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食卓に魔法をかける、子どものためのミールキット

暖かい照明に照らされた食卓。そのテーブルの上には、炊き立てのご飯と美味しそうなおかずが並んでいる。そこに集まってくる家族のみんな。さあ今から楽しい食事の時間。

一家団欒といえばこのようなイメージが、多くの人の心にあるのではないでしょうか。こんな食卓が、家族の象徴とも言えるかもしれません。

しかし、いや、だからこそ、多くのお母さんもお父さんも、いつも悩んでいるものです。今晩の食事なににしよう。好き嫌いがあるから食べてくれないかもしれない。また、おやつばっかり食べている。もっと野菜も食べて欲しいんだけど。

おそらく、食事にまつわる悩みはどこのご家庭にも食卓にも、昔からずっとついて回っているものではないでしょうか。

そんな子どもにまつわる、食事の悩みに寄り添おうと1つのサービスが、2年前に誕生しました。それが、「子どもと食べる魔法のミールキット」です。


「子どもと食べる魔法のミールキット」の一例
「子どもと食べる魔法のミールキット」の内容の一例

明るい楽しい食卓を届けたいとの熱い思いを胸に、このサービスを進めているハーベスト株式会社の小野澤さんと西原さんにお話を伺いました。


きっかけは1つの保育園だった

「子どもと食べる魔法のミールキット」は、保育園にオリジナルの献立レシピとそのレシピに基づいた野菜やお肉、魚などの材料をお届けする、配達ミールキットとしてスタートしました。

このサービスを運営しているハーベスト株式会社は、食のトータルサービス会社として、さまざまな人の食事に貢献している会社です。たとえば、公立の小中学校の給食の大量調理を行ったり、学生寮や社員食堂などでの献立やメニューの考案や食事の提供を行ったり、また、個人向けのミールキットの運営を行なったり。本当に様々なシーンで、食事を支えている会社です。

そんなハーベストに、5年ほど前、一件の問い合わせがありました。

ある保育園から、献立から食材の手配までを行なってほしいという依頼でした。

それまでのハーベストでは、委託での学校給食や保育園での給食の調理などは行なっていたものの、献立から食材の手配のみを行う「保育施設向けミールキット」というのは前例のないものでした。

この話を、社長から受けた小野澤さんは、とにかくやってみようということで、社内の栄養士さんと一緒に進めることにしました。
これが、いまの「子どもと食べる魔法のミールキット」の前身だったのですが、当時の小野澤さんはここまで大きくなるとは考えていませんでした。

とにかく、相談をしてくださった保育園のためにやってみよう、そんな思い一つでした。


あおい給食さんとの出会い

そんな思い一つで進み始めたこのサービスでしたが、評判が評判を生んでくれたのか、別の保育園からもポツポツと相談をもらえるようになっていきました。

というのも、栄養士さん監修のレシピを保育園自身で全て用意するというのはとてもハードルが高いもので、そこをサポートしてくれるサービスというのは、当時はまだまだ少なかったのです。

たった一つの声から始まったサービスですが、少しずつ成長していく中で、より献立を充実したものにすること、さらに付加価値を何かつけられないかという試行錯誤の中で、また一つ出会いがありました。

それが、YouTuberの「あおいの給食室」でした。たまたまみた動画に感銘を受けて、ぜひ一緒にこのサービスをやりたいと思い、あおいさんに連絡をしたのでした。

学校給食や社員食堂など様々なシーンで食をサポートしてきたハーベストと、新しいプラットフォームで食の発信をしてきたあおいさん、この2者が出会うことで、「子どもと食べる魔法のミールキット」が誕生したのでした。

具体的には、あおいさんが献立やレシピを作り、そのレシピをできるだけ忠実に、ハーベストがミールキット化をして食材を集めて配送を行う。そのようなチームワークで進めています。

また、あおいさんのYouTube動画を活用することによって、調理手順はとてもわかりやすいものになるだけでなく、保護者の方にもどういう食事をしているのか、どのような工夫をしているのかも理解してもらえることで、食べる子どもだけでなく、保育園も、保護者も嬉しくなるサービスになっています。

さらに、今回お話ししていただいた西原さんの想いはこれだけではありません。ミールキットを導入してもらってからは、保育園と一緒になってもっといいものを作っていきたい、そのためにも定期的に保育園を訪ねながら、悩み事に寄り添っていきたいそうです。

そして、将来的には、このミールキットがあるからこの保育園に通わせたい、そう思ってもらえるようなサービスにしたいと、語ってくれました。


ご家庭にまで届けたい

この保育園向けのミールキットを始めたのがおよそ2年前でした。順調に保育園に通う子どもたちを笑顔にしていく中で、このような声が聞こえてきました。

「保育園の給食は食べるのに、家ではあまり食べてくれない。」

栄養価や食べ合わせ、アレルギーなど様々なことに配慮されているだけでなく、子どもが食べたくなる献立・レシピをミールキットとして多くの保育園へお届けをしてきましたが、その上で、家に帰った後のお子さんを考えてみると、まだまだ食の問題は残っていました。

この問題を解決するために、ご家庭向けの宅配にも取り組み始めました。

このようなミールキットは、近年ではかなり一般的になってきています。そして、その多くが時短、効率、キッチンでの時間を簡単にしてくれるものになっています。

そんななか、「子どもと食べる魔法のミールキット」は、この時短だけでなく、たとえば、野菜炒めを作るときは、お肉より野菜を先にしっかりと炒めることで野菜の甘味が増す、などなど、お子さんが美味しく食べられるメニューやレシピの工夫がたくさん詰まっています。


「子どもと食べる魔法のミールキット」の料理の一例

お子さんが美味しく食べられるメニューをお届けすることで、お父さんもお母さんも兄弟姉妹も一緒に楽しく食べられる、そんな食卓をつくっています。


さらに、もう一歩前へ

このサービスの取り組みは保育園、ご家庭への宅配だけでは終わりません。さらに、もう一歩、家族の悩みを解消しようと、千葉県の保育園と新しい取り組みを進めています。

こちらの保育園にお子さんを通わせているお母さん、お父さんが事前に申し込みをすることで、お子さんのお迎えと一緒にミールキットを購入することができるというものです。

ただ、宅配するだけでなく、保育園でも取り扱ってもらうことで、ウェブ経由でも保育園経由でも食卓に届けることができるようになる。そのような発想で進められています。

これによって、さらにたくさんのお子さん、ご家族の食卓に笑顔が増えてくる。そんな未来が見えてきます。


中小企業が変われば、日本が変わる。その思いをもとに、今まさに変わろうとしている、新しい挑戦に取り組んでいる、チャレンジしている中小企業をご紹介しています。

この「子どもと食べる魔法のミールキット」が、あなたの明日の食卓を変えるかもしれません。次回のnoteもお楽しみに。