suhahide

ソフトウェア品質のエンジニアです。日頃学んでいることを出力する場として使ってます。質よ…

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ソフトウェア品質のエンジニアです。日頃学んでいることを出力する場として使ってます。質より量を継続することを目標としています。内容について保証はしませんが、突っ込みがあればお待ちしています。

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アンチパターンとしての正常系・異常系というテストタイプ

僕はテスト会社に所属しているので、複数の、背景が異なるプロジェクトに参画したことがあります。その中で、正常系、準正常系、異常系、ゴールデンパス、ハッピーパス、ど正常などいろいろなテストタイプのような用語に出会ってきました。その用語についてのお話です。 結論としては、名前付けは自由。しっかり定義だけはしよう。とはいっても、名は体を表すので、誤解を生みにくい名前がいいと思う。です。 今回は、僕がこれまで一番触れることが多かった「正常系・異常系」でお話ししますが、上記の他の用語

    • 「メタモルフィック・テスティングと要求工学」を読んだ

      以前↓のメタモルフィックテスティングの解釈noteを書きました。 そして最近↓を読んでいて、再びメタモルフィックテスティングについて調べてみたくなり、検索してみました。 Twitterでさかのぼると、2018年頃が最古のようですが、Googleするとかなり上の方に↓が出てきました。というわけで、これを読んでみた、というのがこのnoteの内容です。 要約すると、 ・要求仕様の段階でテストケースを作って要求仕様の品質を上げたい ・要求定義の段階ではテストケースが作れないこ

      • 「MTシステムの多重共線性の対策に関する研究」を読んだ

        こちらを読んだので、感想(?)を書きます。それにしても、note書くのひさしぶりです。 まとめると、 ・MTシステムで使われる方法の一つであるMT法では多重共線性が問題となる ・MT法の中で逆行列の計算に一般化逆行列を使うと多重共線性に対応できる ということらしいです。 重回帰分析において,独立変数間に強い相関がある場合,または強い一次従属関係(ある変数が別の変数の線形結合になっていること:例えば,「x2= 2x1+3」)になっていること)がある場合を「多重共線性(

        • 「TQM推進のための手引き」を読んだ

          https://www.amazon.co.jp/TQM%E6%8E%A8%E9%80%B2%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E6%89%8B%E5%BC%95-%E4%B9%85%E7%B1%B3-%E5%9D%87/dp/4542504212 本日はこちらを読みました。昨日に続き、温故知新シリーズです。大家、久米先生著です。 感想を3行以内で本編60ページ程度の中に簡潔にエッセンスがまとまっていて、タイトルの通り手引き(マニュア

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          「TQM 品質管理入門」を読んだ

          こちらを読みました。ソフトウェア品質をお仕事にしている割に、日本古来のTQC/TQMとかを理解しておらず、ここらで勉強する必要があるかなと思ったからです。 感想を3行以内で入門書としてはよくて、TQMの概要を掴むことができる。けれども、専門書としては情報量が足りない。 学びTQMの「総合的(Total)」には二つの側面がある 品質を総合的に考える、と、組織全体が参加する、という二つがあるそうです。どちらの意味も重要な気がします。なんか、アジャイルでよく聞きそうな話ですね

          「TQM 品質管理入門」を読んだ

          「狩野の品質モデルによる路線バスサービスの特性分類」を読んでみた

          本日はこちらを読んでみた感想です。ソフトウェア/システム品質の世界でも有名な狩野の品質モデルについて調べていた時に出会った論文です。 何を隠そう、僕の出身学科は土木系でして、ちょっと気になってしまったわけです。 感想を三行以下で(そりゃそうなんですけど)狩野モデルって「路線バスサービス」とかにも使えるんだなぁ、というのが新鮮な驚きでした。そりゃそうなんですけど。 学び狩野の品質モデルには、無関心品質と逆品質というのもある 一元的品質、魅力的品質、当たり前品質は結構どこ

          「狩野の品質モデルによる路線バスサービスの特性分類」を読んでみた

          「ソフトウェア品質判定メソッド」を読んだ

          ソフトウェア品質判定メソッド 計画・各工程・出荷時の審査と分析評価技法(日科技連) こちらを拝読いたしました。感想を書きます。 どんな本かソフトウェアの出荷判定のやりかたを書いた本です。 ・ソフトウェア品質とは何か ・ソフトウェア品質の審査 ・データによる品質分析 ・バグのなぜなぜ分析 ・仕様書の評価 ・ソフトウェアの評価 といった章構成になっています。 内容としては、 しっかり作られた、会社独自のプロセスを、本にしました。 って感じです。そんなところまで書いて

          「ソフトウェア品質判定メソッド」を読んだ

          PowerAutomateで承認のフローを作る

          最近PowerAutomateの記事ばっかりです。日々何をしているかがばれますねw 今日は、簡単な承認フローの作り方です。改めてですが、使ってみた記事が多くないので大変ですね。その一端を担えればいいなと思ったりしております。 やりたいこと何か大事なことをする前に承認が必要なことってありますよね。サラリーマンですと。その承認を受けて次の処理をする、というところをPowerAutomateで自動化しちゃおうという話です。 どうやるかこんな感じで書きました。使ったのは「承認」

          PowerAutomateで承認のフローを作る

          PowerAutomateでFormsの結果に従ってエクセルを更新する方法

          PowerAutomateのユースケースの一つとして、だれかからFormsのアンケートを取って、その結果を規定のエクセルに入力したいときってありますよね。Formsの結果はエクセルに格納されるのですが、その中身を一つのエクセルで管理したいとき、などです。 どう書いたか全体の流れはこんな感じです。今回は研修Aというアンケートを受講者からとるケースを考えます。 フォームに応答が入力されたら、応答のIDを取得してその後の処理に進むという流れです。「条件」にしているのは、必要なフ

          PowerAutomateでFormsの結果に従ってエクセルを更新する方法

          PowerAutomateで複数の宛先にメールを送信する方法

          最近業務の効率化のためにPowerAutomateを使ってます。MS/Office365に支配された僕たちの日々の業務を効率化をしようと考えるときに、他の手段はいろいろあるもののPowerAutomateってやっぱり第一選択になると思うんですよね。(まぁそんなに使い続けているわけではないので、そのうちかゆいところに手が届かなくなるかもしれないですが) で、使ってて全然複数の宛先にメールが遅れなくてうーんって思ってたんですけど、最近解決したので共有します。 どんなことに困っ

          PowerAutomateで複数の宛先にメールを送信する方法

          STAC2020に参加した

          毎年毎年、本当にすごいですよね。今年は登録者1000名弱だそうです。 CI パイプラインでのテスト戦略とその実現方法 CI/CDの説明から始まって、テスト戦略の具体例含めての内容でした。すごくわかりやすかったです。Discord等でも出ていましたが、テストアワーグラスの話が興味深かったです。 あとは、みんなでデプロイメントパイプラインの実例共有しよう、というメッセージも、いいなーと思いました。本読んでも知識だけ手に入って実現系がイメージできないんですよね(すっごく賢い人を

          STAC2020に参加した

          OSSのライセンス調べてみた

          お仕事でOSSのライセンスについて調べる機会があったので、まとめてみます。まぁ他のところに書いてある情報と変わらないと思いますので、個人まとめぐらいのレベル感です。多分、引用しているリンク先に行った方が有用な情報得られると思いますよ。 まずはこちらを読んでみました。 「コピーレフト」(※一般的な商用ライセンスであるコピーライトの対義語として用いられます)と呼ばれる概念への適用状況に応じて、大きく3つのカテゴリ(類型)に分類できます。 コピーレフトという言葉が大事なんです

          OSSのライセンス調べてみた

          著作権とか引用とかの話

          僕はいまここで、Noteで記事を書いているわけで。いろんな文献とか記事とかを引用します。特に僕は論文や文献のレビューをすることが多いので、引用を毎記事といっていいほどします。なので、タイトルの話が少し気になって、調べてみました。 まずはこちらから引用。(また引用w) https://topcourt-law.com/intellectual-property/copyright_low_quote 画像や文章などにこの著作権が認められると、無断でこれらを転載したり利用す

          著作権とか引用とかの話

          OMG IDLのVSCodeプラグインをいくつか試してみた

          いくつか試してみました。そんな厳密じゃないので、ほんとに参考程度でお願いします。なお、サンプルIDLは こちらを使いました。 OMG IDL(rti.omg-idl)Syntax highlighting for the OMG Interface Definition Language (IDL) ですって。 Core Data Types Value Types Modules Annotations これらに対応しているとのこと。Annotation対応してな

          OMG IDLのVSCodeプラグインをいくつか試してみた

          AI/IoTシステム安全性シンポジウム参加してみた2

          2日目、Asian STAMP Workshopというのがあったので、そこにも参加してみました。手元でメモっていたことと、感想を書きます。 FMEAはFaultは見つけられるけれどもAccidentは見つけられない ソフトウェアは無限のシステム複雑度を許容する SILはソフトウェアには全く意味がない ソフトウェアそのものに安全性はない ここらへんから、STAMP/STPAの考え方が出てきたそうです。実際ソフトウェアFMEAとかってありますけど、そもそもが「筋が悪い」のかも

          AI/IoTシステム安全性シンポジウム参加してみた2

          トゥールミンモデル調べた

          自分の頭の中を整理するときに使う手法が欲しいな、とおもったので、最近受講した研修の中に出てきたトゥールミンモデルを調べてみました。ロジカルシンキングの話とかにも出てくるのかな。 こちらをまず見てみました。 トゥールミンモデルの簡易版として三角ロジックがある、そうです。 三角ロジックは後述するトゥールミンモデルから、議論の主役である主張(Claim)、根拠(Data)、論拠(Warrant)を抜粋したものです。 それ以外は枝葉末節なので、まずはCDWを書こう、という話で

          トゥールミンモデル調べた