コスメ

私はコスメが好きである。しかし一般的なコスメ好きの方々に比べると私が興味を持ったのは遅い方なのではないかと思う。メイクする子が少数派であった程の田舎の高校に通っていた私は平日は愚か休日もメイクはしなかったし、なんなら体育祭などのイベント時以外は日焼け止めすら塗らなかった。

そんな私がはじめて買ったコスメは資生堂マジョリカマジョルカのチークカスタマイズのOR211だったのを今でも覚えている。(厳密に言うと品番ではなく色を覚えているだけだけど)

一番下の色だったな

高校も3年生になった時だったと思う。当時付き合っていたお洒落な彼が「今日みたいな服装にこのオレンジのチークつけたらきっとお洒落だね」と言うのである。部活ばかりでバイトをしていなかった私は少ない持ち金をはたいて駅のマツモトキヨシでそれを買ったのである。

まあ結果からするとそれはあまり似合わなかったように思う。けばけばしい化粧感が好きでなかった私は、ケイトのカーキ色のアイシャドウやキャンメイクのコーラルのチークなど、日本人の肌の色と言われている黄色に近い色のコスメを買い漁るがいまいちピンと来ず、パーソナルカラーに出会うのはまたもう少し先の話…。

なつかしい…このあと2回ほどリニューアルしているはず

だいたいマジョリカマジョルカのパッケージや展開はセーラームーン世代の私たちにブスリと刺さるのである。瞼にのせれば魔法が使えそうなアイシャドウパレットや紅潮した頬を演出してくれるチーク、つければ勝手に呪文が口から出てきそうな口紅。全てのプロダクト、色が本当に魅力的にうつった。リーフレットは毎回欠かさず家に持ち帰った。
そのなかでも本当に本当に、人生で初めてこんなにコスメが欲しい!!と思ったのは(多分)Like a dollの時のマジョルック(アイシャドウパレット)の赤。初心者の自分には使いこなせないと思って結局買わず終いなのが当時の私らしくて悲しい。

Chapter14 Like a doll
カンヌ国際広告祭で金賞だったのは初めて知った。音楽はCorneliusだそう

つらつらと書いてきたわけだが私はコスメが好きなのである。そう、メイクが好きなわけではないのだ。もっと言うと色というものが好きなのである。だからプロダクトも赤やピンクに偏りがちなチークやリップよりもアイシャドウが好きだし、ファンデーションやメイクブラシはあまり興味がない。
小学生のころに欲しがったのは60色入りの色鉛筆セットだったし、大きな文房具屋さんに行けば色鉛筆のコーナーにずっと居座っていた。お気に入りの文房具はエメラルドグリーンの色鉛筆だった。

発色が悪い蛍光クーピーも懐かしくて愛しい

だから今でもお前の目と唇は何個あるんだってくらいコスメの数は多いし、眺めるだけで何回かしか使わないコスメもかなりの量だ。(コスメ好きさんあるあるでは…?)子供が出来てからゆっくり化粧する時間もなくなったし無駄使い(私からしたら無駄ではないんだけど笑)もしていられないので買う量は減ってきたけれど、まだまだコスメ好きは卒業出来そうにない。なんなら子育てを口実に石鹸落ちコスメに手を出し初めている。まだまだ道のりは長いコスメ道である。

ということで今日の一曲はCorneliusのNEW MUSIC MACHINE
冒頭に出てきた当時の彼氏とジャケ買いした一枚。

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