20240425 考えていたこと

それでも文章が好きだと思う。
私は人よりおしゃべりだ。根源的欲求に話を聞いてほしい、というものがある。だからきっと、また書けるようになると思うし、大丈夫、まだ心の焔は燻っていない。

人に合わせて振舞い方や話し方を変えるのが好きだ。私なりの、人に対する愛情表現だ。好きな人たちにとって、楽な相手で居たいと思う。距離は踏み間違えがちだけれど、幸せを態度で伝えることがとても好き。

一人一人を尊重したいと思う。考え方はころがるように移り変わっていくものだけれど、それは当然のことで、許す・許さないという単純な定規で測れるものでもない。あの日殺したいほど憎かった人を、お腹が空いたら一緒にハンバーグを食べにいったってかまわない。だから殺さなければいいし、いろんな形のナイフを鞘に納めておけば、いつか許せる日が来るかもしれない。

小さな幸福と穏やかな救い。
私の創作のテーマはいつまでも変わらないと思う。
不条理な世界で、許せないこと、度し難いことがたくさんあるけれど、それでもお風呂上がりのベランダで見た月はいつだって美しかったし、涙を流して帰った日の味噌汁は温かかった。神様は小さな幸福の粉をティンカーベルのように振りまいて、私たちを抱きしめてくれている。

お話をこれからも書きたい。
私の中の小さな幸福と、穏やかな救いはいつだって物語の中にある。


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