見出し画像

きまぐれ書写(2024年3月18日)

今日の書き損じ……はをがと書く
「我輩は施主である」赤瀬川原平 読売新聞社 1500円/1997年

“超芸術家”で知られる赤瀬川原平が、建売住宅での生活から、土地を買い、新築の家を建てるまでを描いた限りなくノンフィクションに近い“超物件”小説。朋友、F森教授こと藤森照信が建築設計を担当。屋根にニラを植えるという奇想天外な発想が当時大きな話題となる。大工らプロの仕事の合間を縫って、施主本人も含む建築シロート集団「縄文建築団」が施行を手伝い、銀杏の大木を倒し、割板で茶室の天井を貼るなど大奮闘を見せた。この「ニラハウス」により藤森照信は日本芸術大賞を授賞。藤森作品が完成するまでを詳細に追った貴重なドキュメントでもある。表紙のイラストはF森教授画。イラスト:林丈二 装丁:南伸坊。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?