ソフトウェアシンポジウム2020参加レポ

初めてソフトウェアシンポジウムに参加しました。今年はオンラインになったので、お試しで参加しやすかったですねー。やっぱりオンラインってよさもありますね。

興味深かったセッション、試してみよう、もっと勉強してみようと思ったことを書いてみます。

太字:セッション名

●:試してみようと思ったこと

★:勉強してみようと思ったこと


多様なステークホルダの満足度に着目したシステムの安全性・セキュリティ要件の抽出と検証

Safety/Securityの要件を網羅的に抽出する手法の提案とのことでした。

●★AGORAという手法を使っていたのですが、対立する要件をステークホルダーの満足度行列で表現するというのが興味深く、ちょっと調べたうえで業務に使ってみようかなと思いました。


要求仕様の誤解釈を検出するDomain Word Modelingの提案

要求仕様の誤解釈は用語の解釈がずれることによって発生するから、マインドマップで用語の構造を書いてみんなで合意して、認識ずれをなくそう、という話でした。軽量な手法で明日からもできそうですし、とても良い論文だと思いました。

★一方、もうちょっと良いモデリング手法があるんじゃないかなとも思ったので、こういう機会があればもうちょっと手法を改善したいなと思いました。


機能共鳴分析法と行動分析を併用したユーザーストーリー分析

機能共鳴分析法=FRAM法と呼ばれていて、学生の授業にこの手法を使ったというレポートでした。FRAMは感覚的にはDFDの拡張のようなものに思えましたが、機能の関連が可視化されるという点で面白そうだなとは思いました。


探索的仕様記述のための履歴ツールの提案と実装

VDMで書いた仕様について、モデル動作をさせる→修正を加えるという流れの中で動作確認をした結果を履歴情報として残しておき、最終的な仕様に対して過去に実施した動作確認をまとめて実施できるようなツールの紹介でした。動作をちょっとずつ試しながらコードを書いていくということはよくある話ですが、途中で使ったテストを覚えておいて再実行できるというのは面白いアイデアだなと思いました。

●VDMPadというツールが公開されているようなので、VDMの勉強兼ねて使ってみようかなと思いました。


こんな感じですかね。日頃からネタを探しておけば発表もできそうなので、僕も来年ぐらいチャレンジしてみようかな。


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