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音大受験を目指す人に

私の息子は私立音大に教授推薦で合格し、現在は仕事をしながら地元の吹奏楽団、職場のビックバンドに所属しています。
高校生になり音大への受験を考えている方、その保護者の方への参考になれば幸いです。

進路の決定

我が家の場合、中学生の時に音大に行きたいと息子から言われました。
そこで条件に出したのはうちはサラリーマンなので国公立に行って欲しい。だから高校は県立普通科でとお願いしました 

当時大分に住んでいて中学からは県立の音楽高校を受験しますよねと言われていたので県立の普通科に通うことを話しています。
その後転勤で県外に引っ越したのですが、私立の音楽高校から名指しで誘われていた事を卒業後に担任から聞かされ息子はショックを受けていました。

高校は私立特進の奨学生、県立普通科と合格していました。
どちらに行っても学費は変わらないので選ばせました。
私立特進は国立受験のために塾代まで出すカリキュラムでしたが、その場合部活が禁止になります。
吹奏楽部に入りたかった息子は県立普通科に進学しました。

とにかくオープンキャンパス

高校に進学と同時に音大のオーキャンに申し込み個別レッスンを予約しました。
個別レッスンでは担当教授との相性や学校でのレッスン方法が分かります。
息子の楽器が特殊だったこともあり、公立に専門の教授がいないことが判明したことや、違う楽器の教授がレッスンを見ている学校があるなど内部事情が知れて良かったです

出会いは楽器店

学校に出入りしている業者とは別の楽器店に修理を依頼した高校二年の時に、とある教授のレッスンが1日限定であるので受けないかと声掛けをいただき、受講しました。
そこでとても相性が良かったことや、ついて来ていた入試課の方から教授推薦の話を聞き入試に係る書類や授業料の書類をいただきました。

ここから平日月一回学校を休んでレッスンを受けることになりました。
県外、新幹線での移動と言うこともあり、台風シーズンなどは前泊させるなど苦労もありましたが、管楽器コンの学内選抜の様子などを特別に見せてもらえたり、院生に学内を案内してもらえたりと有意義な出来事もありました。

他の大学からの勧誘

所属していた楽器の同好会事務局から誘いがあり、3年の春、その楽器だけを集めた小さなコンクールに出場しました。
そこにいた審査員の方から自分が教鞭を取る大学に来ないかとお話をいただきました。
しかしすでに決めていた大学に入学するためにピアノと楽典の試験を受けていた(そこの大学は中3から推薦向けにピアノと楽典の試験があって合格すると推薦試験が実技と面接になる仕組みだった)ことや、今のレッスンをしてくれている教授との相性が良かったこともあってお断りしました。

入学後の問題点

さて、実技と「あの先生の門下生なら問題なしね」と雑談で終わった試験が終わり、合格しました。
幸い高校が音大受験生の多い高校で放課後の補習免除、吹部残留を認めてくれて練習を継続したまま進学することができました。
入学後気づいたのは就職はかなり苦労をすると言うことです。
私立音大の多くはランクがない学校です。なので先輩と早く親しくなり就活の情報を聞き出す必要があります。
教職、自衛隊音楽隊には一般試験があるため教養の勉強の必要があります。
大学の保護者向け説明会に行きましたが就職率が高いの高い理由は就職をせずフリーで活動するために就活をしなかった。もしくは就職に失敗してフリーの演奏家と大学が組み込んでる人がいると言うことです。
就活の要項に派遣会社から1年契約で楽団にというのもあったそうです。
入学すぐは無理かもですが、就職をきちんと頭に入れて、情報活動をすることをおすすめします。

終わりに

私が高校の時、受験に失敗して音大の推薦が来たことがあるのですが(私は声楽をしてた)、ピアノを途中で辞めていて諦めたことがあるので、息子が四歳でピアノがしたいと言ってきた時大人になるまで続けようねと約束して続けていたのが良かったなと思っています。
副科でピアノがありますし、音大がちらつくうちはピアノ教室にきちんと通うことが大事だと思います。

この記事が音大受験したい人やご家族に届くと幸いです。

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