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血みどろキーホルダー

おどろおどろしいネーミング。

以前書いた、日本の赤の使い方。
(先に↓を読まれた方が楽しめるかと思います)



少し楽しみにしてくださっていた、あなたへ


昨年の暮れ頃、(2022年)
とある作家さんと話しをする中で好きだと言っていた、月岡 芳年という浮世絵師、その場ではそこそこの話で終わったが後で調べてみると、完全に僕の浮世絵の概念を覆された

そこにあったのは「血が滴り落ちる、通称血みどろ絵」といわれるもので、それはもう本当にびっくりした。

すぐに「鬼才月岡 芳年の世界」という本を購入

読み進めていくごとに無残絵という一つのシリーズということが分かり、その他の絵も色彩といい、彩度といい、僕の好みでしかなかった。

いかんせん血みどろ絵のインパクトが強すぎて、そのイメージが先行しすぎていると本にも書いてあったが、もうそれはしようがないことだと思う。

衝撃でしかない。

血をヨリデトリタカタ ダガ レンズナシ
左上に少し滴りが・・

僕もそんな血みどろ絵を見てまず思ったことが、「書きたい」と思った。
もちろん、絵描きではないし、最後に絵を書いたのは小学校とかその辺が最後。

なぜ、書きたいと思ったのかは全く分からないが思ったまではいいが書けない。動けない。

じゃあ、作ろ

幸いにも、僕がつくるバッグ達はシンプルに革の素材の表情を活かしたモノが多いので、ここをキャンバスに見立てて、僕なりの血みどろをカタチにしてみた。

The トート と 血みどろキーホルダー
up

シンプルなバッグの表情にこそ映える「血みどろキーホルダー」

滴る形に思案した
厚みは薄すぎず、厚すぎず
裏面は毛羽立ちを抑える加工を
真鍮製ボールチェーン
ショルダーバッグにも

ここまでは、日本の革屋さんが鞣してくれた素材を使用した綺麗な赤色の革の仕様。

意外にPOPさもある形になり、これはこれで満足。

しかし、やはり欲しかった浮世絵に見立てた彩度の日本の赤で染めた仕様。

日本の赤
血みどろキーホルダー 手染めの血色
ムラも味となる
裏面もしっかり染めることで
ひっくり返っても様になるように
細かいことを言えば、コバ(革の切り口のこと)も手染めの血色の方は赤で仕上げて彩度を大切にするためにマットな仕上げに。

鮮血の血色の方は、POPさを保つよう照りをもたせた仕上げに。

当然のごとく革包丁とカッターでの手切りでの形づくり、色移りを極力防ぐ為のトップコートの3度塗り等々。
妙に手間のかかるキーホルダー。

血みどろキーホルダー シリーズ
鮮血の血色
手染めの血色 濃いめ
手染めの血色 薄め

需要とか、機能性とか、そんなことは抜きにしてとにかく作りたくなった。

少しでも楽しくなってもらえたら良しです。

でも、折角ならあなたが持つ物の何かも是非、血みどろにしてみて欲しい
そして漆黒の血色になるまで、使い倒してほしい。

人みたいなカタチにも見える
これからのAI時代にこそ と思う


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