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ハートを開くワーク

◇ハートを開くワーク◇

ハートを開くためのワークにはいろいろあるとは思うのですが、一つとてもいいワークがありまして、今日はそれを紹介したいと思います。
準備が出来ている方の場合、このワークをやれることで、ハートが開くだけでなく、明け渡しが起こってしまう方もおられるのではないかと思います。
なお、このワークはある有名なワークの本質部分をコンパクトに抜き出したものです。

<ステップ1>
あなたが、最も嫌いだと思う、あるいは否定したくなる、あるいは受け入れられないと思う対象を一つ選んでください。
好ましくは、その対象は、あなたと密接な関係性がある出来るだけ近しい人であるのがいいです。
例えば、一番望ましいのは家族(特に両親)で、次に望ましいのは関係の深い知人や職場の同僚や上司等だと思います。
その対象となる人の全体が受け入れられないというのでもいいですが、その人の一部であるここが受け入れられないというのでもいいです。
なお、対象は人が望ましいのですが、仕事や学校、社会の中の制度や取り決め等でもいいです。
あるいは、お金等のものでもいいです。

<ステップ2>
ステップ1で選んだ対象(ここでは人とします)となる人の、こういうところが受け入れられないと思うところを、言葉(単語)で表現し、紙に書き出してください。
少なくとも三つ以上書いてください(できれば五つ以上)。
例えば、ずるい、不真面目、自堕落、意志が弱い、傲慢、感情が激しいなど、いろいろあると思います。
まずはとにかく、その対象人物の受け入れられないと思うところをどんどん言葉にして書き出してください。

<ステップ3>
ステップ2で書き出した対象人物の受け入れられないと思う複数のところのうち、あなたが最も受け入れられないと思うところ、あるいは、それによってあなたが最も影響を受けた(嫌な思いをした)と思うところを一つ選んでください。

<ステップ4>
ステップ3で選んだその対象人物のあなたが最も受け入れられないと思うところによって、あなたが受けたマイナスの影響(デメリット)をすべて(できれば三つあるいは五つ以上)書き出してください。
例えば、父親の自堕落さによって、家庭が崩壊したとか、行きたい学校に行けなかったとか、惨めな思いをした等、思い付いたものをすべて書き出してください。

<ステップ5>
ステップ3で選んだその対象人物のあなたが最も受け入れられないと思うところによって、あなたが受けたプラスの影響(メリット)をすべて(できれば三つあるいは五つ以上)書き出してください。
このステップ5が最も重要なところですので、これまでのあなたが歩んできた道のり、あなたが得てきたもの、あなたが大切にしているものや思いなどに、あなたの意識を深く、そして全体に向け、あなたが得たものを探し出してください。
その対象人物の受け入れられない部分によって、あなたはきっと何かを得ています。
その対象人物のその部分に対して起こるあなたの感情が強ければ強いほど、その対象人物のその部分から、あなたにとって大きな大きな何かを得ています。
それを見つけ出してください。
そして、気づいてください。

<ステップ6>
このステップ6からステップ8は、補助的なものであり、それほど重要なものではありません。
ステップ3で選んだその対象人物のあなたが最も評価できると思うところ(長所)を一つ選んでください。
その対象人物に対する評価が低い場合、長所なんてあるはずがないと思われるかも知れませんが、どこかに長所は必ずありますから、注意深く探してください。
そして、その対象人物の長所によって、あなたが得たプラスの影響(メリット)について、思い付くものすべて書き出してください。
また、その対象人物の長所によって、あなたが得たマイナスの影響(デメリット)について、思い付くものすべて書き出してください。

<ステップ7>
あなた自身について、自分で最も優れていると思うところ(長所)を一つ選んでください。
そして、そのあなた自身の長所によって、周りの人にどのようなプラスの影響(メリット)が及んでいるかを、思い付くものすべて書き出してください。
また、あなた自身の長所によって、周りの人にどのようなマイナスの影響(デメリット)が及んでいるかを、思い付くものすべて書き出してください。

<ステップ8>
あなた自身について、自分で最も劣っていると思うところ(短所)を一つ選んでください。
そして、そのあなた自身の短所によって、周りの人にどのようなマイナスの影響(デメリット)が及んでいるかを、思い付くものすべて書き出してください。
また、あなた自身の短所によって、周りの人にどのようなプラスの影響(メリット)が及んでいるかを、思い付くものすべて書き出してください。


ワークの内容は以上です。

実は、私は知り合いの人からこのワークを受けたことがあり、それでこのワークのことを知りました。
私がこのワークを受けたのは、明け渡しと、自我を捉える悟りである見性を終えた後だったのですが、私がこのワークを受けた動機は、このワークについて知ったとき、このワークが中庸(ニュートラル)を徹底するのに使えるとピンと来たからでした。
結果は、私の思った通りで、私はこのワークを受けた後、悟りの道中の中庸(ニュートラル)のポイントを通過し、大悟に向かっていくことになりました。

最後に、参考になればと思い、私がこのワークを受けたときの対象人物等について簡単に書きたいと思います。
私は、私が小学五年のときに自死した父についてこのワークを受けました。
私が生まれた家は、父の実家だったのですが、諍いが絶えない家でした(母は、父が亡くなって直ぐ、私と弟を連れて父の実家を出ました)。
私は自覚を知って始めて、家の中のゴタゴタから逃げ、いつも夜遅くまで出歩いている父の弱さや無責任なところを受け入れられてないことに気づいたのです。
また、交通事故の後遺症(むち打ち症です)を苦に、あっけなく自死してしまった父の弱さが心のどこかでずっと受け入られてなかったのでした。
私に備わった粘り強さや責任感は、そう言った父の弱さの影響により得た部分があることが、このワークにより分かりました(そしてもちろん、その強さの裏側には弱さもしっかりあることも分かりました)。


◇「私」に意識を向ける自覚についてのご紹介は、例えばこの文章をお読みください(「自覚を始められる方へ」)。
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