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日記(3/30)

下北沢のボーナストラックの広場にやたら人がいて、そうだ春休みだ。いつか食べてみたかった発酵デパートメントの坦々麺を食べながら、こどもたちがポケモンのカードゲームをするのを眺めながら、かんなちゃんと再会のおしゃべり。太陽は気が早く、初夏レベルに暑い。スパークリングを飲みながら自分たちと周囲の近況を報告し合う。こどもたちはポケモンのカードゲームを中断しては再開する。わたしたちの会話は、両親への怒りや夫たちのこと、バードストライク、生きる上で免れない傷つき、男女というもののプレイについて。

こどもたちは度々おやつを欲しがる。ひとりのこどもは袋に入ったラムネを間違えてばら撒き、小さい円柱のつぶつぶが広がるのがきれいだった。途中、昨日那須塩原駅で買ってきた牛乳といちごの棒付きキャンディをあげた。小さい子が棒付きキャンディやわたあめを食べるのをみるとひやひやする。10年後、この子たち、わたしたちは、一体どこに住んでいるだろうねえ。

こどもたちが何かいらないものをその辺にぽいっとすると「森がよごれるよ」とかんなちゃんは言う。いつも森にいるこどもたちは、感触の違う都会の森を試すみたいにコンクリートに寝っ転がり、自転車に突進し、ガラスに顔を近づけて遊び、エスカレーターの側面にお尻を寄せ、自在にコントロールできない動きを楽しむ。気持ちも身体もとにかくまるごとぶつかり、なんというか何もかも全開。

夜はタコスを食べた。

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