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12月2日

6時起床。昨日のチャリ市内往復2時間行の成果でからだが強張っている。目覚めたのはたぶん1、2時間前だったが夢の中で起きている感覚だった。その夢で何十年ぶりかで野球仲間だったHに会った。早稲田大から三菱三原と中継ぎの左腕だったが、バッティングを買われて野手に転向するとすぐに結果が出て俊足巧打の外野手としてプロにリストアップされるまでになった。その矢先、投手陣の練習に付き合ってブルペンキャッチャーをしていて顎に投球を食らって骨折。治療している間にドラフトは終わって指名漏れ。かれの野球人生もチンしてしまった。
チャンスを逃したHはしばらく広島でスナックをやっていたが、故郷に帰って家業を継ぎ、今は市会議員だか県会議員になっているらしい。
かれとは誰かと一緒に会ったのだが、それが誰だったかは覚えていない。なにかの先輩、そんな印象だった。
Hと別れての帰り。靴を履こうとしたら靴紐がほどけていて、戸外で結ぼうと外に出たとき、女優とその取り巻きらしき一団に遭遇。そのなかに裸の上半身にスーツだけ羽織った女性がいて、美乳を惜しげもなく晒していた。
あたりにいた男たちが、みんな浮き足立っていたが、吾がリアクションはどうだったたかの記憶はない。
6時過ぎから執筆。8時過ぎまで「8月6日のバット」(仮題)の修正・加筆。メジャーリーグの選抜チームが落下傘でグラウンドに登場(新庄か)するところをアメリカからの来た記者が描写する場面。日本人の目線よりも文章が躍動しているのはなぜなのか。
はたと気づけば、もう師走に入って2日目。師走というより年活がしっくりくる。
午前中、ホーリー農園の畑仕事。間引いた大根葉でビーフンを食いたくなって作ってたら、今度はビールが欲しくなってつい昼間っから飲んでしまった。何が「欲がなくなった」だよ。
熊谷守一氏の肉声テープが出てきたことを新聞で知る。90過ぎての取材時のもの。
「ついうっかり画家になってしまった」は、いかにもかれらしい。その人柄に惹かれたのか画風に惚れ込んだのだったか、今では判然としないが、意識的にファンになった初めての画家だった。
かれも〝勲章辞退クラブ〟のメンバー。かっこいいではないか。
昼から「世界は広島をどう理解しているか」読む。
たまには日本映画もいいかと「長いお別れ」を見はじめたが途中で挫折。映像、脚本、演技すべてが散漫に感じる。口直しにアイスランド映画「残された者 北の極地」に。引き込まれた。登場人物2.5人とシロクマ一頭。舞台は極地のみ。セリフもほとんどなく、ある意味映画らしい映画だった。ただ排泄の問題がスルーされていたのには最後まで違和感があった。「ノマドランド」では描かれていたが。



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