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ミニPCへCloudReadyを入れてみた

前回軽く触れたCloudReadyを、Chuwi HeroBox Proへインストールしてみました。

インストール時点の最新安定バージョンは92.3.4です。

CloudReadyを入れる前は、2.5インチSSDを追加してXubuntu、Lubuntuなどを試していましたが、インストール直後からサクッと利用するには向いてませんでした。
双方とも完成度が高くてWindows 10より快適とはいえ、日本語入力をインストールするまでが手間だったり、20.04LTSではグラフィックドライバが古いのかYouTubeの再生でCPU使用率が90%代まで跳ね上がったりと、一筋縄では行きませんでした。

CloudReadyではAndroidアプリが使えないことが弱点と言われてますが、使用中のASUS C223NAはAndroidアプリを入れてると非常に重たくなってしまうで、現在使用してません。
という訳で、僕の場合は問題はない状態です。

C223NAのCPUはCeleron N3350なのでChromebookとしてはもはや最弱、メモリも4GBなので、ほぼ最低限度の動作環境です。
対してHeroBox ProはCeleron N4500、メモリ8GBなので、Chrome OSとCloudReadyという違いはありますが、世代差、メモリ差での体感における比較を、
また、CloudReadyとLubuntu試用時の体感における比較も書いていこうと思います。。

①基本的な体感
C233NAとの体感差ですが、世代交代でのCPU性能向上、メモリが二倍とHeroBox Proのほうが断然快適。
Chromiumブラウザの立ち上がりや、Webサイトの描画完了までの時間もLubuntuより短いです。

②Webアプリの体感
Chromebook、CloudReady共通で最も重い標準アプリ(?)といえば描画キャンバスですが、C223NAでは重過ぎて使い物にならないのですが、
HeroBox ProはCPUやメモリの差なのか、サクサクと線が引けます。
CloudReadyとLubuntuとの比較だと、Lubuntuでは書き始めから書き終わりまで体感0.5秒程度のラグが発生し、描画はコマ送りのようになりましたので、同一のPC上でOSが違うとここまで変わるものかと感心します。

画像編集の定番『Pixlr』も同様に、Lubuntuのときより快適です。
MicrosoftのOneNoteもハイスペックなCPUには当然劣るものの、C223NAやLubuntuよりストレスが少なく済みます。


③周辺機器
ここはCloudReadyとLubuntuとの比較になりますが。
USB接続するWebカメラやオーディオインターフェース、ヘッドセットはどちらも対応状況は変わりません。

唯一かつ大きな違いはHeroBox Pro内蔵のWi-Fiで、Lubuntuに限らずUbuntu系は21.04ではインストール時点で非対応。
利用するには『追加のドライバー』からインストールする必要があり、その為に有線LANもしくは21.04で利用可能なUSB子機が必要になります。
しかもソースコードからビルドしているのか、98%に達してからめっちゃ時間掛かります……。

④Crostini(Linux開発環境)について
仮想化したLinuxを通してLinuxアプリを利用できる機能はCloudreadyでも利用できます……がしかし。
ハッキリ言って、Crostiniの利用には力不足でした。

Androidアプリが利用できない穴を埋めるためにLinuxアプリを利用しようと思うのであれば、その考えを改めてLubuntuのインストールをお勧めします。

※総評
Chrome系ブラウザを中心に据えて利用するにあたっては、Windows10よりも軽快なLubuntuを上回るレベルで、CloudReadyの方が快適です。

決して万人向けの利用方法ではないのですが、Cloudreadyを使うために新しくPCを用意したい人の参考になれば幸いです。

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