って、そのあとはお茶を飲んで、ゆっくりベッドで本を読んで過ごそうかな。
そうだ、朝とった写真を同居人に送ってあげよう。

深呼吸をして、また両手を伸ばしてぐぐっと背伸びをする。
今日も一日お疲れ様。

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古性のちさんの「最高の一日を考える」のnoteの記事はこちらです。


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