DMMについて調べてみた

DMM(Diamond Mandara Matrix)について触れることが複数回あったので、概要とか感想とかを書いてみます。

DMMは、以下で紹介されています。

>機能分析表(Diamond Mandara Matrix:DMM)とは、分析対象とした業務の「機能」を洗い出し、洗い出した「機能」を徐々に詳細化(分割・階層化)していくことで、その業務を構成する「機能」の階層構造を明らかにするための表です。

ということです。段階的詳細化をした階層構造を曼荼羅図に表現して可視化する、というものですかね。基本的にはツリー構造と表現できることは同じなのではないかな、と思います。一番大きな違いが、8つという展開の制約があることです。なぜなぜ5回のように8つの制約を設けることで、8つ出すように努力するので、暗黙的な機能などが出てくる可能性がある、のではないかと。上記リンクにも

>職員の「気づき」を引き出します

と書いてあったりします。

また、テスト設計コンテスト2018では、イイてすとさんがDMMを用いたテスト開発手法を提案されています。

で、DMMを使うとよさそうか、については、だいぶネガティブです。8つに制約をかけると人間が把握しやすくてよい、という点は理解できるのですが、8つで充分であるというのは誰も言えないと思います(このことはイイてすとさんの資料でも言及されています)。「なぜなぜ5回」については網羅性のことを言っているわけではないので許容範囲かな、とは思いますが。似たようなもので、ソフトウェアテスト設計のアンチパターンとして「固定3レイヤー法」というものがあります。テストケースを大項目、中項目、小項目で分類し記載する、という書き方です。DMMでの8個の詳細化と同じく、テストケースが3階層で表現できるとはだれも言えないため、アンチパターンとなっていると理解しています。

アイデアだしの場面とかでは使える可能性はあるかもしれませんね。

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