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歴史ある秋祭りの復活「秋川歌舞伎」編(6)

 定刻より5分から10分くらい遅れて、舞台が始まりました。
 
 幕は開かず、袖に人が出てきます。まずは、「口上」でしょうか。

 立ち上がって聴く人もいます。100年以上の歴史を持つ、郷土民芸。毎年この祭りのラストを飾っています。客席には年配の人も多く、これを観ることを、「ショウガを買う」ことと共に、慣習としているのではないでしょうか。もっと言えば「1年の区切り」として、無事を感謝して翌年を祈願する場にしているのかもしれません。
 
 そして幕の前に演者が出て、


 舞います。
 
 この日の演目は、
  
「雛鶴三番叟」 
「白浪五人男稲生川勢揃いの場」
「絵本太功記二段目本能寺の場」
 
 の、3本。
 
 舞が終わると幕が開き、

 演者の一人が、袖に。
 
 ここから徐々に演者が増し、盛り上がっていきます。


 おおよそ1時間ほどの公演。ほとんどの演者が子どもで、大人は裏方で支えていました。
 
 現在は交通規制が厳格なので時間厳守でしょうが、その昔は深夜まで続いていたのではないでしょうか。
 
 歌舞伎の終了で祭りは終わりです。テキ屋は店をたたみ、警備は帰宅を促します。
 
 東秋留までの道はとても混雑していましたが、駅のホームはさほどではなく、渦巻く人々はほとんどが地元民だったのかと思いました。
 
 夜祭りの、あの独特の雰囲気。それが身体の中にまだ残り、ちょっと日本酒でも飲みたい気分になって、知った居酒屋にちょっと寄ってから帰りました。
 
(おわり)



書き物が好きな人間なので、リアクションはどれも捻ったお礼文ですが、本心は素直にうれしいです。具体的に頂き物がある「サポート」だけは真面目に書こうと思いましたが、すみません、やはり捻ってあります。でも本心は、心から感謝しています。