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すぅーっと、お陰様と言える人

【今週の自戒】
すぅーっと、お陰様と言える人

少人数の会食、主催者にお菓子でも
準備して会場へ。
ちょうどエレベーターに乗り合わせた方
同じ階、同じお店へ。
両手に大きな紙袋を持って。

主催者の名前をその人が発すると
私と同じでした。
紙袋は全員分の手土産でした。
会の冒頭から、
お陰様を連発、そして自社のことは
まだまだ小さな会社ですと。

名刺交換の時、
私のHPをくまなくご覧であり
社名が面白い、一度会社訪問したいですと
話してくださった。人生の先輩であり
私は個人事務所、なので訪問します。

いわゆるカタイ系の会社さん
私が何かお役に立てることは無さそうと思いつつ
会社訪問。ビルの何階?と見ていると
その会社の社員さんと思しき人が
杉浦さまですね。お待ちしておりましたと
声がかかる。1階までのお出迎えあり、
本社事務所に入ると年配の人も多いなか
皆さんから挨拶の声が聞こえる。
会議室で会社のお話をお聞きする中で
社長さんから動画を見て欲しいと言われ
手作り感あふれる内容だった。
社員さん一人一人が主役になって
自分の役割を果たしいることがよくよく理解。
私は何にも大したことはない
社員が頑張ってくれて今があると
ニコニコしながら話てくださった。

少しだけ私が役に立てそうなこともあり
会社の詳細をお聞きすると
売り上げが全てではないものの
3桁億の会社でした。グループも数社
世界を相手に事業をしている。
素晴らしい会社でした。。。。

採用責任、役職への任命責任
それを棚に上げて社員さんを
めったギリにする経営者もいますが
素晴らしい経営者に会えたことに感謝。
社長が誇らしげに見せてもらった
動画にいきいきして仕事に取り組む
現場の皆さんが印象に残りました。
今一度 おかげさまを意識した1週間に
今週もよろしくお願い申し上げます。

【優れた人物ほど「黒子」に徹する】
東洋思想研究者、田口佳史(よしふみ)氏の心に響く言葉より…

《リーダーにこれみよがしのパフォーマンスは不要だ。「黒子」に徹して、下の者がやる気になって力を出せるように黙々と働けばよい。自ずと人心がついてくる。》
リーダーが一番目立つような組織はダメだ、と言うわけです。

このくだりの冒頭に、
『太上(たいじょう)は下之(しもこれ)有るを知るのみ』
とあるように、たとえば会社なら、社員たちから見て、「たしかにうちの社長は名リーダーのようだが、具体的に何をしてるんだか、まったくわからない」というような社長がすばらしい、ということです。

なぜでしょう?
これは、目立つリーダーを考えてみると、よくわかります。

もし、リーダーがこれみよがしに「オレはこんなすごい仕事をやってのけたんだぞ」などと言わんばかりの行動を取ったら、手柄はほぼすべてリーダーのもの、という空気が生まれます。
そうすると、下の者はどんな反応をすると思いますか?
少なからず落ち込みますよね?
そんな無力感があると、下の者はやる気を失うし、いい仕事も生み出せないのです。

だから、リーダーが何をしているかは、見えないほうがいい。
何より大切なリーダーの仕事は、組織を永続的に成長させていくこと。
自分が目立ったところで、何もいいことはないのです。

『超訳 老子の言葉』知的生き方文庫

『太上(たいじょう)は下之(しもこれ)有るを知るのみ』
最も理想的な君主と言うのは、民衆はただその存在を知るだけで、何をしているのか解らないくらいで良いのだ。

タレントやスポーツ選手に限らず、なんらかのかたちで、有名になりたい、と思っている人は少なからずいる。
しかし、有名になれば、お金や名誉などは手に入るかもしれないが、それと引きかえに、自分や家族のプライバシーがなくなるということでもある。
だから、自分だけでなく、家族や親族がほんの少しでも他人や社会に迷惑をかけようものなら、ヒステリックに叩(たた)かれる。

有名税という名の嫉妬心だ。
自慢したり、偉そうにする人が、嫌われる理由も同じだ。
それが、他人の嫉妬心をかきたてるし、もっと言うなら敵意までも持たれる。

「潜行蜜用 如愚如魯(せんこうみつようはぐのごとくろのごとし)」 という禅の言葉がある。
目立たぬよう、際(きわ)立たぬよう、誰がしたかわからないように、ひそかに淡々と、日々自分のベストを尽くすこそが大事、ということ。

誰かに見てもらいたい、つまり有名になりたい、ということは、この「潜行蜜用」の真逆にある言葉。
現代は、SNSやブログなどで個人の発信がいともたやすくできる時代だ。
だからこそ、自分の幸福の吹聴やちょっとした自慢は、他人からの嫉妬心を招きやすい。

『優れた人物ほど「黒子」に徹する』という言葉を胸に刻みたい。

上記の【優れた人物ほど「黒子」に徹する】については人の心に灯をともすより引用しています。

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