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第9回 早起きの技術 古川武士

睡眠に関する企画第3弾。睡眠の質や方法などを前回まで行ってきたが本書はその中でも習慣化にフォーカスした内容である。靴磨きからスタートし現在様々なことを習慣化してきた。最近その成果あってか案件を多く獲得するようになった。がしかし、やらなければならない仕事が停滞してしまっている。案件を裁ききれていない。本書はそんな悩みの解決にも役立つ本であった。


はじめに


本書は習慣化コンサルティング株式会社代表古川武士氏が執筆。古川氏は、関西大学卒業後日立製作所を経て独立。早起きコンサルティングを通じて500人以上の夜型ビジネスパーソンを朝方に変えてきた。高い生産性を目指す企業を支援している。


①早起きで人生の主導権を取り戻す

会社での出勤時刻に合わせてぎりぎりの時間で起床し、遅くまで残業。帰宅するともう何もする気力が起こらず、やらなければいけない資格の勉強などをせずに寝てしまう。そして朝ぎりぎりに起きる。この負の連鎖の繰り返し。私自身つい半年前までこのようなルーティーンであった。仕事に余裕を持つことができない。毎日何かしらに追われている。終わらない。このような悩みを本書で具体的に解決策を提示し、主導権を取り返す手伝いをしてくれている。

②早起きの有効性

人間は、早起きするとさまざま恩恵を受けることがわかっている。まず早起きを継続することで、自己肯定感いわゆる自信がつく。そして早起きでする作業は脳が整理整頓されており仕事がはかどる。伊藤忠商事では、朝型勤務を徹底、残業時間は、10%削減した。

③なぜ早起きはできないのか

早起きを志す人は世の中にそうとういるだろう。だがその中でそれを実行し継続続ける人はほんの一握りである。私も例外なくその一人である。人間は一定の習慣にとどまろうとする習慣引力という力がある。変化や新しい習慣にはとにかくこれが邪魔をする。とにかく拒否をしようとする。それをまず理解すること。そして習慣化の中で早起きは一番難易度が高いということ。早起きは寝る時間に関係し、寝る時間は、仕事の時間に関係する。密接に関係しているのである。コツは、睡眠時間を削らずその睡眠時間を確保するために何を捨てるか決めること。早起きと何かを同時に始めるのではなくまず早起きだけを取り組むその後少しずつ取り込むそんなイメージ。

④理想の生活習慣を描く

自分自身が一日を振り返った時に今日は最高の一日だったと思えるそんな一日思い描く。具体的に描く際に現実は考えないこと。緊急ではないが重要なことから埋めることからうめること。そして現状と比較をし、何がボトルネックになっているのかセンターピン(好循環になるポイントは何か)を明確にする。そこからどうすれば変わるのか考える。そしてベービーステップではじめる。最初から理想を追い求めすぎれば必ず失敗をする。その失敗をせめるのでなく、10分早く起きれたでも、10分早く寝れたでもいいから続けることそれがいつしか脳が本当に変化を受け入れ早起き習慣が身につく。

⑤高密度仕事術

本書でこの章が一番参考になった。
結局理想のスケジュールと比べると仕事の時間を短くすることに行き着く。一時期私は、仕事の時間を短くするために案件を獲得しない方法をとった。今思えばとてつもなく勇気がある方法だと思う笑だが案件を減らして時間を短くする方法は誰でもできる。だから私は、やり方をかえることにした。本書で取り上げられている高密度化を実践する。短時間で成果を倍増させるには密度を上げるしかない。この章ではその具体的な方法を取り上げている。
①帰る時間を徹底すること。現在帰る時間は徹底されている。ノー残業の日残業の日も時間はある程度決められている。その中で現在は、過渡期。終わっていない緊張感。不安を抱えている。これでいいらしい。そこから私のように改善しようと努力する心がうまれるかららしい。
②充分な休息。睡眠もそうであるが90分起きには休息をとること。休息をとりその時間を集中して取り組むことで生産性があがる。私は、いつも電話や雑務を途中で引き受けていた。何か一つのことを集中して取り組むことに徹底して取り組む。例えば今から1時間はどうしても集中して取り組まないといけない書類があるので、電話がきたらそのあと必ず掛け直すのでそう伝えてもらうなど。
③時間簿をつける。どの作業にどれだけの時間を掛けたか書くこと。そしてその時間を何時間削減できたか。
④シングルモード。ほとんどの非効率タイプは、マルチタスクで仕事をしているとのこと。資料の作成。電話。メール。全く異なることをいくつも同時にやろうとする。それでは違う仕事をやろうとするときにギアを入れなおさないいけない。午前中は電話だけ、午後は資料作成だけなど集中して行うことを徹底。

おわりに

本書では、具体的なパターンを上げ問題点や改善点を指摘しており、私にも当てはまるパターンがあり実践しやすい内容であった。時間の効率化は永遠の課題。やることなすこと全部やるためには優先順位も必要だが、やることの集中化をどうするか。私はどれだけ今まで非効率であったかが今後わかっていく。まず実践すべきは振り返りとベービーステップ

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