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ツールドおきなわ 市民210km レースレポート

結果:14位

パワーデータ




【目標】
優勝

【作戦】
温存、羽地トンネル後の最後の一発勝負

自分の体質、脚質、得意なこと、周りに対しての優位なところはこんだけチャリ乗ってりゃ痛いほどわかっているつもり。
出る以上は勝ちたい。
ロードレースはプレイヤーの数が多いチェス。
動かし、動かされ、最後のピースをはめに行く。
自分の勝ち筋は?
それを考えて至った結論。

他力本願上等。
漁夫の利上等。

有力の危ない動きだけは見逃さず。

如何に体力を温存した中で、最後の坂での無酸素のパワーウェイトレシオ勝負一択。
そこにしか勝ち目はない。
どんなにセコいムーブでもそれしか無い。
動いたら負け。
それだけ。

7:27定刻スタート

【本部-与那入口】
石井くんが先導車ベタ付けからのリアルスタート。
やる気、気合い入りまくってんなと思いました。

直後の坂で石井くん、高岡さん、井上さん含む10人くらいが先行。これはジャブかもだけど、行かせちゃ行けない動き。
一踏みで追いつくので左側から先頭に出て、5人くらい連れてジョイント。
2-3分で集団に吸収。
こんな事が何回もあって落ち着かない。
特に石井くんがめっちゃ動く。
正直ここから行くのは不可能だと思ってたので、2回目以降は放置。ただただ集団で距離をこなすことに集中。
どんなに前と空いても、石井くん以外の有力どころが集団にいる以上何もしない。
トイレタイムはみんなが止まるなか、その先の橋の下で先頭に出て走りながら。
少しでも復帰で使う脚の節約を。

逃げとの秒差は特に気にもしないで、先頭付近で与那へ

【与那-奥】
1回目の与那は特筆する事もなく淡々と
ヴェローチェの選手の一本引きで
登りきり手前で森本さんが出てきて、毎回この辺から森本さんがペース上げるんだよなあとか思ってました。

写真は三井くん
JPTだけじゃなく沖縄でもありがとう。
仕事の合間だと思うけど、撮ってくれて嬉しい。
北野と一緒だし。


便乗して前に上がって行って、下りは5-6番目で突入。
攻めるとこじゃないって、言った気がする。
下りは森本さん、中鶴さん、高岡さんはやっぱりマージン取ってても速くて、2-3人抜いて前に出た頃には3人は結構先にいた。
ここで2回目の攻めれそうなラインとか滑べる感じとかチェック。

補給はワイフからサコッシュでボトル2本
北野の分の2本も一緒にもらって渡す。
北野はかけ水用のオフィシャルのペット取って来るはずだが、すぐ後ろにいて笑顔で俺からボトルを受け取るのみ。
まあまだそんなんに暑くないから良いけど。

ダムの先で初めて松木さんとお話し
ここまで前に出てきてなくて、やっぱり走り方、自制心とか流石な感じ。
何より大事故からのカムバックが嬉しかった。

奥までは展開もなく、前に何人か行ってるけどメンバー的に放置。
トイレタイムがあったけど、1回目と同じ、止まらないで下で前に出て乗りながら。

【奥-与那入口】
ここが結果的に勝負の分かれ目
奥の入りは例年通りのペース
ラスト3分くらいから中村くん、石井くんが前でペースを作って絞りたそうな動き。
集団が割れたら困るので前目でこなす。
登りきり手前でチームメイトの荒瀧に石井くんが上げるからケツ掴んで集団と繋いでおくように指示
登り切って少しアップダウン繰り返すところで
石井くん、荒瀧が先行、3人目以降は繋がらない
個人的にはナイスな動きだと思った。
石井くんは今まで動き過ぎ、荒瀧は結婚式準備で勝てるほどじゃないけど体力はそこそこある。
追走特急ローテの無賃乗車券獲得!とか思う。
2人で前に追いついていけるところまで頑張って下さい。

と思ってるうちに、高岡さんがブリッジ?
集団から15mくらい出て一瞬止まる。
もがくふり、大袈裟なアクション。
あれこんな事する人だっけ?
誘ってる?
でも井上さん始め有力いる集団から100km行く?
無理でしょ。

と考えてるうちに降りに入って、高岡さんは多分ガチで前行ってる。
周りに声かけて、回す雰囲気作り、荒瀧行ってるから追うかどうか悩みつつ、高岡さんは回収しなきゃいけない。
一気にめんどくさいシチュエーション。

茅打バンダでも最初の降りでできた差は詰まらず、登り切りで高岡さんだけ前2人にジョイント。やられた。

イナーメが乗ってるけど、前追わないと試合終わるよ的な話をしながら流れ殺さない程度に前に入る。
追い風の特急だったけど、前との差は広がるばかり。
ローテに入る人数は多いけどスムーズじゃなかったと思う。
俺も無賃乗車感出しまくりだったと思うし。
荒瀧が行ってくれてるし、体力セーブしたいし。
2回目の与那の入口では多分1分30秒くらいの差だったのかと思う。
天気はまだ曇りで脚の残り具合も上々。
後は見てないから集団の人数は把握せず。

【2回目与那-東村】
入りはそんなに上がらず。
2019は井上さん、高岡さんが上げていき勝ち逃げが出来たところなので身構えるも肩透かし。
佐々木くん、中村くんがペースを作ってくれて
登りが苦手な人はここでだいぶ苦しかったと思う。途中で森本さんがトラブルでいなくなってしまった。
常に5番手くらいで中切れリスク回避と一定ペースで脚を残す様に走った。
登りきりで20人弱だったと思われるので、もう少しドラフティングが効くところにいても良かったかもしれない。
KOMの手前で逃げてたメンバーを視認。
高岡さんがいない。
モトからは先頭1分と。
降り始めて3つ目くらいの危ない右コーナーで荒瀧が落車したのを確認。
集団の前3番手でラインは比較的自由に取れ、数秒あったので安全なスピードまで落として回避。
後ろから嫌な音も。

降り切りで石井くんまで追いついて補給2回目。
補給はワイフからサコッシュでボトル2本
北野の分の2本も一緒にもらって渡す。
北野はかけ水用のオフィシャルのペット取って来るはずだが、少し後ろ。
やっと来たと思ってたら今回もありがとうございますと。
いや、これから暑くなるんだが。

5番手くらいで安全に降って学校坂。
前と1分。
自分から松木さんと佐々木くんに、「ペースで行こう。ゲサシ
まではみんなで回す方が絶対速い」と声がけ、
自分の脚の残し方、周りの脚の削り方、その辺りのセコさも意図。
枚数残して、踏める選手に踏ませ、焦らせたかった。
vo2の滞留時間は有銘まではなるべく抑えていきたい。これが東村をやり過ごして、勝つための俺の至上命題だと思っていたし。

意図とは違いペースは上げられず。
結果回るのは数人。自分は申し訳程度にローテ入ったり、中切れ処理したりくらいの動き。
北野が元気だし、暑くなって来たしで、プランの走り方以上に消極的に見える走りだったと思う。
数人も苛立ちが見えるし、一番パンチの有る寺崎くんは全然回らないし。
ここはみんなが一番モヤってるところだと思う。

高岡さんに追いつくこと、
高岡さんに追いついた上で自分が勝つ事、

そのあたりを考えてやらなきゃ行けない事が自分のプランの真逆すぎたのは理解できていて、色々崩壊、もう流れに身を任せるのみになった。
動き方を変えれないメンタルの弱さ、自分を信じてブレイクスルーさせなきゃいけなかったのは非常に後悔している。

【補給場-名護】
もう追いつかないのは誰もが感じていて2位争い感。
井上さん、佐々木くん、中村くんあたりのペースアップについて行くのみ。
有銘手前の補給地点ではペットボトルを貰いに行く選手と行かない選手で分かれる。
ボトルが1本の8割程度残っていたので取らず。
右側から井上さんも取らずペースを上げていく様な動き、しかしそこまで削られず降りへ。
有銘では多分15-18人程度、入口から佐々木くん、井上さんあたりがペースアップ。
途中目の前で井上さんはメカトラ。
自分もそこそこ脚にダメージはあるけど、余裕持ちつつ周りに合わせながらクリア。
以降の天仁屋、嘉陽、カヌチャも同様で後ろから誰が辛そうとか見ながら登っていく。
結局決定的な抜け出しもなく淡々と走るだけ。
少数は溢れて行って、羽地に向かう平坦で15人くらい。
ローテ回して、人がいるだろと思って兼松さんからもっと下がったら、後ろ誰もいなくて脚使って着き直すとか素人ムーブも。笑

最後の羽地は脚もあるだろうって事で番越トンネル後から無酸素一発、もしくはvo2で耐えて登りきり手前で一発どっちがいいかと考えていて、2位争いの中抜け出したかった。

現実はよくわからないまま最初のカーブ曲がったあたりで吐き気、トンネル手前で吐いて終了。
気持ち悪くなってから、後ろから来た兼松さんや平口くん、さらには井上さんにもつけず、ダラダラとのこなすのみ。

写真はシクロワイアードより
綾野さんありがとうございます。
ここまでは良いポジション。


単独でゴールまで
14位

【雑感】
最後の羽地はw‘balとか全然減ってない状態でのストップに正直、自分自身に幻滅と戸惑いを感じている。

パワーデータ②



暑熱耐性が無いのはわかっていたので対策をしたけど足りなかったのか間違っていたのか。
伸び代と思って来年は取り組みたいし、検証もしていきたい。

展開に対して修正が出来なかった事や
コミュニケーションをおざなりにした事
どこまでやるべき、やって効果があるかはわからないけど試合中にやれる事はもっとあったかもしれない

そしてもっと自信を持って走れる様に
弱い部分を人並みに
強い部分はもっと突き抜けられる様に
フィジカル、技術を突き詰めていきたい。

2位に入った北野はJPT終盤までしっかり連戦して、試合中もしっかり動いてこの順位。
強い。おめでとう。

優勝した高岡さん
おめでとうございます。
フィジカル、自転車速く進ませる技術、ロードレースIQ、全てにおいて次元が違うと思いました。
自分も進歩しているとは思うけど、それ以上に進歩している気がする。
いつかは勝ちたい。
挑戦し続けさせてください。


走った全ての選手にリスペクトを。
また試合でやりあいましょう。
俺は修行するから、お互い強くなってやりあいましょう。

サポートしてくれたワイフにもビッグリスペクト
慣れない補給をダムでやってくれてありがとう。
北野のリザルトの90%は補給のおかげ。

準備の段階から当日の補給までお世話になったアクティバイク様

高機能なウェアを提供頂いているサンボルト様

リカバリーフードを提供頂いている前田製菓様

一年間本当にありがとうございました。
結果で返す事は叶いませんでしたが、これからも挑戦していきます。
引き続きイナーメ、イナーメメンバー各位へのご支援よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

本当にありがとうございました。
来年も名護で。

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