見出し画像

100年後の舞台のテクノロジーを妄想してみた

ことの発端は100年後の舞台業界(主に芝居、舞踊)はどうなっているかという雑談から

ライブ業界と違い、わりかしアナログな文化が根付いている業界だなと思いつつも(もちろんいうまでもなく原点なので悪いということではない)、
100年後の舞台ってどうなってるか、その時のテクノロジーって何だろうと考えたら結構おもしろいなって。

最近見たテクノロジー的なやつとか、ツラツラと書いてみようかと。
お金とか全く考えないただの妄想です第1弾。

“舞台業界×テクノロジー”をイメージした時、
日本だとPerfumeさんのライブで有名なライゾマとサーカスパフォーマンスで有名なシルクドソレイユの2つが思い浮かんだけどどうなんだろう。
業界テクノロジーというカテゴリーにおいてはどちらも一般的には広く認知されていて有名じゃないかと思う。
ライゾマさんのメインは映像のように思っているのだが、演出などもやっているらしい。
以前1度仕事をご一緒させていただいたこともあるのだが、詳しくは知らない
それでもMステ、紅白などテレビの媒体でもよく見たりする。
またシルクドソレイユの方はやはり演出面においても最新のテクノロジーをうまく融合した演出が見所だったりする。

んで映像的なテクノロジーなんかでいうと
最近はプロジェクションマッピングがブーム的にあるが
もっと簡単に誰でもできるようになったらやってみたいことがある。
劇場を立体的にスキャン、360度のカメラが至る所にあり、至る所にプロジェクターも
そいつらが劇場の床面に必要な情報を打ち出している。
図面は持たず、その場所に機材を仕込みセットを仕込んでいく
打合わせでは完成状態のセットが3Dで打ち出され、次の手順なんかも同時並行でバンバン映し出される。す、凄い。

そんなことを映画「バクマン」を見て思った。

漫画の原稿からキャラが飛び出てきたりするシーン(この映像だと2'33"あたりの一瞬だけで本当はもっと凄いのに残念)にCG合成ではなく、プロジェクションマッピングが使われていることを知って、「すっげ〜」って本当に思った。
その時にこれができるならできるんじゃねてパッと思ったのがプロジェクションマッピングでの仕込みでした。
仕込みなんかもうメジャーもいらないし、仕込むものだけでOK。資材の個数やら次の手順とかも全部映し出されて、劇場全体が説明書になるって感じ

プロジェクションマッピングでの演出はあるけど仕込みにまで。。。
そんなこと妄想していたら、つい最近知り合いの大道具さんのタイムラインに「もうやってるよ」と言わんばかりに映像を流れてきた。

これはマッピング指示でボルトを入れている映像だが、こういうことが簡単にできるようになったら、トラックの積み込みとか本当に全自動になるんじゃねーかみたいなね。
3Dで書いた積込図をさらに変換して3Dでうつして、、あれ?その頃には映す必要もなくAI搭載の積込みロボットが積込んで、トラックも全自動になってて?本当に世の中ガラッと変わると思う。

あと最近使用した(見た)もので面白かったのは
テルミックさんのドットイメージ
どういうものかというと、ガチャガチャくらいの球が何列何十列並んで吊られている。さらにその1つ1つの球にLEDが入っていて、システム制御でUP/DOWNしたり色がかわったりできるシステム。


この動画はドットイメージではないのですががこんなやつ。
他にも国内だと似たものでニンジャーライトというものがあります。
映像で見てもらえると分かるようにすごく滑らかに色々な表現が可能です。
このシステムだけでも、色が変化したり動きが規則的に変化していくだけで飽きずに見ていられる。
僕は毎年やっている鶴瓶噺という公演で初めて生で見たんだけど、あの衝撃は今でも忘れられないです。

ただ難点は映像ではわかりづらいけど、動く時に「ウィーン」という音がやはり出てしまうということ。
なのでライブとかでは問題ないけど、無音や静かなシーンがあったりする芝居とかダンスではあまり効果的に使えない。
それでもセットが例えばこれだけで、形がお城になったり、橋になったり、星空になったりと工夫次第では楽しめそうだなと。
あとはセンサーをつけて人の動きに伴って色とか動きとか変わったりとか、インスタレーションとかにもいいかなって。
さらはこれが映像を無線で飛ばして映し出せるLEDディスプレイになったりなんかしたらさらに面白いなとか想像は膨らみます。


最近ではさらに似たようなことをドローンにLEDを搭載させてやってました
一番わかりやすそうなのYoutubeで探してみました

ドローンもやはり音が凄いのが難点。そしてドローン下部におこる風も。
何より安全性をどう確保するかが問題になってくるだろう。

僕も海外のカンパニーなんかやると最近はよく飛ばして映像撮っていいかって聞いてきて、彼らは客席で飛ばしてゲネとか録画していた。
スモークマシンつけたドローンとかそのうちすぐに出てきそうですね。


あと最近見てみんなで凄いなって思ったのがこれ。

マドンナのライブですが、もう全部凄いんだけど、注目するのは床!床!YUKAねっ!!
きっと特注の床機構で全部システム制御できて目ん玉飛び出るくらいお金かかっているんでしょうけど、まじで凄い。クリアランスどうなってんの!?
マドンナのライブもだし海外のライブなどのエンターテイメントはやっぱ凄い。このライブですら2012年。こりゃあ死ぬまでに生で一度は見てみたい1つですね。

やっぱり凄いものにはそれだけの価値がある
そしてテクノロジーの投資にはやはり時間とお金がかかるという問題は尽きないだろう。
時間とお金がかかるから簡単には手を出せない、そして良い技術であっても中々普及しないのが本当に残念

暗転転換とかもゆくゆくは暗視コンタクトみたいなのつけて、もう暗闇なんて丸見えだぜ、みたいなのとかありそうだし、舞台上の出演者やスタッフだけに見れるテープとかあったら蓄光とかバミリとかもなくなって気持ちよく観劇できたり、安全に転換できたりね。

あとはチケットも今は大分増えてきたけど、電子チケットが普及すればもっとスマートになると思う。100年後にはもうチケットもなくなって全身スキャンとかで本人確認できればチケットレスで入れる時代がくるかも。
まあ電子チケットもただ普及するだけではダメで、Suicaくらいに老若男女誰でも簡単に使えるようにならないと難しいよねみたいな。

AI、無重力装置、パワードスーツとかまだまだ妄想していることはたくさんあるけど第1段はこんなところで。
絶対にきっとみんな妄想していることとかあるんだけど恥ずかしかったり、あまり現実的でないなとか無意識に考えちゃうから言わないよね。
いーじゃないか妄想したって!!

100年なんてきっとあっという間だ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?