2024ファジアーノ岡山にフォーカス1 Part⑥「週刊ファジ(~12/30)」



1、IN選手とOUT選手(情報整理)


加入内定選手(IN)
FW:太田 龍之介(明治大学)
MF:吉尾 虹樹(法政大学)
DF:藤井 葉大(飯塚高校)
GK:川上 康平(東洋大学)

契約更新選手(IN)
FW:ー
MF:14田中 雄大、6輪笠 祐士、19木村 太哉、42高橋 諒、43鈴木 喜丈
DF:15本山 遥、2高木 友也、5柳 育崇、16河野 諒祐
GK:13金山 隼樹、1堀田 大暉

期限付き移籍から復帰(IN)
FW:ー
MF:ー
DF:阿部 海大(秋田)
GK:ー

完全移籍(IN)
FW:ガブリエル・シャビエル(無所属)、齊藤 恵太(秋田)
MF:岩淵 弘人(いわきFC)、末吉 塁(千葉)、井川 空(札幌)、竹内 涼(清水)、田部井 涼(横浜FC)
DF:柳 貴博(琉球)、田上 大地(新潟)
GK:ー

報道(IN?orOUT?)
FW:ー
MF:ー
DF:ー
GK:スベンド・ブローダーセン(IN?)

未発表選手
FW:9ハン・イグォン、99ルカオ
MF:30山田 恭也
DF:
GK:

未発表選手(岡山に期限付き移籍中)
FW:18櫻川 ソロモン
MF:44仙波 大志
DF:ー
GK:ー

期限付き移籍(OUT)
FW:ー
MF:ー
DF:ー
GK:谷口 璃成(滋賀→北九州)

契約満了(OUT)
FW:38永井 龍(22~23)、32福元 友哉(18~22、23)、松木 駿之介(19~21、22)、7チアゴ・アウベス(22~23)、48坂本 一彩(23)
MF:27河井 陽介(22~23)、宮崎 幾笑(21~22)、野口 竜彦(20~21、22~23)、8ステファン・ムーク(22~23)、33川谷 凪(23)、疋田 優人(21~22)
DF:4濱田 水輝(18~23)、23ヨルディ・バイス(22~23)、下口 稚葉(17~19、20~21)、杉山 耕二(22)
GK:21山田 大樹(23)
※背番号のない選手は、他クラブへ期限付き移籍中だった選手※

期限付き移籍満了→復帰(OUT)
FW:48坂本 一彩(G大阪)
MF:ー
DF:ー
GK:ー

契約満了→完全移籍(OUT)
FW:38永井 龍(北九州)、松木 駿之介(鳥取)
MF:27河井 陽介(富山)
DF:杉山 耕二(北九州)、4濱田 水輝(大宮)、下口 稚葉(大宮)
GK:ー
※背番号のない選手は、他クラブへ期限付き移籍中だった選手※

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2、分布整理(フォーメンション図)


2024ファジアーノ岡山「情報整理図」

 残すは、報道のあったGKとFWのみといった感じでしょうか。去就が発表がない選手の動向も気になる所ですね。

 こうして選手を並べてみてみると全体的に層がより厚くなっていて、特に中盤は色々な選択肢があるように感じますね。

 最終的には、前線の選手の動向によって、2024シーズンのメインとなりそうなフォーメーションがよりイメージできそうです。

 2024シーズンは、色々な選択肢がありそうで、多彩な形で戦うのか。それとも1つの形を熟成させていくのか。どちらでもありですし、どういった形でも戦えるという木山 隆之 監督の求める理想系と言える編成に近づきつつありますね。

 続報を待ちつつ、新体制発表会の時を待ちたいですね!


3、週間トピック情報


・元岡山のパウリーニョ引退


 元松本コンビの喜山 康平 選手とパウリーニョの中盤は、鉄壁であったことが思い出されますが、高い奪取力と強烈なミドルシュートは、今でも思い出されます。

 実は、岡山に来た時には、流石に全盛期のプレーは厳しく、怪我が多くはなっていましたが、それでも岡山の堅守を支えた選手で、岡山のストロングポイントとなっていたことは間違いないでしょう。

 意外かもしれませんが、縦パスの意識も高く、チャンスメークでの貢献度も高かった選手でした。

 しかしながら、やはり守備職人と言える体の当て方やスライディングタックルの巧さは、ハイレベルであったことが思い出されます。J2が主戦場であったイメージが強いですが、Jリーグ歴の長く、日本サッカーを盛り上げてくれた選手でしたね。

 岡山でプレーしてくえたこと、Jリーグで長くプレーしてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。お疲れ様でした。そして、有難うございました。


・松木 駿之介 選手の新天地はガイナーレ鳥取に決定!


 岡山でのイメージとしては、怪我のイメージがどうしても強いですが、出場した時の印象としては、当時の岡山らしく運動量が豊富で、ハードワークできる選手で、クロスやシュートの判断も早く、どちらかと言えば、サイドプレイヤーという記憶もあります。

 他クラブで、どうであったかまではちょっと把握できていないですが、間違いなく何度も上下動できる運動量があるでしょうし、サイドを駆け上がって、チームに推進力を生み出せる選手ではないかと感じます。

 そして、岡山の隣県が本拠地であるガイナーレ鳥取というかなり近いクラブが新天地なので、今季は、J3に元岡山の選手も多く、現地を含めて、実際に試合をチェックされる岡山サポーターは多いのではないでしょうか。

 岡山での試合数が少なかったので、もし主軸として多くの出場機会を掴むことができれば、成長した松木 駿之介 選手のプレーを観る機会が増える事を意味するので、期待と楽しみの気持ちでいっぱいです。

 新天地での松木 駿之介 選手の挑戦が、成功を祈りたいです!


・27河井 陽介 選手の新天地はカターレ富山に決定!


 まさかのJ3というのが、率直な感想で、J2でも十分やれるのではないかと感じていただけに驚きではありますが、カターレ富山の社長は、清水エスパルスの元社長の左伴 繁雄さんのはずなので、その繋がりで、27河井 陽介 選手との交渉に加わって口説いた可能性も十分あるでしょう。

 社長として、清水のJ1昇格を27河井 陽介 選手と共に一度経験されてますし、その再現といいますか、今季もJ2への返り咲きまであと一歩という所まで行けましたし、27河井 陽介のJ1という最高峰のレベルを知るベテランの存在の加入は、富山にとってもかなり大きいと思います。

 個人的なイメージとしては、車で例えると、エンジンやタイヤの直接スピードに関与するのではなく、エンジンオイルやエレメントオイルのように、車の故障を防いだり、車の性能を引き出してくれる存在の選手というイメージです。

 河井 陽介 選手が、1人ピッチにいるだけで、チームとしての攻撃時の安定感は飛躍的に上がる事は間違いないでしょう。ただ、主役というタイプではなく、主役と成り得るゴールやアシストを狙えるタイプの選手のフォローが巧い選手という認識です。

 彼の加入により、成績を伸ばせる選手もでてくるはずで、それはチームの勝利へと繋がるでしょう。ベテランでもあるので、フルに出場は続けることは難しいかもしれませんが、その辺りチームでカバーできれば、昇格に現実味が帯びてくると思います。

 J3で、どれだけ輝けるか、とても楽しみですね!


・7チアゴ・アウベス 選手の移籍先は、母国ブラジルのシャペコエンセに決定!


 岡山で、多くの夢をみせてくれたストライカーも2年間の岡山での挑戦を終えて、ブラジルへと帰国することなりました。とても寂しく感じている方も多いのではないでしょうか?

 7チアゴ・アウベス 選手のプレーは、本当に世界レベルで、本当に凄いプレーばかりでしたが、私は、そのプレーよりもとても人間味溢れる姿の方が印象が強く残っています。確かに、数々のゴールやドリブルは、凄かった。特にあの開幕戦のロングシュートとか凄かったですよね。

 しかし、私は、チアゴタクシーやメディアでの陽気なチアゴ選手の姿や悔しくて感情をコントロールできなくなった徳島戦での姿や今季のホーム千葉戦でのとても辛そうにしている姿が印象に残っています。喜怒哀楽という感情が、とてもオープンでしたし、ゴール後のパフォーマンスも多彩でしたよね。

 本当にそういった夢のような日々が、昨日のことのように思い出されます。来季への期待が膨らむストーブリーグでしたが、やはり2年間エースとして、様々な顔をみせてくれた7チアゴ・アウベス 選手には、感謝の気持ちが、日を重ねる毎に大きくなっていきます。

 夢と感動、そして笑顔をありがとうございました。本当に太陽のような存在でした。日本から遠く離れたブラジルでプレーする7チアゴ・アウベス 選手の活躍の報を楽しみにしています。


・元岡山の井上 黎生人 選手が、京都→浦和へ完全移籍!


 井上 黎生人 選手といえば、J3の鳥取で、出場を重ね年々成長してきた中で、岡山へ移籍してきた選手です。岡山でも、身体能力を活かした対人守備の強さを発揮、サッカーIQも高い選手で、読みと決断力に優れて、判断が的確かつ早かった選手と記憶しています。

 鳥取では、3バックでの攻撃参加も魅力で、その流れでの得点だけではなく、身体能力を活かして、セットプレーでも得点を重ねていた選手でしたが、岡山に移籍後は、4バックの右CBとしたプレーしたことで、攻撃参加の回数こそ減ってしまいましたが、J2でも屈指の活躍という言える堂々たるプレーで、岡山の堅守を支えた選手と言えるでしょう。

 鳥取の時も岡山の時も出場機会は多かったですが、怪我の少ない選手で、そのタフさも魅力の一つで、攻撃でもビルドアップでも縦に付けるパスも多い選手でした。

 こうした攻守でのあらゆるプレーの成功率の高さが際立った選手でもあり、流石にそのプレーは、J1のクラブであった京都にも高く評価され、岡山史上初めて、完全移籍で岡山に加入した選手での1年での個人昇格を成し遂げた選手でした。

 また、1年での移籍であったことから多くの移籍金が発生する移籍で、京都に加入。当時、岡山の選手であった上門 知樹 選手のC大阪への移籍でも移籍金が多くあったことで、バイスやチアゴの獲得、デュークの引き留めに繋がり、今日のJ1を目指すための間接的な原動力となった岡山にとって大きな移籍と言えました。

 京都では、バランスボールの上で立って、押さえても倒れないというありえない体幹動画が話題となったこともありましたし、最初こそ、出場機会は限られていましたが、徐々に信頼を掴み、J1でも出場機会を重ねた。

 京都では、CB以外のポジションも任されることもあるらしく、プレーの幅が更に広がったようです。そして、京都の2年で着実に出場機会を得て、周りの評価も高まって行く中で、Jリーグの中でも世界の舞台での活躍が光る熱烈な浦和レッズへの移籍の道を切り開くことに成功しました。

 もし、浦和でも活躍できれば、数年後に出場権のあるクラブワールドカップ(CWC)まで、信頼を掴み、レギュラーを奪取し、そこでアピールできれば、世界の扉も開くかもしれない。


 井上 黎生人 選手のJリーグでの挑戦は、クライマックスを迎えようとしています。来季の井上 黎生人 選手の挑戦には、注目ですね!


4、期限付き移籍満了選手の考察


2023年12月29日 発表

FW:48坂本 一彩(2003年8月26日生まれ)


 22番をシーズン途中まで着けていた佐野 航大 選手と共に世代別代表で、日の丸を背負って戦った選手の1人である48坂本 一彩 選手。

 開幕戦での二人の躍動は「今季の岡山はやれる。」という期待を抱くには十分な結果と内容でした。しかし、この両選手が、怪我や代表で離脱する期間などもあり、揃ってピッチに立つ期間が短かったことで、結果的にチームとしての軸になり切れなかった部分はどうしても否定できないでしょう。

 ただ、超1流の選手は、そういった過密日程の中でもしっかり結果を残せる選手が多いことを考えると、48坂本 一彩 選手個人としてもクラブの中での1選手としても、もっとできたのではないかという悔しさも相当あったシーズンではないかと感じます。

 密集地帯でも奪われないゴールに向かう事ができる小刻みなドリブルからの思い切りの良いシュート。ファインセーブや惜しくも外れたシュートを含めて、もっと得点ができるポテンシャルの大きさを感じた選手でしたね。

 だからこそ、今季の彼のストライカーとしての4得点という結果は、彼の力からすれば、正直物足りなかったと言えるかもしれない。しかし、何か切っ掛けを掴めば、もっと数字の残せる選手だと思います。

 G大阪への復帰。岡山に来てくれた事に感謝しつつもG大阪で、どれだけ成長した姿をみてくれるのか。そういった楽しみも強いです。そして、岡山が、J1昇格できた時にG大阪の選手の48坂本 一彩 選手の成長した姿がみることができたら、どれだけ嬉しいことでしょうか。岡山としてもクラブ初の昇格に向けて、48坂本 一彩 選手も個人としてより高みを目指していくシーズンと来季はなります。

 坂本 選手とまた会えると信じて…!
 1年間有難うございました。


5、契約満了選手の考察


2023年12月29日 発表

MF:疋田 優人(1998年4月7日生まれ)


 疋田 優人 選手と言えば、やはりミドルシュートの得点であると思います。そして、岡山の守備的MFの選手は、ステップアップも多く、疋田 優人 選手もその道を歩んでいける選手と感じていました。

 しかし、有馬ファジ体制から木山ファジへと変わったタイミングで、その旗色は変わったように感じました。実際に、この2年間で、サッカーの方向性は目まぐるしく変わり、それに伴い、このストーブリーグでは、とても動きの激しく、多くのメンバーが変わったシーズンとなりました。

 疋田 優人 選手は、自身の成長の機会である出場機会を求めて、J3の愛媛への期限付き移籍を決断しました。ただ、愛媛でも絶対的なレギュラーとまではいえない18試合の出場に留まりました。

 岡山でも多くの選手が、岡山を去る事となった影響もあり、岡山に戻る事も愛媛に残ることもできなくなった。新天地を探すこととなるが、彼の右足には、夢があると感じている方は大きいと思いますし、あのミドルシュートでの得点のように、移籍先が決まる事を信じたいですね。


6、期限付き移籍選手の考察


2023年12月27日 発表

GK:谷口 璃成(2003年6月7日生まれ)


 岡山歴の長い選手や岡山でプロキャリアをスタートした選手で、出場機会の少なかった選手や期限付き移籍していた選手の多くが、契約満了となって行く中で、プロ3年目ということもあり、ファジアーノ岡山の選手として、ギラヴァンツ北九州へと期限付き移籍となった選手です。

 やはり、彼に期待している部分は大きいと思いますし、194cmという高身長は、努力しても手に入らない彼だけの武器です。やはり、その武器を活かしたハイボール処理やシュートセーブの範囲の広さという部分に繋げるためにも、プロとしてどれだけ経験を積むことができるかは、今後の彼が、岡山かどうか問わずプロとしてやっていけるかどうかを含めて、出場機会は、重要だと思います。

 北九州というクラブで、ポジションを得て、その出場機会を掴むことができるかどうかですが、Jリーグの中でプレーできれば、成長に繋がる事は間違いないと思います。一方で、岡山の選手層を考えた時に、北九州で活躍することに加えて、何か武器を掴むことができるかも重要なポイントで、岡山に戻っても出場機会を掴むことは簡単でもないのも事実です。

 その辺りがイメージできる成長と活躍に期待して、谷口 璃成 選手の北九州での挑戦を見守っていきたいですね。


7、契約更新選手の考察


2023年12月25日 発表

MF:43鈴木 喜丈(1998年7月6日生まれ)


 契約更新の発表のタイミングを考えますと、オファーが来ていた事も十分考えられる状況でした。そのため多くの岡山サポーターが、去就を心配していましたが、クリスマスプレゼントでの契約更新発表で、多くの岡山サポーターが、喜びの声をSNSでみることができました。

 やはり、1年目ながら36試合3得点という結果を残した選手で、怪我で少し離脱していた期間を除いて、ほぼ固定されて出場していた選手で、更に3得点ともMF登録に相応しい奇麗な得点が多い。正直、数字以上にチームへの貢献度が高い選手であったからでしょう。

 来季は、藤井 葉大 選手というSBもCBもできるというポジションが被っていて、基礎技術がしっかりしているという武器を持っている大型ルーキーが加入することになり、左CB(左SB)のポジションも安泰ではなくなる可能性は高いと言えるでしょう。

 この2選手の違いは、43鈴木 喜丈 選手は、元々ボランチの選手ということで、視野が非常に広いということ。ビルドアップは、DF離れしていて、攻撃参加は、サイド深く進入するよりは、中に入っていくことで、より持ち味を発揮できます。得点シーンでもそういったシーンが何度かありましたね。

 一方で、藤井 葉大 選手は、元FWらしく身体能力の高さやそのキック精度が武器の選手でして、シンプルに「すごぉ!」や「つよっ!」といった分かり易さが武器といった感じでしょうか。

 ただ、両選手の特徴を両選手ともできないことはないプレーなので、対戦相手に応じて変更する可能性もありますし、コンディションを考慮して、大胆に変更したりすることもあるかもしれません。しかし、1年間岡山でやっていることと経験値的にもアドバンテージのある43鈴木 喜丈 選手の方が、出場機会に近い気はします。そして、23シーズンの開幕戦のGKが21山田 大樹 選手であったので、ひょっとするとひょっとする可能性もあるだけに、開幕戦の注目ポイントになる可能性もありそうです。

 ※下書き後に発表された田上 大地 選手の加入も発表されて、より競争が熾烈になりましたね。※

 何れにせよ、プロ1年目の藤井 葉大 選手には負けられない。という気持ちは強いことは間違いないでしょうし、来季は、今季の3得点を越える4得点以上を期待したいですね。

 来季もよろしくお願いします。


2023年12月26日 発表

GK:1堀田 大暉(1994年10月5日生まれ)


 ブローダーセンの獲得報道があったことで、移籍の心配をされた選手であった1堀田 大暉 選手と契約更新できました。ここで、4人体制が現実味を帯びてきた中で、もう1つの不安点として、もしかすると、ブローダーセンに脳震盪の影響がまだあるかもしれない点は、唯一の懸念点と言えるかもしれません。

 しかし、報道通りブローダーセンを獲得できた時に、そうした心配がある中でのGKの3人体制ではなく、誰が出ても安心して任せられる選手での4人体制で戦えると考えれば、盤石と言えることは間違いないでしょう。

 そして、GKはアクシデントがない限り、どうやっても1人までしか出場することはできないので、出場機会が限られるデメリットがありますが、それ以上に練習のクオリティが向上するメリットはかなり大きいと言えるでしょう。これは、レギュラークラスのGKが4人いれば、競争からGK陣の成長だけではなく、練習でシュートが決まらない事で、決めるための課題を見つけやすくなり、練習だけでもチームの得点力UPに繋がることを考えると、大きなメリットがあると言えそうです。

 1堀田 大暉 選手としては、岡山の守護神としてチームに残り、1番を背負う守護神として、1試合も出場機会を譲る気持ちはないでしょうし、「全試合出場してやる」ぐらいの気持ちでいることは間違いないでしょう。

 ただ、今季の岡山を見渡した時に、戦い方次第では、1試合単位でもメンバーを大きく変更する可能性もありそうで、十人十色と言える来季の岡山のチーム編成の中で、そういった方向性の変更の影響をGKも受ける事は間違いないでしょう。

 1堀田 大暉 選手の武器は、ビルドアップできる基礎技術の高さとシュートへの反応の速さ、そして守備範囲の広さです。上背こそGkとしては高くないですが、そこを逆に武器に変える俊敏性が、1堀田 大暉 選手の武器でもあります。

 2023シーズン以上に、2024シーズンは、出場機会が少なくなる可能性がある中で、岡山に残ってくれたという事実は、サポーターとしては、嬉しい限りです。

 今季は、漢気を感じる契約更新や完全移籍が多く、木山ファジの勝負の3年目という事を改めて感じますね。

 だからこそ一緒に、昇格しましょう!来季もよろしくお願いします!


2023年12月28日 発表

DF:16河野 諒祐(1994年12月24日生まれ)


 不本意なシーズン。今季の彼のプレー内容や出場機会を考えた時に一番感じる印象ではないでしょうか。最も16河野 諒祐 選手自身が、どう感じているかは分からないとはいえ、22シーズンの活躍を考えた時には、悔しさがないということはないはずです。正直にいえば、契約更新に驚いたサポーターの方もいても不思議ではないぐらいのシーズンでした。

 だからこそ、2024シーズンの彼の進化に期待する部分は大きい。前からどんどん行ける選手が増えたことで、ある程度押し込むことができる選手も増えた。それはつまり、クロスやセットプレーの機会が増える可能性が高いということでしょうし、そうなると16河野 諒祐 選手の右足は、岡山のストロングポイントとなるでしょう。

 やはり、16河野 諒祐という選手を考えた時に、アシストというイメージが定着していると思いますし、泥臭く守備もできるでしょうけど、攻撃での16河野 諒祐 選手をみたい。その方がチームとしても勝率があがります。

 「チームの中で」というよりは「チームとして」といった感じの起用法で活きてくる選手だと思いますし、2023シーズンは、数多くの誤算があった中で、彼もチームと共に苦しんだ選手の1人でした。

 ただ、2024シーズンは、チームとしての戦術や起用の幅が広がったことで、16河野 諒祐 選手が再び輝くシーズンとなってくれるはずです。

 16河野 諒祐 選手との更新を決断してくれたクラブと、引き続き岡山でのプレーを選んでくれた16河野 諒祐 選手に感謝しつつ、彼の活躍を想像しながら開幕の時を待ちたいですね!


8、完全移籍選手考察


202312月27日 発表

DF:田上 大地(1993年6月16日生まれ)


 J1の新潟を契約満了となっていた田上 大地 選手の完全移籍での獲得が発表されました。DFは、陣容が固まったと思っていましたが、彼の加入により、バックアップを含めて、隙がないDF編成となったと言えるでしょう。

 新潟と言えば、ビルドアップが安定しているクラブということもあり、その点に関しては、とても期待できる選手と言えそうです。身長は、CBで180cmといえば、そこまで高くはありませんが、セットプレーでの得点も期待できる選手のようです。また、左右問わずSBでもプレーが可能ということで、4バックでも3バックでも左でも右でも安心して任せる事ができることは強みと言えるでしょう。

 そして、経験値も非常に頼りになる選手で、J1昇格を長崎と柏、新潟で、3度も経験している点もプラス材料と言えるでしょう。コメントを読んでも、真面目で前向きな選手であるような印象を抱きました。昇格に向けて、その心技体で、岡山に貢献してくれそうな選手に感じますね。

 新潟での背番号が、50番ということで、良い数字と言えるので、岡山でも確保できるのかは、注目ポイントの1つとも言えるかもしれません。

 こうして調べて見ると、非常に色々な面で期待できる選手であると感じますし、ここまでのDFの選手のことを考えてもJ2屈指のDF陣を揃えることができたのではないかと、ストーブリーグへの手応えを強く感じられる移籍であったと改めて感じますね。

 来季での彼のDFにおけるユーティリティ性という武器は、とても期待できる頼りになる選手となりそうですね。来季からよろしくお願いします。


9、頂へ繋がる道へ(週間の動き考察)


・GK(編成進捗率:90%)


 1堀田 大暉 選手との契約更新と谷口 璃成 選手の北九州への期限付き移籍の発表あったことで、1堀田 大暉 選手、13金山 隼樹 選手、川上 康平 選手に加えて、報道のあったブローダーセン 選手の完全移籍の発表を残すのみとなりました。

 実績と実力共に申し分ない陣容になるのではないかと思います。全選手にチャンスあると思いますが、開幕前からA契約25人枠が埋まる情勢であることを考えると、川上 康平 選手の出場機会は限られるそうな気がしますし、そもそも他の3選手を考えてもベンチ入りも難しいシーズンになりそうな気はします。

 誰が、正守護神になっても不思議ではないない中で、ブローダーセン 選手と1堀田 大暉 選手のどちらかの選手を軸に戦って行くのではないでしょうか。


・DF(編成進捗率:99%)


 柳 貴博 選手の完全移籍で、盤石と思われた編成に更に田上 大地 選手の加入が発表されました。3バックでも4バックで、CBとSB共に2選手ずつ以上の選手を擁した上に、CBもSBもできる選手がいるなかで、WB適性のある選手もいるという編成で、選手の名前を並べると、混乱してしまいそうな編成となったと言えるでしょう。その辺りは、別の記事で、まとめたいと思っています。

 そして、GKに続き、実力者揃いで、誰がでても不思議ではない状況。唯一怪我がなければ、不動の選手になりそうなのは5柳 育崇 選手ぐらいでしょうか。3バックか4バックかを含めて、選択肢を残せたことで、自由な編成で、ファジアーノ岡山史上最もバランスのとれた編成となったと言えるでしょう。

 情報があれば、教えていただきたいのですが、田上 大地 選手は、ロングスローもあるという認識で大丈夫でしょうか?

 なお、編成進捗率を99%としたのは、DF適性のあるMFやFWの可能性もあるかもしれないという事で、実質100%だと認識していただいて問題ありません。


・MF(編成進捗率:95%)


 MFの選手に関しては、疋田 優人と契約満了となったことで、44仙波 大志 選手がどうなるかという1点に尽きると思います。流石に守備的MFの選手は、かなり厚くなったので、そこのポジションの獲得は過剰戦力になりますし、2列目と言える攻撃的MFの選手もガブリエル・シャビエル 選手や岩渕 弘人 選手をFWとの併用も感がられますし、そこの所で、純粋な選手を新たに獲得するよりは、44仙波 大志 選手が残ってくれた方が良いと思います。

 よって、そこの所で、FWを2選手獲得するのか。それともMFの44仙波 大志 選手と期限付き移籍延長(完全移籍)で、FW1選手を獲得するのか。それともFWの1選手獲得で、1枚枠を残すのか。最後の所で非常に悩ましく、決断が迫られているという感じでしょうか。

 中盤に足りなかった守備強度や運動量という部分やゴールをこじ開ける力は、劇的に上がったと感じますので、チームとして、中盤での対応して互角以上に戦える編成となっていると感じますね。

 後は、30山田 恭也 選手を期限付き移籍へと出すかどうかです。HG選手+育成枠の選手という事で、A契約25人枠の影響を受けないものの岡山に残っても出場機会が限られる事も確かです。であれば、HG枠として太田 龍之介 選手の内定と阿部 海大 選手の復帰もありましたし、必要としてくれるクラブで、出場機会と成長の場を求めての期限付き移籍も十分考えられます。続報を待ちたい所です。


・FW(編成進捗率:55%)


 現状、純粋なFW選手は、太田 龍之介 選手と完全移籍加入した齊藤 恵太 選手のみという事で、FW1枚の形なのか、それとも2トップで、横ではなく、縦を意識した編成となるのか。縦を意識した編成であれば、ガブリエル・シャビエル 選手や岩渕 弘人 選手もFWとカウントすることができるでしょう。

 まだ、編成的に、軸となりえるストライカーの獲得と、途中交代で流れを変える事ができた99ルカオ 選手との契約更新ができたらと感じます。48坂本 一彩 選手がレンタルバックとなりましたが、プレー強度をあげて行く方針の中で、G大阪への想いも強い選手かと思いますし、その辺り仕方ないかと感じます。

 9ハン・イグォンと18櫻川 ソロモンと契約更新(期限付き移籍延長or完全移籍)の可能性があるかどうかによっても変わってきますが、いよいよ昇格に向けてのキーマンとなる7チアゴ・アウベス 選手に変わるチームの新エースの獲得を残すのみとなりました。

 現状でも戦えないこともないですが、今季の選手層の厚い編成を考えると、発表していない選手の去就を含めて、まだまだFWには、動きがありそうなポジションとなりそうですね。


・総括


 「若手主体」であった編成には、経験豊富な選手を獲得することで、年齢や実績、経験値などの総合力がUPし「ポゼッション重視」という選択に、最終的に舵を切るしかなかった編成上のアンバランスの部分に着手した事で「プレー強度」や「速攻」の部分は、劇的に改善したと言えるでしょう。

 後は、数字を残せるストライカーの獲得。ここに尽きるのだと思います。正直、ここまで編成上で上手く推移しているだけに、なんとしてでも話をまとめて、エースストライカーを獲得して欲しいと言えます。

 恐らく、その辺りの発表は、来年に持ち越しとはなると思いますが、いよいよ開幕が近づいてきたなと、まだ1か月以上ある中で、その時が迫ってきていると感じます。

 皆さんも誰の背番号にしようか迷っている方も多いのではないでしょうか。私は、恐らくあの選手があの番号を背負ってくれるはずなので、恐らくもう決まっています。

 そう考えると、もう待ち切れないですね!

 Part⑥も最後まで読んで下さり有難うございました。今年は、これで最後の記事となります。1年間ご愛読有難うございました。

 来年も、よろしくお願いいたします。

文章・図=杉野 雅昭
text・figure=Masaaki Sugino


筆者紹介
 冷静さと熱さを両立した上で、自分の感じた事を自分の言葉で表現することを大事にしている。ハイライトやテキスト速報をレビューを書くために確認するが、極力SNSは、情報を遮断して、レビューを執筆している。流石に通知なので、軽く目にすることこそあるが、綿密に分析するというよりは、サッカーというスポーツの魅力を発信することを一番大事にしており、ファジアーノ岡山だけではなく、対戦クラブにも最大限のリスペクトの気持ちで、サポーターとの交流や魅力を語り合うことが好きで、レビューを書き始めて、中断期間や書けなかった試合もあるが、10年以上、ファジアーノ岡山を中心にサッカーのある生活をエンジョイしつつ、応援してきた。


10、アディショナルタイム(ファジ造語)


力を出し切る三原則
「決め切る・勝ち切る・逃げ切る」という課題と語ったGMの服部 健二 氏の言葉と「力を出し切る三原則」という2024シーズン第一弾のファジ造語とさせていただいた。来季を観て行く上で、勝利するために、チームがどう強くなったのか、是非、結果から「力を出し切る三原則」をクリアできているか注目して欲しい。


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