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29万400円払ったのに何にも実感がない

今年のどこかで会社をやめようと思っている。
やめてからのしばらくは何もしたくないので
それまでにある程度貯金をと思っている。のに。

大きくお金を使えるのはお金が入ってくる見込みがあるうちだなあと思い、今日約30万円を払った。

全身脱毛。

3年前、いつぶりかの彼氏ができて、なんかその浮き足だった気持ちのまま、部分医療脱毛に行ったのに、バチバチとワキを何往復もする機械に耐えきれず半泣きで帰り、二度と行かなかったことがあった。


それ以来怖い怖いと思いつつ、でもやりたいなあ、なんなら首から下の毛ひとつもいらないんだよなあ、見栄えはもちろん、部屋に毛が落ちていると本当に死にたくなるんだよなあと迷いに迷って3年。


結局どこに行ったって30万かかる。


迷ってた期間に払わなかった30万は、決して得をしたわけではなく、いつか払う30万として宙に浮いていて、それを今日払っただけなので、こんなことなら早く行っておけばよかった。

一生脱毛しないと誓わない限り、その30万は私の元に降りてきてはくれないので。


ということでカウンセリングとして説明を聞き、
値段の詳細を聞き、都度繰り返される「ここまででご不明点や質問はありますか?」に大丈夫です。大丈夫です。と答え(この大丈夫です。は洗い足りないところございますか?への大丈夫です。と同じです。)

現金一括で290400円を払ったのです。

銀行でおろして、二つ折り財布に無理やり詰めた30マン。

トレイに置くと、丁寧に数えられて裏に消えていった30マン。


領収証をもらって、契約書やパンフレット一式をもらって、店舗を出て、歩いていても、

30万円を使った。という実感は私の中にまるでないのでした。



大金を使えば何か気持ちが変わるとか、思い切りがつくとか、なにかそういうけじめになるというの、信じたい気持ちも少しあったのに普通に裏切られました。


お金なんてそんなもんか。



でもお金といえば思い出すのは学生時代
受験の出願のために、志望校に行ってから登校した日。
その日だけお財布と、親に借りたSuicaを持ってて、お財布にはお年玉でもらった1万円が入りっぱなしで、

それを全部盗られたことがある。


冗談じゃなく、手の震えが止まらなかった。


だからこそ私は、それからお金の重さを信じていたんだけど、

今思えばあの震えは、お金に対してじゃなく、怒りだったんだろうな。



私はただ、平和でいたいだけなのに、なんで意味わからない人に巻き込まれて損しなきゃいけないんだって
お金を返して、ごめんなさいでおしまいなんて、理不尽だろって

これに関しては今でも思う。全然許せてない。


お金が重いならお金を返してもらった時点でホッとできてたのかもしれない。でもそんな気持ちなかったし、(というか本人はそのお金使ってしまっていて、いくらでしたかとかそいつの親に聞かれて正確に覚えてないけど大体で伝えたお金をそいつ親が持ってきただけなのでそれは返ってきたと言えるのかは謎。)

怒ってた、ずっと怒ってた。


関係ない話になったけどまあ、

自分のために使うお金は最高、でもお金は重くもなんともない。お金自体に意味なんかない。あるのは感情だけ、という話でした。



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