見出し画像

CELINE バッグ 娘さんへ渡るまでの再生の過程


革製品の修理につきましては、ひとまず可能かどうかの判断として、画像をお送りいただきましての判断も可能ではありますが、あくまでひとまずの判断となります。

やはり実際に見させていただかないと的確な判断は難しいこととなります。

そんなわけで、実際に じっ くりと 見させていただく。

CELINE バッグ

持ち手は倒れ
本体のへこみの型崩れも気になる
あらま 持ち手に亀裂も
付け根部分は今にも取れそう
反対側は金具も取れ

ギリギリの糸二筋
型崩れとコバ(切り口)の黒色が取れているところも
特徴的なベロと留め金具

ここはまだまだイケル

どこをどのように直し、どこまで手を入れるか、
話し合いのうえ、取り組ませていただく。


そうして こうして 再生完了。

持ち手本体はなるべく似た革で新しく製作
少し元の色からは薄いが そこだけはね どうしてもね 致し方無いところです

しかし、ピンと立って凛々しくなりました
Dカンは元々付いていたモノを使用し、キチンと装着

ブランドバッグの金具は無くしてしまうと、手に入らないことが多いので
取れたら取れたでちゃんと保管しておくことが、直すことになった際にも、
より全体のバランスを崩さずの修理が可能となります。
革パーツは一新して付け根部分はより強度をもたす

これで大丈夫
構造上、フタを全バラシして製作するのが本筋ではある 本筋ではあるが
予算等を含め、バラさずできる修理の仕方の提案を

金具が二つ増えはしたが、どうだろう?
初めからこうだったといわれても遜色ないぐらいまでの形にもっていけた と思う

かつ安価にできれば、あとは使われる方が納得されれば全てokなコト
形の保持と 黒色が剥がれていた所を全体的に補修

ここも良し
全体を掃除&ケアして完了です
改めて before
after

佇まいからして 違う
(光当たってないのに)


お母さんが使われていたこのバッグ

いつか いつか 娘が使ってくれるかも と
使われず眠っていたこのバッグ

時を経て

次は娘さんへ渡るこのバッグ

母から娘へ


これからもしっかりと使っていけるようにとSugiSなりの再生

素敵なバッグの流れのお手本のようなご家族に
胸を打たれて腕が鳴りました


僕に任せていただき、ありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?