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提婆達多(Devadatta) - Rageについて

どうも。

僕がボーカルをやらせて頂いている提婆達多の2nd Single “Rage”がリリースされました。

今回のシングルの作編曲において、どんなリファレンスがあるかとかそういう話をしたいと思います。

全体的な構想

今回はイントロのフレーズが先にできあがって、そこから展開させて作曲していきました。イントロのフレーズは「せっかくみね(Ba.)が6弦持っているのだからそれを活かせる曲を作ろう」という思いつきから出来ました。みねくんライブで頑張ってください。

イントロの時点ではテクデスコアみたいなのを考えていたのですが、展開させているうちに、これはどちらかというとカオティックハードコアにデス要素を加えたものみたいな感じだなとなり、方向性が決まりました。(結局その後激情ハードコアみたいになったりDjentみたいなフレーズ出てきたりするんですが…。)なので、最後のカオティックなブレイクダウンも割と早く思いついたパートです。

あと、「自分らこういうのも出来ます」みたいなところを見せたかったところもあります。今回は珍しくNu要素薄目で作ったりもしました。そしてそれぞれの展開はカオティックでも、ところどころメタルコアの名残の強いデスコアっぽさを出したいという意図もありました。

あとは短めの曲を作ってみたかったので結構意識しました。こういう曲ばかりになるとそれはそれでつまらなくなりそうなので今後は逆に比較的カッチリした曲を出したいなぁなどと思っております。

パートごとの意図

カオティックなフレーズはbilóuやvein.fm、SeeYouSpaceCowboyあたりを参考にしました。普段は3連符のパートをあんまり入れないので意識して上手く使えるように頑張ってみました。

落とすパートは割とSlamな感じを意識しています。カオティックなところの目まぐるしさとの対比としてどっしりとわかりやすい拍の感覚にしています。

激情っぽくなるところはvein.fmやskramz周りの影響が大きいかなと思います。昔OTONIYUKUというかっこいい激情ハードコアバンドのギタボに教えてもらったバンドを改めて沢山聴きました。

謎Djentパートはなんとなく入れたとしか言えないです…。たまにこういう無機質なパートがあるとハウスミュージック聴いている時みたいな心地良さがあるなと思います。

ボーカルワーク

最初の3連符のところはモダンなヒップホップのような譜割を意識しました。早いのでレコーディング苦労しました。後半は割とシンプルで、韻も基本踏まずに駆け抜ける感じにしています。楽曲に合わせたボーカルワークを意識したつもりです。

あと、1:35からの激情パートで実はクリーンボーカルを入れようかと思ったのですがナシになりました。リミックスとかで使えたらいいなと思ったりしています。

歌詞

歌詞は普段に比べると抽象度少し薄いかなと思います。今のような混乱した世の中においてこそ、人間の嫌なところが沢山見えるなという思い。そう言っている自分もそのうちのひとり(だから基本的に主格がwe)だなという思い。そしてそれらは僕たちが社会的であるために生まれる苦しみであって、仏教の怨憎会苦や愛別離苦に通ずるものがあるな。といった感じの内容です。

アートワーク

今回は急ぎで拵えたのでジャケットはいつものハトリではなく僕が作りました。仏教要素ありつつ、ハードコア感のある色味になったような気がします。「ダ〇イ・〇マの目が“Rage”で覆われている」という解釈をしてくれた方がいて、それいいなと思ったのでそういうことにしてください。(無意識が作品に現れるのはよくあることなので。)

今後について

今作りかけの曲が2つくらいあるので、頑張って完成させたいです。あと、ライブのお誘いもちょこちょこ来ているので、楽しみにしていてくれたらなと思います。お会いすることがありましたらどうぞよろしくお願い致します。

長々と失礼致しました。何はともあれ、楽しんで楽曲を聴いていただけたらなと思います。

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