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提婆達多×Optimist Split EP "VIRGIN" について

どうも。


僕がボーカルをやらせてもらっている提婆達多というバンドと、同郷仙台の後輩バンドOptimistのスプリットEP “VIRGIN”がリリースされました。

こちらについて、制作過程や楽曲の意図するところ等色々と書かせて頂きます。


制作過程

最初は確か3月末頃、Optimistの岩渕から夏頃スプリットを出したいと話をもちかけられた気がします。

制作ペースがあまり早くない我々、夏までに2曲用意できるか少し不安でしたが何とかなりました。頑張った。

ちなみに、こちらリリースパーティーを仙台と東京で行います!お時間ありましたら是非お越しください!

今回提婆達多の曲のミックスは僕が行いました。かなり試行錯誤しましたが、かなり破壊力のある感じに出来たのではないかなと思います!ソリッドだけどオールドスクールな感じを感じて頂けると嬉しい…。ENDのForm the Unforgiving Arms of Godをリファレンスに、ローのパンチ力が出るように工夫したので、いつもより音量1つ分くらい上げると気持ちよく聴けると思います!

マスタリングはSurrounding Studioのひでぽんさんにお願いしました!いつもの事ながらさすがにまとまった感じになり感動…。自分も精進します。

アートワークはmauiさんにお願いしました。Optimistのジャケや、提婆達多×Optimistの自主企画のフライヤーも手懸けて頂きました。Optimistのモダンな感じと、提婆達多の仏教ぽさが上手く組み合わさった素晴らしいジャケだと思います!

総合して我々としても最高傑作となったと思います。是非体感して欲しいです!


楽曲について

それでは楽曲について書いていきます。それぞれ音楽的な特徴と歌詞について触れられたらと思います。

リファレンスのプレイリストはこちら。

Tr.1 No More

仮タイトルはthrash。かなりそのまんまですね。

「最初の方で7弦ギターの6弦までだけを使ってヘヴィなリフを弾き、途中で突然7弦が使われたら面白くない?」というアイデアから作り始めた曲です。全体の構成は僕が行い、リフのアイデアはZoiが、ドラムアレンジは浜田にやってもらっています。

デスラッシュからのメロデス/ニュースクールそしてなんやかんやあって最後はデスコアらしさのある落としで終わる曲。この曲は改めてメタルを大事にして作ってみようという意識の元作られました。

イントロから性急なリフ。ボーカルラインの韻によってクロスオーバーっぽさも出ているような気もします。この辺はSlayerとか王道のスラッシュメタルを参考にしました。

タムドコドコパートは少しハードコア意識しているかもです。Zoi曰く途中から入るギターはBatteryをオマージュしているらしいです。

サビのトレモロリフが本当に笑顔になります。Zoiのリフワークに感謝。僕も応えるべく日本語でメッセージ性のある歌詞を歌いました。相当フックになっているのではないかと思います。ぜひ歌詞を覚えてマイクジャックして欲しいです。

その後の展開は結構デスメタルを意識しました。4分割のリズムの中に3連符を入れることで生まれるグルーヴを意識したりしました。

ブレイクダウン前のボーカルだけになるパートでは結構ミックスに時間をかけた記憶があります。いい雰囲気出ていると思います。

最後の増4度で二分のリズムになるところはかなり嫌な感じが出ていて気に入っています。全部台無しにしている感じで。


歌詞の主なメッセージとしては、当事者でもない人達が弱い立場の人々の代わりに主張するポーズをとっておきながら行動は変わらず、自身の評価を上げたり金儲けしたりだけしている状況を批判した曲です。


Tr.2 Plastic Hate

仮タイトルはupmiddledown。色んなテンポがある感じにしたかったみたいです。曲名はもちろん竹内まりやのPlastic Loveから取りました。

イントロ含め何度か共通したドラムのブレイクパターン(ドッッドタドッドッ タカタドコドン)が出てきますが、このブレイクのパターンから着手し、これに繋がる展開を考えました。このドラムブレイクはLANDMVRKSのLost in a Waveにめちゃくちゃ影響を受けています。

メインのリフはかなり直球にニューメタルしていますが、時折デスメタルやポストブラックを意識している感じが見えます。こちらも全体の構成は僕が行い、曲構成とリフの調整をZoiに、ドラムアレンジを浜田にお願いしました。

やりすぎワーミーはニューメタルというよりもニューメタルコア文脈に聴こえますが、ボーカルのフロウはニューメタルの影響って感じがします。あとニューメタルコアはもっとスタイリッシュなリズムだと思うので程よくオールドスクールさが出せたと思っています。

最初のブレイクダウンでは、敢えてキックをリフに合わせずにハーフタイム4つ打ち(2つ打ち?)にしています(ドン・タン・ドン・タン)。これがかなりグルーヴィだと思っています。

繰り返しはカノに歌ってもらいました。カッチリし過ぎずズレすぎず、ちょうどいいノリ方でグルーヴ感じまくりますね!

完全ニューメタルの歌パートは好み分かれそうなところですが、「俺は好きなんや!」という気持ちで入れました。ニューメタル最高。

そして、ドラムブレイクをちょっと変え、落とすのではなく上げる方に。ハードコアの荒削りさもあって気に入っています。

そして不穏なリードと語りパート。kokeshiや明日の叙景といったポストブラックの影響を大いに受けています。いつもならこういうブレイクダウン前のパートは結構大声で歌うのですが、凛とした感じで語ることを意識しました。

で、スラム。途中で挟まる3連符のリズムがかなり気持ち良いです。最後はヤケクソみたいな速さで終了。ビートダウン後のビートアップのカッコ良さに気づいたこの頃です。

feat.のカノについて。歌詞と大まかなテーマを伝えたところかなりイカした歌をつけてくれました。ボーカルのミックスのディレクションも意見くれてかなりありがたかった。割と淡々と歌っているけれど、結構胸がギュッと狭くなる歌詞だと思います。(CHE.R.RY)


歌詞の主なメッセージとしては、我々大人が身勝手に子どもの権利を侵害することで子どもに歪な憎しみを抱かせてしまうこと、それを見過ごしている現状を批判するものとなっています。



終わりに

おかげさまで素晴らしいスプリットが出来ました!感想ありましたら是非ツイーティングしてください!

最初の方でも書きましたが、リリースパーティーが仙台と渋谷でありますのでお時間ありましたら是非お越しください!

今後も提婆達多、Optimistを要チェックでお願いします!

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