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好きな日本画筆

 私は透明水彩で日本画筆を使っています。もともと持っていたからです。

 高校生の頃、美術予備校で買わされました。当時はアクリル絵の具で使用していました。毎回丁寧に洗っていたので、アクリル絵の具でも根元が固まらずに長く使えました。

 当時の筆で1番高かった筆は6000円くらいしました。全て不朽堂というメーカーの筆でした。

 丁寧に使ってたつもりでしたが、使ってると毛先がちびてきて「ぱっつん前髪」のようになるので、そうなると捨てて新しい筆に買い替えてきました。

 買い直す時は、もう不朽堂の筆は買いませんでした。予備校や、大学の先生などのコネクションがないと買えなかった気がします。

 最近絵を再び始めて、日本画筆じゃないリセーブルの筆を数本買いました。時間ができた社会人が趣味でやるんだから、道具くらい自分で選んでやるくらいの気持ちでした。

 でも結局、日本画筆が自分に合ってました。

 で、好きな日本画筆の話です。数ヶ月前、改めて日本画筆について調べてみたら、筆の種類の違いが全然見分けられなかったんですよね。何が違うん?って。

 よく分からないまま使ってて、自然とお気に入りになってたのが、削用筆です。予備校で買わされた中には、入ってなかった種類です。

 一人で画材屋に行って、よく見分けがつかないまま選んだやつです。

 今はだいぶ穂の形で見分けがつくようになりました。

 あと最近になって初めて買って使うようになったのが、連筆です。メルカリでやたら安いのが売ってあるのは目に入ってたんですが、「なんやこの気持ち悪い筆!」って思ってました。

 でも永山裕子さんが本でおすすめしてるのを読んだら、「いやー、だったら欲しいやん…」ってなりました。

 ただ、日本製のちゃんとしたメーカーの連筆は高いです。3連筆が手頃なのでも4000円くらいします。5連筆、7連筆と大きくなるにしたがって高くなります。欲しい理由がミーハーすぎて、4000円の筆は買いにくいです。まずはお試しで中古の筆を探しました。

 それが写真に載ってる連筆です。メルカリです。

 メルカリはいい!ただし、個人輸入や、無節操に買い物しまくる人の放出品は極力避けたいです。

 ちいかわグッズとか、何で使わんのに買いまくってメルカリに出すん??ちいかわにはそういう不健全な金を使わせる魔力がある…。残念ながら透明水彩絵の具もそんなとこある。


 という訳で、出品された方の家で長年眠ってたらしき連筆を大事に使ってます。

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