美容師として私は何を売っているのか?
最近、とても考えることなのですが、
『私はなぜ美容師をしているのだろう?』と。
かつては、
『美容師たるもの、技術だ!技術が1番だ!』
と、考えていました。
もちろん、それは今でも間違い無いと思っています。
しかし、
『技術があればそれで良い』
それくらいに強く考え過ぎていたのも確かです。
お客様は、髪型を、髪色を買いに来ているのだから、そこに集中すれば良いのではないか?
その軸が強過ぎてしまっていました。
1つのサロンで教育を受けると、
それが軸となり、
それが基準となります。
それはそれで間違っては無いと思うのですが、
その一つの『箱』を飛び出し、
違う世界を見ると、
もっと柔軟な自分になったのは確かです。
髪のこと以外にも、
言葉や、空間、
存在、その美容室に行く行動そのもの。
そこに価値を見出している人もいる。
髪を切られて、染められている間に、
どんな波動で、
どんな気分で
どんな言葉をかけているのか。
そんなことをトータルで総合しての、
価値があると。
技術は、みんな上手いです。
日本の美容室に行けば、
直せない程変なことになるのは
避けられるでしょう。
(稀に事件は聞きますが)
日本で、人との縁を繋ぎ、
世界的に見ればハイクオリティな技術を
持ち合わせたこの美容室業界で、
唯一になるには、
その放たれるもの、
内面、
空間、
すなわち人間性。
それらも、技術と合わせてどれほど大切か。
と言うことに気づかされます。
本帰国して、約1年。
自分のスタイルは何なのか。
どうすれば今のお客様により喜んでもらえるのか。
そんなことを考えて
やっと動きだそうとしています。
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