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Workplace interventions for common mentaldisorders: a systematic meta-review

概要

うつ病と不安障害は病欠と長期間の不十分な労働の最大の要因となっている。本研究はシステマティックメタレビューにより職場の精神保健(うつ病・不安障害)における予防・治療・復職への介入の有効性を調べる。中程度のエビデンスは、従業員管理の向上、身体的運動の奨励であった。強いエビデンスは、認知行動療法に基づくストレスマネージメントだが、カウンセリングのような二次的な介入のエビデンスはそれを下回った。三次予防は曝露及び問題解決療法を用いた服飾支援プログラムの症状改善にたいするエビデンスが強く、職業生活へのエビデンスは中程度であった。
精神疾患に対するアプローチとして、基本的には上述の手法をベースに検討するのが良いと思われる。
各論は別途必要

問題と目的

  • 抑うつ・不安への介入による職業生活への効果検証はかぎられている

  • 一般的に、組織が従業員のうつ・不安の改善を希望するなら、個人の治療とともに組織によるリスクファクターの改善が必要となる

  • 本研究では、職場における抑うつ・不安障害一次、二次、三次予防の効果を検証する

  • セミナー、スクリーニング、EAP、ストレスマネージメントなど広範囲な介入を対象とする

  • 介入は職場で行われなくてもよいが職場に関連する要素は求められる

この時点で、普通のカウンセリングや認知行動療法であれば当然実践されているので関心はないが読み進めることとする

方法

  • 包含基準:うつ病と不安に関する研究、仕事や職場に関する介入が行われている、文献レビュー・システマティックレビュー・メタ分析、英語、1990年以降の刊行

  • 対象分権のクオリティ評価:評価方法は年代により改定されるので割愛するが、低・中・高で評価

  • 総合的な介入のエビデンスレベルは下表に従う

結果

対象研究

上記が分析対象となる研究

  • 上記が介入内容

  • この研究では、CBTは三次予防、CBT-basedストレスマネージメントはリスク低減を目的とする二次予防に分類したと記載があり、我が国の認識とはことなるため、一次予防の分類内容が最も注目される

一次予防

  • マネージメント向上、運動、職場の健康促進活動

  • (分け方に偏りがありすぎて読む意味がないと判断したが最後まで目をとおす)

  • マネージメント向上と運動の促進は実施の意味があるとされているが、運動の効果は不安と抑うつに対してのみであり欠勤への効果はないとするものや、欠勤にも効果があるとする論文がありメタレビューの中でも運動の欠勤に対する効果は分かれている

  • メンタル・フィジカルヘルスプロモーションの効果は不明なのでやってもいいが呼び水であり意味はない位置づけとなる

二次予防

ストレスやトラウマ場面などのリスクファクターに介入するものをさすこととする

  • 職場でのスクリーニングだけでは意味なし

  • カウンセリングも意味なしと結論されているが誰がどういう目的で実証したものなのか調べる必要があり保留

  • ストレスマネージメントは効果ありだが仕事への影響は不明

  • デブリーフィングは禁忌なので危機介入でそうした取り組みをしている組織は即時中止すべき

三次予防

CBT・曝露は症状緩和と職業生活に効果あり
特にCBTベースの復職支援プログラムが職業生活に正の影響

文献

  1. Egan M, Bambra C, Thomas S, Petticrew M, Whitehead M, Thomson H (2007). The psychosocial and health effects of workplace reorganisation. 1. A systematic review of organizational-level interventions that aim to increase employee control. Journal of Epidemiology and Community Health 61, 945–954. (Employee control)

  2. Joyce, S., Modini, M., Christensen, H., Mykletun, A., Bryant, R., Mitchell, P. B., & Harvey, S. B. (2016). Workplace interventions for common mental disorders: a systematic meta-review. Psychological medicine, 46(4), 683-697.

  3. Joyce K, Pabayo R, Critchley JA, Bambra C (2010). Flexible working conditions and their effects on employee health and wellbeing. Cochrane Database of Systematic Reviews 2, 1–88. (Employee control)

感想

当たり前の文献すぎて読む意味がなかった
レビューのクオリティ評価法を読む必要がある
CBTとかストレスマネジメントとか見てて辟易してきた、なぜ自殺へらないんだと
employee controlだけ目を通しておく


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