らりるりら

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シンフォニー

プリミ恥部さんが奈良の明日香村に来るらしい。 SNSでの告知をみて京都在住の私は動揺した。 沖縄在住のプリミさんが関西圏にくる。 近いといえば近いが交通の便を考えると気軽にすぐにという距離でもない。 迷っていたが、まぁでもあれだ。距離をものともせず行きたいとなれば行けばいいし、そうならなければ家にいればいいだけ。とてもシンプルだ。プリミさんもさんもそんなことを言っていた。 それで当日、私は奈良の明日香村にいた。 青い空と澄んだ空気ピンク色に広がったレンゲ畑を飛び交う蝶々に

    • 宇宙マッサージ 覚書

      吉本ばななさんの【「違うこと」をしないこと】を読んで、プリミ恥部さんのことを知った。なんでも宇宙マッサージをしてらっしゃるらしい。すぐに読みかけの本を閉じて、検索してみたらtwitterがヒットした。 プリミ恥部さんのアカウントをタップすると、遠隔マッサージを受けたい人を募集されていた。グッドタイミング。いやちょっと、遅いか・・・。けど、申し込まなきゃ後悔するよなっとダメ元で申し込んだ。 再び本に戻る。 フイにチベット体操がしたくなってきた。 昼間にそんなことを思うことは

      • 京都のアンダーグラウンド

        京都アンダーグラウンドの代表格といえば祟仁らしい。祖母の住んでるその土地に幼い頃から週末になると訪れ高校時代には居候をさせてもらっていた私から言わせればそうだともいえるしそうじゃないとも言える。 今は高齢化と過疎化がすすみ平穏な町だといいたいけれど先日 殺人事件が起こった。ほら、やっぱりあの地域はと言われもしたが容疑者として連行されたのは東京にすむ青年だった。 私が物心つく前はどうだったか知らない。けれど幼い私から見ればそこは、美味しいものがたくさんある町だった。 市風呂から

        • ちっちゃいおっさんと奇妙な話

          随分 昔の話なのだが年下の幼馴染が 『ちっちゃいおっさんを見たことがある』と言い出した。 ベッドで眠って目をさますと、ちっちゃいおっさんが覗いていたのだそうだ。 私は、そっけなく『へー。そうなんだ』 とスルーした。 正直いうとめちゃくちゃ羨ましかった。 私だって見れるものなら、ちっちゃいおっさんを見たかった。 そうして数年たち私も少し大人になって、 『そういえば、ちっちゃいおっさんを見たことあるんだよね。』 とAちゃんに話をふってみた。 そうなのだとAちゃんは頷き ベッドで眠

        シンフォニー

        マガジン

        • 創作童話
          0本
        • 不思議メモ話
          6本

        記事

          としこのおばちゃんと心霊写真

          物心ついた時から、とし子のおばちゃんが大好きだった。 とし子のおばちゃんは祖母のお姉さんで、いつも陽気なおばちゃんだった。 遊びに行くと決まってお菓子や道端の大鍋で茹でられているおでんのカマボコを買ってくれた。 とし子のおばちゃんは、小柄で白髪で、やせっぽっちで、歯は上下の糸切り歯の四本しかなくて、灰色の目玉は微かに青みがかっているという今 思い返しても独特な風貌をしていた。 それでも近所の子供には好かれていた。 その大好きだったとし子のおばちゃんのことを嫌いになった時のこと

          としこのおばちゃんと心霊写真

          隣の犬に癒やされている。

          数年前から猫ブームが続いている。 我が家にも猫がいる。 父親が拾ってきた猫だ。 拾ってきたはいいものの当時、存命だった祖母の許しが出ず(父は母と随分前に離婚して祖母と暮らしていた) 【ええ歳して親の許しがでないとは情けない】と肩を落とす父を見かねて預かることにした。 母親は私が猫を飼うことを嫌がるだろうなと思った。 今にして思えば同居しているわけではないのだから、どうということはないのだけれどその時は、母親に反対されたらどうしようとそんなことを思っていた。 子猫は手のひらに乗

          隣の犬に癒やされている。

          市五郎大明神に行った話

          ずっと気になっていた神社があった。 住宅街の一角。鬱蒼と繁った木々にまず目がとまり幾つか連なる赤い鳥居が伏見稲荷を彷彿とさせる。 石階段の下より見上げてみれば薄暗い。 猫を捨てないでください。 捨てられた猫はカラスの餌になりますとかなんとか物騒な注意書きがある。 知り合いのおばさんが、猫がいなくなった時に、この神社にお参りにきたとかそんな話を聞いたことがあったので猫に関する言い伝えでもあるのか、はたまた失せ物に特化した神様なのかとそう思っていた。 っで、ある日、いよいよ行っ

          市五郎大明神に行った話

          台所と小鳥

          台所と小鳥

          アメノミナカヌシが気になるという話

          ウカノミタマノカミはアメノミナカヌシと 同一神である。 パラっと開いたページのその一文に目が止まった。 面白い説だなと本を閉じ、そのまま図書館のセルフ貸出機へと向かう。 日本の神様たちをイラスト入りで解説しているその本はシリーズ物で、同シリーズからは神社や仏様、日本のお寺なども出版されている。 数年前からアメノミナカヌシが気になっている。人見知りの私が息子の幼稚園で知り合ったKさんと連れ立ち初めて二人で訪れた神社もアメノミナカヌシを祭神としている三本鳥居で有名な木嶋座天照御

          アメノミナカヌシが気になるという話