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ポジティブとネガティブなどのようなあまりに大雑把で緻密さのかけらもない二分法がある。

この二分法は古来よりされてきた伝統である。善と悪、真理と偽、神と悪魔、富裕と貧困、etc。

どちらか一方がより上位にあるものとして、もう片方がより下位にあるものとして、どちらか一方をより優れているものとして、もう片方がより劣っているものとして、秩序づけられる。そしてこの秩序は一方にあるものによる暴力を生み出しうる。

正義のためにという大言壮語は、その側でないものを悪として、国民という幻想は、それに与しないものを非国民として迫害する愚かな歴史は、その形を変え、呼び名を変え、未だに地球上に存在する。

主人と奴隷、白人と黒人、勤勉と怠惰、資本家と労働者、教授と学生、正社員と非正規、理性と欲望、肯定と否定、美と醜、理想と現実、俺と俺以外、etc、思い浮かぶものは沢山ある。

どちらか一方を称揚しては、片方を憐れみ蔑むという構造から生まれる数々の悲惨を止めるには、どうしたらよいのか。

寝る、ひとまずその後に考えることにする。

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