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2023年11月29日(水曜)★護国寺の講談社へ。『怪物に出会った日〜井上尚弥と闘うということ』出版記念トークショー』で著者の森合正範さん、田崎健太さんと鼎談。ボクのスポーツノンフィクション論。

6時起床。

日記を書く。

モーニング作りと同時に、
夜用に納豆漬けを仕込む。


♪モーニングモーニング、オレの朝だよ。

初めて食べたのだが、
キャンベルズのオニオンスープが濃い美味い。

本日の鼎談に向けて資料を整理。

精読箇所のチェック。

日記を検索すると、
ボクと著者との出会いも自分の印象も
全部書いてある。

森合さんとの出会いは3年前だ。

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2021年01月07日

6時起床。

本の山のなか、今日の番組収録に使う本を探すのに一苦労。
本に足が生えているのかと思うほど。

外出直前、
『現代ビジネス』に森合正範さんの連載、
「怪物に敗れた男たち」を発見。
これは着想、タイトルでやられた。
絶対、ヒットする!!

年始初のBOOKSTANDTV 収録。

ゲストは、全員、作家・ライターの方々。

『2016年の週刊文春』柳澤健氏
『力石徹のモデルになった男 天才空手家 山崎照朝』森合正範氏
『少女マンガのブサイク女子考』トミヤマユキコ氏

柳澤さんとは久々。一緒に編集者の樋口健さんも。
この後、N元マネとライブ打ち合わせとのこと。
もっと喋りたかったが時間切れ。
取材ノート、資料を全て披露してくれて感激。

楽屋裏では、さらに濃密な話を。

森合さんは哀愁があったな。
こんなに青春にルサンチマンを抱えて居るとは。
ちょっと泣きそうになった。

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ここで書かれた井上尚弥選手の連載、
「これを絶対当たるから、
単行本化したほうが良い!」
と話したのが、この本が、
誕生した切っ掛けとです」
——森合さん曰くの話。

すっかり忘れていたので、ずっと、
「なぜ、ボクが今日、呼ばれたのだろう?」
と思っていた。

眼の前のトークショーの準備と共に
年末年始の
トークショーのサムネがあがってくる。

タイトルも内容についても一筆書きで次々と。

まず12月26日の
アフタークリスマス!!Mr.TAKESHI監督!!
北野武映画を語ろう。 前編。

1月8日に、成人の日スペシャル
若者よ!!俺たちは北野武映画を見て大人になった!!
「北野武映画を語ろう』ビヨンド篇。

そして12月29日は、
右翼でもない左翼でもない、みんな仲翼!
VOL・1 ゲスト 山本太郎(れいわ新選組代表)

今から腕がなる企画ばかりだ。

本日プレミア公開になる、
YouTube2本のチェックも。


明日の東野幸治戦に向けて、
吉本のチーフマネージャーさんと
丁寧にメール交換をする。

芸人の心意気だけでなく、
この繁忙期に出ていただける、
スケジュールを切っていただけるだけでも、
本当にありがたいことなのだ。

「ハカセ会」のYou Tubeの生配信。
お昼版もお休みにして仕事。

昼ごはんを食べる間もなく、
資料整理したものを、
講談社の担当編集の阪上さんに送付する。
本日は会場にモニターありとのことなので。

17時、自転車に乗って、護国寺を目指す。

かなりの量の本だが、
Uberバックに全部入る。

護国寺までは、ほぼ一本道。
不忍通りが車線が広く気持ち良い。

1時間20分かかると思っていたのに、
わずか40分で到着。

講談社に入るのは、毎回、襲撃スタイルが定番。
カバンの中身は消火器と傘だ。
と日記には書いておこう。

中川マネが迎え。
26Fの会場へ。

応接室に迎え入れられる。
当然、一番乗りだ。
以前に田崎健太さんと対談した場所。

編集の阪上大葉さんから、
鈴木堯之さんの紹介受ける。

この本の出版化を決めた方。
つまり、
出版決定権を持つお偉いさんだ。

迷わず『ギャグ語辞典』
の文庫化を直訴。

「部署が違うから答えられませんが預かります」と。

とにかくバカのふりしてもやってみること。

講談社のOB編集者も次々と。
皆さん、定年後も隠居しないで
独立して編集工房を立ち上げている。

田崎さんとは、先日、
『どんぐりボーイズ』のトークショーで話したばかりだ。
今日は足を引きずっている。
先日、寝技の練習で決められたそうだ。

そして、コロナ後遺症がまだ続いているとのこと。
何時もエネルギッシュなイメージがあるだけに、
ツラいだろうな。

見た目でわからない病気は、本当に厄介だ。

そして、田崎さんほど順調に仕事をしている
ノンフィクション作家も稀有だ。
元々小学館の編集者であり、
人脈に於いては、様々なジャンルのトップと
2ショットで話せるポジションを築いている。
スポーツ、芸能、医療、プロレス守備範囲も広い。

今は鳥取大学で機関紙を作り、
無人本屋を経営する社長でもある。

だからこそ、新人ノンフィクション作家の
良き相談役であり、兄貴的立場だ。

BOOKSTANDTVのゲストに
田崎さんをお迎えした時に、
何故か一緒に帯同していたのが、
講談社の阪上さんであり、
その阪上さんが、
「博士、これだけは読んでください!」
と手渡してきたのが、
森合さんのデビュー作だった。

そして、さきほどの1月8日の出会いに至るのだ。

自社の本ではないものを配って歩いていた、
阪上さんだからこそ、その後の、
この本の原型の連載執筆、
そして単行本化とたどり着いたのだ。

BOOKSTANDTVでは、
連載段階で、
この本のTV番組化もしている。

19時半からトークショーは90分。

井上尚弥さんのマネージャーからの花束贈呈式から。

阪上さんが司会で進行。

この本の素晴らしさを語り切るのだが、
著者の森合正範さんの
誠実で謙虚な気遣いに徹する人柄に笑いが広がる。

「この一冊さえ書ければ死んでも良い」
と覚悟していたと。

森合正範さんを見ていると、
畠山理仁さんに似ている。

本人が誠実で謙虚だから、皆が推したくなるのだ。

ボクのスポーツノンフィクション論も。

ボクはスポーツノンフィクションとは、
「敗者の文学」だとかねがね思っている。
底流には、
「勝者には何もやるな」
”Winner Take Nothing”,
ヘミングウェイの言葉がある。

日本では、この世界に、
沢木耕太郎の『敗れざるもの』(1979)
が脈々と流れている。

ボクの手持ちのものでも、2018年版の47刷りだ。
どれほど長く本が生きながらえているか。

最近、一番感動したのは『嫌われた監督』だった。



同じ著者のこの本も敗者の文学であり、

モハメッド・アリの映画は無数に作られているが、
敗者に焦点を当てているのが、この映画だ。


近年の最大のスポーツノンフィクションの収穫は、
この一冊だ。

敗者の文学であり、名誉回復の一冊でもある。

だからこそ、この書評の熱さに震える。

田崎健太さんもノンフィクションの名匠、
数々の著作があるが、キーワードは名誉回復だ。

ノンフィクションの書き手は天から同じ使命を帯びて、
一匹狼でありながら、
実は皆、批評し、応援し、繋がっているのだ。

ボクが編集長をつとめる『メルマ旬報』に連載され、
講談社ノンフィクション賞を受賞したこの本も。

そう言えば、本番前、このニュースで控室が沸き立った。

ボクの一番好きなスポーツノンフィクションは、
海老沢泰久さんの「ただ栄光のために」だ。

1985年の新潮社から、
文庫オリジナルで出版され、
絶版後も異例なことに、
1995年にライバル出版社の
文春文庫から再発されている。

著者は2009年に夭折されたが、
この本は今も生き続けている。



まだまだ話をしたかったがタイムアウト。

楽屋には、ノンフィクション・ライター中原一歩さん、
「砂まみれの名将 野村克也の1140日」の加藤記者、


(出馬しなかったら、松村邦洋くんと、
この本のトークショーをする予定だった)

他、編集者、記者の方が多数。
旧交を温めたかったが、
打ち上げは神楽坂とのこと。

自転車で移動して、
馳走の前でお酒も飲めないので、
申し訳なくも断念。

編集者と作家の会で話すのは、
ボクの大好物なのだが……。

明日の準備もあるし、なにより
「ハカセ会」のYou Tubeの生配信が残っている。

スピード記録、30分で帰宅。
直行したいのだが、愛しの銭湯を通り過ぎる。

帰宅後、22時半から、
「ハカセ会」のYou Tubeの生配信。
納豆をツマミながら、
昼食抜き、自転車移動だったので、
今日の納豆は殊の外、美味い。

24時まで。

最後に3人分のギフトありで。
連続得点記録を更新中だ。

夜更かし訓練も継続、
明日は、いよいよ、吉本ナンバー5の重鎮との決戦だ。

会場はここ。




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